エイムウェル

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エイムウェル
性別	牡
毛色	黒鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1782年
父	マークアンソニー
母	シスタートゥポストマスター
生産	クラモント卿
生国	イギリス
馬主	クラモント卿
調教師	ジョン・プラット
競走成績	確認できるのは2戦2勝のみ
獲得賞金	1173ギニー（判明分のみ）
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エイムウェル（Aimwell、1782年 - 不明）は、イギリスの競走馬である。1785年にダービーを制し、三大始祖以外の父系に属す馬として唯一のクラシック勝利馬となった。非三大始祖として最後の活躍馬でもある。馬名はジョージ・ファークァーのコメディー「しゃれ男たちの計略（The Beaux' Stratagem）」の主人公エイムウェル男爵より。

エイムウェルが制したのは1785年5月5日に行われた第6回エプソムダービーである。ダービーは前年8 fから12 fに延長されており、この年もエプソム競馬場の芝12 fで行われた。出走馬は10頭、チャールズ・ヒンドレー騎乗のエイムウェルは7対1の8倍のオッズであった。結果はチャールズに導かれたエイムウェルが2着グランサム、3着ヴェルジュースを抑えて優勝、1,023ギニーの賞金を獲得した。

生産者、馬主であるクラモント卿はこの年幸運に恵まれ、1週間後にはトライフルでオークスを制し、ダービー・オークスダブル制覇を成し遂げた最初の人物となった。なおこの後エイムウェルは、ニューマーケットでアーチャーに対する150ギニーのマッチレースが組まれており、これを下している。この他の記録は殆ど伝えられていない。種牡馬としてどれだけ供用されたかも不明だが、産駒には1頭も優れた馬はいなかったという事は確かである。

1785年当時、イギリスでは既にバイアリーターク、ダーレイアラビアン、ゴドルフィンアラビアン以外の父系に属する種牡馬はほぼ淘汰され最後に残っていたのがマークアンソニー、エイムウェル親子であったため、エイムウェルの失敗によりサラブレッド第4父系オルコックアラビアン系は消滅、三大始祖が最終的に成立することとなった。エイムウェルが三大始祖以外の父系に属する馬として最後の活躍馬であった。

[編集] 血統

父マークアンソニーは大種牡馬ハイフライヤーの半兄。現役時代12勝をあげ、衰退する同父系において唯一気を吐いていた。母シスタートゥポストマスターはヘロドの産駒でファミリーナンバーは10号族に属する。その他血統構成はエクリプス、マッチェムこそ含んでいないものの、ゴドルフィンアラビアン、ダーレイアラビアンの血は強く受けている。特にゴドルフィンアラビアンはオルコックアラビアンの血量を上回っている。エイムウェルが登場する2,3世代前には既にヘロド（同時期にマッチェム、エクリプスも誕生）が生まれ、三大始祖による淘汰が進んでいた背景を受けての血統構成となっている。

[編集] 血統表

エイムウェルの血統　（オルコックアラビアン系／Partner4×4=12.5% Godolphin Arabian4×5=9.38%他）
父 Mark Anthony 1767年　鹿毛	Spectator 1749年　鹿毛	Crab Panton's	Alcock Arabian
			Sister to Soreheels
		Partner Mare	Partner
			Bonny Lass
	Rachel 1763年　鹿毛	Blank	Godolphin Arabian
			Little Hartley Mare
		Regulus Mare	Regulus
			Soreheels Mare
母 Sister To Postmaster 1774年　鹿毛	Herod 1758年　鹿毛	Tartar	Partner
			Meliora
		Cypron	Blaze
			Selima
	Snap Mare	Snap	Snip
			Fox Mare
		Gower Stallion Mare	Gower Stallion
			Grey Childers Mare F-No.10