キリエ
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キリエはギリシア語の κύριος（kyrios - 主）の呼格で「主よ」を意味する。キリエはカトリック教会及び聖公会などのミサで唱えられる祈りで司祭などの先導で会衆により復唱される。日本のカトリック教会では第2ヴァティカン公会議以降典礼の日本語化に伴い、憐れみの賛歌と呼ばれる。
- Kyrie eleison / Christe eleison / Kyrie eleison —発音 [['kir.i.e e'le.i.son 'kris.te e'le.i.son 'kir.i.e e'le.i.son]]
- 主よ 憐れみたまえ / キリスト 憐れみたまえ / 主よ 憐れみたまえ
ローマ典礼のカトリックのミサでは祭儀は「父と子と聖霊の名によって」から始まり十字を切り季節の挨拶、入祭歌が続く。続いて悔い改めの祈りの後、キリエを歌う。
C年の典礼は悔い改めの祈りにキリエが盛り込まれ、
- 司祭: [短いその日の祈りの言葉の後] 主よ、憐れみたまえ。
- 会衆: 主よ、憐れみたまえ。
- 司祭: [短いその日の祈りの言葉の後] キリスト、憐れみたまえ。
- 会衆: キリスト、憐れみたまえ。
- 司祭: [短いその日の祈りの言葉の後] 主よ、憐れみたまえ。
- 会衆: 主よ、憐れみたまえ。
このかたちが使われる時はキリエは歌わない。
ミュージカルの設定ではキリエは独唱者が先に歌い会衆が続く場合も多い。グレゴリオ聖歌でも人気がある。洗礼が祝われる時にはキリエを含む悔い改めの祈りは省かれる。
第2ヴァチカン公会議以前のトリエント・ミサではキリエは最初の祈りの歌であり、ミサ曲にそれが表れている。ヨハン・ゼバスティアン・バッハの『ミサ曲 ロ短調』とヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの『大ミサ曲 ハ短調』など。
