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ThinkPad

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

IBM ThinkPad R51
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IBM ThinkPad R51
松花堂弁当の器
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松花堂弁当の器

ThinkPad(シンクパッド) は、レノボ(元はIBM)のノートパソコンブランド商標)名。

目次

[編集] 特徴

つや消し黒の筐体を基調に、赤いトラックポイントをアクセントとして配する重厚なデザインが外観的特徴である。もともとIBM PCでは汎用機同様の灰色とクリーム色の組み合わせが使われており、実際、初代ThinkPadの前身といえるPS/55 5535-SというラップトップPCでは、伝統的なクリーム色が使われている。この伝統とは一線を画すデザインが採用されるまでには、IBM社内で幾分議論があったようである。最終的にこのデザインを決めたのはIBMのデザイン顧問であったリチャード・サッパーであり、その過程での実質的な中心人物は、神奈川県にあるIBM大和事業所にいた山崎和彦である。山崎は、松花堂弁当弁当箱をコンセプトにしてThinkPadデザインを創造したようである。関係者がアメリカで出版した書物には、“Japanese Bento Box”として紹介されている(D. Dell and G. Purdy, "ThinkPad: A Different Shade of Blue," SAMS.)。


高級ビジネスツールとしてThinkPadが高い評価を受けてきた大きな理由に、そのキーボードの完成度の高さがある。ThinkPadは基本的にすべてのモデルにおいてフルサイズキー(キーピッチ・キーサイズが18mm以上) かつ キーストロークの大きめ(約2.5mm) の7列配列のキーボードを採用しており、Insert/DeleteキーやPageUp/PageDownキーなどの幾何学的配置がデスクトップ用キーボードと変わらないように工夫されている。筐体の高い剛性とあいまって、その重たすぎず軽すぎない打鍵感は長い間プロ用として他社の追随を許さない高い評価を得てきた。中でもThinkPad 600シリーズのキーボードは、ノートPC史上の最高傑作であると言われている。 かつてはWindows以外のOSを使用することも考慮していたためか、一部のモデルを除いてあえてWindowsキーを設けていなかったが、開発がLenovoに移行した60番台以降のモデルはWindowsキーが設けられている。

また、他社のノートパソコンにない機能として、ThinkLightが挙げられる。 これはいわゆる「キーボードライト」であり、本体に内蔵されているのはThinkPadのみである。

黒の筐体と並んでデザイン的中核となるのが、赤いキャップを配されたトラックポイントと呼ばれるポインティングデバイスである。トラックポイントは元々、無重力宇宙空間ではマウスが使いづらいことから、代替のポインティングデバイスをNASAが要望し、それに応える形で開発されたという説もある。しかし、実際にはトラックポイントを初めて搭載した製品は、ThinkPad 700Cとして1992年10月にアメリカで発表された。モバイルコンピュータとして机の上でだけ使うとは限らないThinkPadに、マウスを使えない環境でもポインティング操作を可能にするテクノロジーが必要とされポインティングスティックが開発された。IBMはこれをThinkPad誕生の瞬間としている。なお、トラックポイントのアイディア自体は、1990年にテッド・セルカーらにより国際学会で発表されたのが最初のお披露目である(J.Rutledge and T.Selker, "Force to motion functions for pointing," INTERACT'90: Proceedings of Human Computer Interaction, pp 701-705.)。その後IBMフェローとなったセルカーだが、1999年にIBMからMITメディアラボに移った。

ホームポジションから手を移動させなくてもよいという点で、ヘビーユーザーからのトラックポイントの支持は高く、打鍵感への支持と共に、ThinkPadを使いつづける大きな理由になっていると考えられている。しかしながら初期のタッチパッドの改良が進んだ現在、使い勝手においてはタッチパッドに水をあけられていることは否めない(特に日本語ユーザーの場合、トラックポイントで漢字の手書き入力は不可能であろう)。そしてとっつきのよさに勝るタッチパッドが他社のほとんどの製品に搭載されている関係上、2002年発売のThinkPad T30以降、タッチパッドを併載したモデルも世に出している。


