SIG SG550

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SIG SG550
SIG SG550
種類	軍用ライフル
製造国	スイス
設計・製造	シグ
口径	5.56mm
銃身長	528mm
ライフリング	6条
使用弾薬	Gw Pat. 90 5.56mm 5.56mm NATO弾も使用可能
装弾数	30・20発箱形湾曲弾倉
作動方式	ガス直圧・オープンボルト
全長	998mm (銃床展開時) 772mm (折りたたみ時)
重量	4.05kg
発射速度	700発/分
銃口初速	905m/s
有効射程	300m/450m
（■ノート ■テンプレート解説）

SIG SG550は、シグ社（現スイス・アームズ社）により、スイスで開発されたアサルトライフルである。大量生産されたアサルトライフルの中でも命中精度が高いもののうちの一つという定評がある。折りたたみ式二脚と折りたたみ式銃床が標準となっている。動作機構はAK-47と類似している。

[編集] 歴史と概要

スイス軍は1979年から1980年にかけて、制式採用アサルトライフルの競作を実施した。これに応じるためシグ社はSIG SG540・SIG SG541を元に開発を行った。1983年にSIG SG550がスイス軍制式ライフルとして選ばれ、ドイツ語名"Sturmgewehr 90"(Stgw 90)、フランス語名"F ass 90"(Fusil d'assaut)と命名された。しかしながら、経済的な理由から、実際に量産が始まったのは1986年からであった。それ以来、以前の制式ライフル（独：Stgw 57、仏：F ass 57、SIG SG510）の置き換えが始まった（現在では完全に置き換えられている）。

半透明20発弾倉、装填された弾丸が見える

SIG 550は交戦想定距離を300mとしており、専用のGw Pat. 90 5.56mm弾を使用する。5.56mm NATO弾を使用することもできるが、命中精度は専用弾より劣る。専用弾を使用した場合、300mでのグルーピング（集弾）は7cm×7cmである[1]。弾倉は20発装填のものと30発装填のものがある。スコープなしの標準装備の照準器でも400mまで正確に射撃できる（スコープ使用時は600m）。

カービンバージョンとしてSIG 551がある。これもSIG 550同様、命中精度と信頼性が高いため、世界中の特殊部隊やアメリカ連邦政府の各種機関で使用されている。

2006年現在、SIG SG550 / Sturmgewehr 90 / F ass 90 はスイスの制式軍用ライフルの座に留まっている。また、輸出にも供されている。

SIG SG550 / SG551 / SG552 の興味深い特徴として、共通の弾倉が半透明プラスチックでできており、残弾数の確認と再装填が容易であるという点がある。また、銃口の近くに、銃身の熱さによって色が変わる特殊な金属リング部品が付いており、過熱がすぐ分かる。

[編集] 派生形

SIG SG551(展示物)

SIG SG552にオプションを取り付けた状態

SIG SG550 SP - 民間用の半自動バージョン。スイス国内で販売される場合はSturmgewehr 90 PEと呼ばれる。
SIG SG550 Sniper - 狙撃用バージョンで、軍および警察の射撃手（射撃徽章所有者）・狙撃手によって使用される。
SIG SG550-1 Sniper - 上記のバージョンに関連して、スコープが標準で取り付けられたもの。
SIG SG551 - カービンバージョン。銃身が短く、ライフルグレネードは発射できない。
SIG SG551 SWAT - 法執行機関向けに改修されたSIG 551。機関部上前方にピカティニー・レールが取り付けられ、トリジコンACOG光学サイトが装着できるようになっており、銃床にチークパッド（頬当て）が取り付けられた。
SIG SG552 - コマンドバージョン。SIG 551よりもさらにコンパクトになっており、ハンドガードと銃身が短くなっている。

形式	全長(mm)	銃身(mm)	重量(kg)	弾倉装弾数	発射速度(発/分)
SIG SG550	998 (772)	528	4.05	20発または30発	700
SIG SG551	833 (607)	363	3.4-3.6		700
SIG SG552	730 (504)	226	3.2		780