オリスカニー (空母)

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艦歴

発注:	1942年 8月7日
起工:	1944年 5月1日
進水:	1945年 10月13日
就役:	1950年 9月25日 1959年 3月7日
退役:	1957年 1月2日 1975年 9月30日
除籍:	1989年 7月25日
その後:	人工岩礁として2006年 5月17日沈没処分
性能諸元
排水量:	30,800トン
全長:	904 ft
全幅:	129 ft
吃水:	満載：30 ft 6 in
機関:	ウェスティングハウス製蒸気タービン4機, 4軸推進, 150,000 shp
最大速:	33ノット
航続距離:	20,000海里（15ノット時）
兵員:	士官、兵員 2,600名
兵装:	単装38口径5インチ砲8基 70mm機関砲8基単装78口径20mm機関砲46基
航空機:	90 - 100

爆破されるオリスカニー

波間に沈むオリスカニーの船体

オリスカニー(USS Oriskany, CV/CVA-34)は、アメリカ海軍の航空母艦。エセックス級航空母艦の11番艦。艦名はアメリカ独立戦争のオリスカニーの戦いに因んで命名された。

オリスカニーはニューヨーク海軍工廠で1944年5月1日起工し、1945年10月13日にクラレンス・キャノン夫人によって進水する。艦の建造は1947年8月12日に85%の段階で中断され、SCB-27近代化計画のプロトタイプとして再設計された。新世代の艦上戦闘機を運用するため、フライトデッキの構造は強化され、より強力なエレベーター、水圧カタパルト、新型着艦制動装置が装備された。アイランドは構築し直され、対空砲塔は撤去された。また船体はバルジが装着されて横幅を広げられた。オリスカニーは艦長パーシー・H・ライアン大佐の指揮下、1950年9月25日に就役する。

[編集] 1950 - 1956

オリスカニーは1950年12月6日にニューヨークを出港し、空母承認活動に入る。フロリダ州ジャクソンヴィルに向かった後ロードアイランド州ニューポートでクリスマス休暇に入り、1951年1月11日に活動を再開、グアンタナモ湾で第1空母航空団を乗艦させる。

その後ニューヨーク海軍造船所で3月6日から4月2日まで改修を行い、第4空母航空団を訓練のためジャクソンヴィルで乗艦させた後、1951年5月15日にニューポートを出港した。

[編集] 1975 - 2006

25年に及ぶ活動の後、オリスカニーは1975年9月30日に退役し、ワシントン州ブレマートンにモスボール状態で保管された。1980年代初めに再就役の提案がなされたが、艦の保存状態や近代化のためのコスト、艦に配備する航空団の不足等の問題から再就役はなされなかった。オリスカニーは1989年7月に除籍され、1995年9月9日に廃棄のため売却されたが、業者が契約を守らなかったため1997年7月30日に契約が破棄され海軍が再入手する。その後メア・アイランドの旧海軍造船所で数年間係留された後、テキサス州ボーモントのボーモント予備艦隊に廃棄のため回航された。

1990年代の初めに東京湾で「アメリカの都市」展にオリスカニーを展示する計画が作成された。しかしながら計画は調達資金の不足により失敗した。

オリスカニーはメア・アイランドのドックで錆び付き状態が悪化したが、ロビン・ウィリアムズ出演の1998年作品『奇蹟の輝き』において地獄の表現として撮影に使用された。

海軍は2004年4月5日にオリスカニーをフロリダ州に回航し人工漁礁にすることを発表した。船体からは再使用が可能な設備が全て撤去された。艦で使用された鐘はニューヨーク州オリスカニーに展示されている。また、船体の様々な部品はカリフォルニア州アラミダのホーネット博物館に流用される。

オリスカニーは2004年度国防認可行為(公法108-136)によって認可され、人工漁礁として使用される最初の軍艦となった。艦は当初2005年6月25日にペンサコラの24マイル南へ沈められる予定であった。艦からは油や塗料、石綿が撤去されたが、相当量のPCBが含まれており、環境への影響が考慮され計画は延期された。環境保護局は艦を沈めるための最終承認を2006年2月に与え、オリスカニーは2006年5月17日にメキシコ湾の海底65mに沈められた。

オリスカニーは朝鮮戦争とベトナム戦争に参加し、二つの従軍星章を受け取っている。