OA機器には家庭用の基準をはるかに上回る信頼性が要求されるビジネスシーンでの使用に、十分耐えうる高信頼性の確保によって、あらゆる面で鍛え上げられたThinkPadやThinkCentreは、その性格から大量に企業向けOAリースとして出回ることは多いものの、一般消費者向け販売網が他社ほど充実していないため、旧販売元のIBMでは、個人向け販売を控えめにする、もしくは一時的に個人向け市場に進出しても、あまり成功を収められなかった(ThinkPad i Seriesを参照)という、悲しい一面がある。(このような現象が大きな原因となって、一定レベルのマーケットシェアを取れなかったため、IBMはPC事業をLenovoに売却したとされる。) しかしながら、ThinkPadの開発過程における厳しいトーチャーテストをはじめ、顧客の意見を大いに取り入れた製品開発が行われているため、「使い勝手がよく、壊れにくい」パソコンとして、一部個人ユーザーに根強い熱烈ファン層が存在する。 前述のとおり、企業向けOAリースに大量に出回ることが多いため、リース切れのThinkPadが同時期に大量に中古市場に出回ることが多く、中古製品の入手は容易い。また、中古流通品の一部は分解された後、部品単体として販売されることが多く、インターネットオークションなどでは、キーボード、外部ケースから部品固定用のビスに至るまで、ThinkPadを構成するあらゆる部品を入手することができる。


ThinkPadは、“保守マニュアル”と称される冊子が存在し、その中ではいわゆる本体の分解図と各部分を構成する部品番号が公開されている。ゆえに、市場に流通しているノートPCではThinkPadが、最も詳細に製品の内部が公開されているといえる。 現行もしくは少々型落ちの機種でも、保守マニュアルはPDF形式でLenovoのホームページにて公開されている。 部品センターに電話をすれば、予備用バッテリーからキーボードや部品固定用のビス1本に至る保守用部品まで、多くの部品をバラ売りしてもらえるため、少々機械いじりに自信のあるユーザーなら、前述の保守マニュアルを参照しながら簡単に故障箇所を修理・交換することができる。

[編集] 名前の由来

もともと「Think」というのは、IBMの初期の経営者、トーマス・ワトソン・Jr.が煮詰まった会議中に発した言葉であると言われ、その後、IBM社内で広く使われるようになった社是・企業標語であった。現在日本IBMの最高顧問である椎名武雄は著書の中で、米国留学中に「Think(考えよ)」という、やや傲慢にもひびく標語に違和感を感じた同級生のエピソードを紹介している(椎名武雄、『外資と生きる―IBMとの半世紀 私の履歴書、日経ビジネス人文庫)。 その後、表紙に"THINK"と箔押しされたメモ帳が社員に配られるようになり、そのメモ帳がThinkPadと呼ばれており、商標登録までされていた。 そしてIBMがノートPCを開発・発売するにあたり、「インテリジェンスを持ち歩く」というコンセプトから、ThinkPadが商品名・ブランド名として採用されることになったと言われる。

IBMは、たとえばS/360などの企業向けの大型汎用システムを主に作っていた会社であり、記号的な型番を製品名とするのが通例であった。1980年代後半のPC市場の勃興以降も、IBM PCPC/AT、はたまたOS/2のような覚えにくい記号的な名称が大半だった。IBM社内でThinkPadという名前が採用された経緯は定かではないが、その知的な響きとThinkPad自体のデザイン的完成度から、ThinkPadを一種憧れの存在として印象付けるのに結果として大いに役に立ったと言える。日本のユーザーにとっては、ThinkPadと言えば、モデル「りょう」を起用した1990年代半ばの広告宣伝が印象深いと思われる。「大人の翼」という秀逸なキャッチコピーと共に流布された知的生活者の道具としてのイメージ。それを支えたのが、あの美しいBento-boxデザインである。1990年代におけるThinkPadの成功は、工業デザインにおけるひとつの画期として、また、日本人のデザイナー・技術者がそれを主導的に担い得たという点で、記憶にとどめられてよい。

[編集] 現在

2004年12月8日IBMはThinkPadを含むPC部門を中国のパソコンメーカー、レノボ(聯想)グループに売却すると発表。ThinkPad開発の主体を担っていた日本IBM大和事業所の技術者の大半もレノボ社に移籍した。この発表の2年前には、IBMは、大手会計事務所のプライス・ウォーターハウス・クーパーズ(PriceWaterhouseCoopers)のビジネスコンサルティング部門子会社を買収するなど、サービスビジネスへの傾斜を強めていた。PC部門の売却はその一連の流れに沿った動きではあったが、ThinkPadユーザーにとっての衝撃は巨大なものがあった。2005年末の現在で、ThinkPadはまだIBMのロゴを使ってはいるが、レノボの製品である。(但しThinkPadのサポート関連のサイトはIBMのページにリンクされている。)

