イーヴリン・ウォー
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イーヴリン・ウォー（Evelyn Waugh、本名：Arthur Evelyn St. John Waugh、1903年10月28日 - 1966年4月10日）は、イギリスの小説家。
イヴリン・ウォー、イーブリン・ウォー等とも表記される。
イギリスの伝統的上流社会を風刺し、ブラックユーモアで描く作風で知られる。グレアム・グリーンと並んで20世紀を代表するカトリック作家のひとり。
兄のアレック・ウォー（Alec Waugh、1898年 - 1981年）も小説家。
[編集] 経歴
出版社会長で文芸評論家のアーサー・ウォー（Arthur Waugh）の子として、ロンドンに生まれる。1922年、オックスフォード大学ハートフォード・カレッジに入学するも2年後に退学。
1928年に結婚したのを機に、初の長編小説『Decline and Fall』を書き上げる。（邦題は『ポール・ペニフェザーの冒険』。ただし、出版社によって違う場合がある。）
旅行記なども執筆していたが離婚を機に改宗し、1930年にカトリック教徒となる。1938年に再婚、第二次世界大戦時はユーゴスラビアへ赴く。
1945年に長編小説『Brideshead Revisited』を出版し、アメリカ等でベストセラーとなる。
1950年代初頭から長編三部作"Sword of Honour"となる『Men at Arms』（1952年）『Officers and Gentlemen』（1955年）『Unconditional Surrender』（1961年）を書き上げる（いずれも未訳）。
1966年4月10日に死去。享年62。
[編集] 著作
[編集] 長編小説
- Decline and Fall（1928年、邦題『ポール・ペニフェザーの冒険』柴田稔彦訳、福武文庫 ISBN 4828831975）
- Vile Bodies（1930年）
- Black Mischief（1932年、邦題『黒いいたずら』吉田健一訳、白水社 ISBN 4-560-07067-9）
- A Handful of Dust（1934年、邦題『一握の塵』奥山康治訳、彩流社 ISBN 4882024195）
- Scoop（1938年）
- Put Out More Flags（1942年）
- Brideshead Revisited（1945年、邦題『ブライヅヘッドふたたび』吉田健一訳、ちくま文庫 ISBN 4480024514）
- The Loved One（1948年、邦題『囁きの霊園』絶版）
- Helena（1950年）
- Love Among the Ruins. A Romance of the Near Future（1953年）
- The Ordeal of Gilbert Pinfold（1957年）
- Sword of HonourTrilogy（"名誉の剣"三部作）
- Men at Arms（1952年）
- Officers and Gentlemen（1955年）
- Unconditional Surrender（1961年）
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