ウィーン工房
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ウィーン工房(-こうぼう Wiener Werkstätte)は、20世紀始めに建築家ヨーゼフ・ホフマンとデザイナーコロマン・モーザーによって設立された工房である。
ウィリアム・モリスのアーツ・アンド・クラフツに影響を受けたもので、1903年に設立。工芸、家具、装丁などを手がけた。中心人物のモーザーは4年ほどで脱退した。
若い画家に描かせた絵葉書や、オスカー・ココシュカの画集も刊行した。ウィーン工房の作品で特に有名なものはストックレー邸(1905-1911年)で、ホフマンが建物を設計し、グスタフ・クリムトが食堂の壁画を描いたほか、家具から食器まで、あらゆるデザインをウィーン工房が手がけた。
第一次世界大戦や世界恐慌の影響で次第に経営難に陥り、1932年に解散した。