レノボへの売却後まもなく、2005年7月に、B5サイズのタブレットPCであるThinkPad X41 Tabletを発売。これは正統的ThinkPadの延長線上に、タブレットとしての機能を巧妙に盛り込んだ製品であり、指紋認証と相俟って好評をもって市場に迎えられた。レノボ製ThinkPadとしての事実上の最初の製品は、2005年10月に発売されたThinkPad Zシリーズである。これは、14~15インチワイド液晶の採用、Windowsキーのついたキーボード(それまでは一部の製品のみについていた)、チタンコーティングを施したシャンパンカラーのトップカバーを持つモデルの存在など、同時期のThinkPadの他モデルと並べると異彩を放っている。Zシリーズに見られる変化をもって「これまでのThinkPadとは別物」と評するユーザがいる一方、ThinkPad のこれまでの製品を振り返ると「バタフライキーボード」を採用したThinkPad 701Cなどがあり、また ThinkPad ではないがIBM PC110という超小型PCもあるのだから、重要なのは外見よりも製品の質であるとする見かたもある。

なお、レノボはZシリーズの発表以後もTシリーズやXシリーズの新製品を発表している。

また、レノボはThinkPadとは別にLenovo3000シリーズを製品化し始めた。これはThinkPadの特徴であったトラックポイント、つや消し黒の筐体を採用していない。小さめのタッチパッドと埋め込み式のクリックボタン※1、排気口が後部に設置されているなどの特徴が見られる。レノボは近い将来的に同シリーズへの完全移行を目指しているのか、ThinkPad(およびその流れを汲む機種)の販売を継続させるのかについて、長期的展望は発表していない。ただしインタビューなどからは、2006年の時点ではメインターゲットとする客層によってLenovoシリーズとThinkシリーズを売り分けているように見受けられる。

※1 これは今までのThinkPad(ビジネスユーズを意識した黒の色調、大きなパッドと操作性を最優先した大きなクリックボタン)とは全く異なるコンセプトである。

[編集] 最近のシリーズ

型番の書式の基本は、2000年以降発売のモデルでは使用区分を表すアルファベット1文字と2桁のアラビア数字となっている。
2桁の数字の1桁目はそのシリーズの発売時期の世代をあらわす。2から始まり1ずつ増加する。ただし全使用区分の製品が毎世代ごとに発売されるわけではなく、欠番が発生している。
2桁目はマイナーチェンジを表し、0から始まり1ずつ増加する。

  • ThinkPad Gシリーズ (デスクトップ・リプレースメント、A4オールインワン・デスクノート、3スピンドル)
    • G40/ G41
    • G50
  • ThinkPad Rシリーズ (リーズナブル、 A4スタンダードモバイル、2スピンドル)
    • R30/ R31/ R32
    • R40/ R40e
    • R50/ R50p/ /R50e/ R51/ R51e/ R52
    • R60/ R60e
  • ThinkPad Tシリーズ (メインストリーム、 A4モバイル、2スピンドル)
    • T20/ T21/ T22/ T23
    • T30
    • T40/ T40p/ T41/ T41p/ T42/ T42p/ T43/ T43p
    • T60/ T60p
  • ThinkPad Xシリーズ (リアルモバイル、B5ファイルサイズ、1スピンドル)
    • X20/ X21/ X22/ X23/ X24 (パワーモバイル)
    • X30/ X31/ X32 (パワーモバイル)
    • X40/ X41 (コンパクトモバイル)
    • X41 Tablet (コンパクト・タブレットPC)
    • X60/ X60s (コンパクト・パワーモバイル)
  • ThinkPad Zシリーズ(ワイドモバイル、A4ワイドサイズ、2スピンドル)
    • Z60t/ Z60m
    • Z61t/ Z61m/ Z61p

[編集] 過去のシリーズ

型番の書式の基本は、2000年以前発売のモデルは、型番を3桁のアラビア数字で表している。いわゆる「3ケタシリーズ」。
うち1桁目が使用区分をあらわし、初期の場合、奇数がIA-32アーキテクチャ、偶数がPowerPCアーキテクチャであった。しかしPowerPCアーキテクチャの需要がないことからシリーズが増えるにつれ、偶数もIA-32アーキテクチャで使用されるようになった。

