アストンマーチン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
アストンマーチン（Aston Martin、最近ではアストンマーティンと表記されることも多い）は英国のアストンマーチン・ラゴンダ社が製造する高級GTカーで、社名の「アストン」はしばしばヒルクライムで勝利を得た地名アストン・クリントン村のアストン・ヒルから、「マーチン（マーティン）」は創業した技術者の人物名である。戦後の一時期、実業家デヴィッド・ブラウンが経営していたため、モデル名に彼のイニシャルである「DB」が付けられていた。1970年代、DBグループは経営破綻し、経営権が永らく多くの実業家の間を転々とする状態になったが、1990年、フォード・モーター傘下に納まり、その後フォードはデヴィッド･ブラウンを役員として招聘した（現在は退任）。そのためDB7以降の車種では再び「DB」の車名を名乗るようになった。
しかしフォードの業績悪化のため、2006年8月に他部門との関連が薄いアストンマーチンを売却する方向で検討に入った。
また、かつてはル・マン24時間レースで好成績を収め、映画007シリーズでは、何度もボンドカーとして登場したことで有名。
[編集] モデル
[編集] 過去の車種
- DB1（1948年～1950年）
- DB2（1950年～1959年）
- アルフレッド・ヒッチコックの映画『鳥』でDB2/4ドロップヘッド・クーペが使用された。
- DB3（1951年～1953年）
- DB3S（1953年～1956年）
- DBR1（1956年～1959年）
- 1959年のル・マン24時間レースでロイ・サルヴァドーリ/キャロル・シェルビーのペアで優勝したほか、同年のワールド・スポーツカー・チャンピオンシップを英国車として初めて獲得した。
- DB4（1958年～1963年）
- DB4GT（1959年～1963年）
- DB4GTザガート（1960年～1963年）
- DP212/DP214/DP215（1962年～1963年）
- DB5（1963年～1965年）
- 映画007シリーズ『ゴールドフィンガー』『サンダーボール作戦』でボンドカーに使用されたほか、『ゴールデンアイ』『トゥモロー・ネバー・ダイ』『カジノ・ロワイヤル』でも使用された。『キャノンボール』にもロジャー・ムーアがこれで出場している。
- DB6（1965年～1970年）
- DBS（1967年～1972年）
- V8（1972年～1989年）
- 映画007シリーズ『リビング・デイライツ』でボンドカーに使用された。
- ラゴンダ（1976年～1990年）
- ヴィラージュ（1988年～1995年）
- ヴァンテージ（1993年～2000年）
- DB7（1994年～2004年）
[編集] 現行モデル
- ヴァンキッシュS
- 初期型の「ヴァンキッシュ」が映画007シリーズ『ダイ・アナザー・デイ』でボンドカーに使用された。
- DB9
- V8 Vantage
カテゴリ: 自動車関連のスタブ項目 | 自動車メーカー・ブランド | イギリスの企業 | フォード | 007