[編集] 過去のアルファベット+2桁シリーズ

現行でもこの命名法を用いているが、既に過去の製品となったシリーズをここに挙げる。

  • ThinkPad Aシリーズ (A4オールインワン・デスクノート、大型の3スピンドルモデル と 一回り小さくした2スピンドルモデルがあった。)
    • A20/ A20p/ A20e/ A21/ A21p/ A21e/ A22/ A22p/ A22e
    • A30 /A30p /A31/ A31p
  • ThinkPad sシリーズ (B5リアルモバイル(1スピンドル)、 sは小文字。海外での販売数が伸びず、しばらくのブランクの後、X40にて B5ファイルサイズのXシリーズに統合。)
    • s30/ s31(東アジア向け)

[編集] 3桁シリーズ

  • ThinkPad 130 (A4リーズナブル(2スピンドル)、派生モデルにi1200がある。後にRシリーズに移行。)
  • ThinkPad 220 (A5リアルモバイル(1スピンドル)、元祖サブノート。白黒液晶。乾電池駆動可能。後に230シリーズに移行。)
  • ThinkPad 230シリーズ (B5リアルモバイル(1スピンドル)、カラー液晶採用。後に235シリーズに移行。)
  • ThinkPad 235 (B5リアルモバイル(1スピンドル)、ライオス・システムが開発した、いわゆるチャンドラ2。後に240シリーズに移行。)
  • ThinkPad 240シリーズ (B5リアルモバイル(1スピンドル)派生モデルにi1124がある。後にsシリーズに移行。)
  • ThinkPad 310/ 315シリーズ
  • ThinkPad 360/ 365シリーズ
  • ThinkPad 380/ 385シリーズ
  • ThinkPad 390シリーズ (A4スタンダード(3スピンドル)、後にAシリーズに移行。)
  • ThinkPad 530シリーズ
  • ThinkPad 535シリーズ (B5リアルモバイル(1スピンドル)、後に240シリーズに移行。)
  • ThinkPad 550BJ (プリンタ内蔵モデル。)
  • ThinkPad 560シリーズ (A4モバイル(1スピンドル)、後に570シリーズに移行。)
  • ThinkPad 570シリーズ (A4モバイル(1スピンドル)、専用のウルトラベースが付属していた。派生モデルにi1157がある。後にXシリーズに移行。)
  • ThinkPad 600シリーズ (A4メインストリーム(2スピンドル)、後にTシリーズに移行。)
  • ThinkPad 700シリーズ (初めてThinkPadの名が付けられたモデル。)
  • ThinkPad 701c (B5リアルモバイル(1スピンドル)、バタフライキーボードが特徴。)
  • ThinkPad 730
  • ThinkPad 750/ 755/ 760/ 765/ 770シリーズ
  • ThinkPad Power Series 820/ 850シリーズ (PowerPCを搭載したモデル。)
  • ThinkPad TransNote (B5リアルモバイル・タブレットPCに近い。(1スピンドル))

[編集] ThinkPad i Series

一時期ラインナップされていたコンシューマ向けシリーズである。
それまで法人が主だったThinkPadの個人向け販売に力を入れるべく投入された。i Seriesと命名され、通称としてi1620といった具合に、iのあとに4桁の数字という型番表示が用いられた。しかし、個人ユーザーの指向は元々IBMおよびThinkPadの得意分野でないために撤退した。
is30およびi1620の一部を除き、ブラックシルバー塗装となっている。

  • i Series 1400シリーズ (A4サイズ、3スピンドル、iシリーズオリジナルモデル。Windowsキーあり。)
  • i Series 1620 (B5ファイルサイズ、1スピンドル、X20がベース。)
  • i Series 1800 (A4サイズ、3スピンドル、A20シリーズがベース。)
  • i Series 1157 (A4サイズ スリム、1スピンドル、570シリーズがベース。)
  • i Series 1124 (B5サイズ コンパクトモバイル、1スピンドル、240がベース。is30にモデルチェンジ。)
  • i Series 1200 (A4サイズ、2スピンドル、130がベース。)
  • i Series s30 (B5サイズ コンパクトモバイル、1スピンドル、ミラージュブラック天板、s30よりも先に発売された。)

[編集] ThinkPadと呼ばれなかったもの

やや特殊な構成の超小型ノート。110はThinkPad 220の半分を意味すると見られている。

[編集] 社内で使われるニックネーム等

TAXI
2000年代に、IBM社内でTシリーズ、Aシリーズ、Xシリーズ、i Seriesを総称する言い方として用いられたとのこと。
スライス
ThinkPad 560/570や今日のXシリーズ等に見られる、いわゆるウルトラベースと本体の“切り離しできる”関係を指した言葉。

[編集] 関連項目

[編集] 外部リンク

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