JH-7 (航空機)

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JH-7（殲轟7）は、中華人民共和国で開発された全天候型戦闘攻撃機である。老朽化したQ-5攻撃機の後継機として開発された。空戦と爆撃の両面において効力を発揮するよう設計されているといわれ、中国人民解放軍で運用されている。輸出名はFBC-1、愛称はフライング・レオパルド（Flying Leopard、飛豹）である。

[編集] 特徴

戦闘行動半径が900kmであり、上海周辺から九州・沖縄へ、元山周辺から名古屋･上越以西へ侵攻、爆撃できる航続性能がある。
YJ-85空中発射対地巡航ミサイル（GPS+TRCOM）4本携行可能である。

（つまり2006年60機＝240発　2016年200機=800発　台湾等への巡航ミサイル投射力が増加する）

YJ-91/Kh-31P対レーダーミサイルによる敵防空網制圧(SEAD)能力、イージス艦制圧能力がある
Kh-27TVミサイル運用能力があり、橋、艦船の舵機室などを、ピンポイントで破壊できる
ブルースカイ低高度地形追隋POD使用すれば、陸上を高度60mで侵攻できる
現在60-70機ある。そのうち20機弱がJH-7　残りが改良型のJH-7Aである。エンジンライセンス国産契約分150機を合わせて、今後10年で200-220機保有になると見られている

[編集] Q-5攻撃機x500機の代替機問題

老朽化したQ5攻撃機x500機の代替機確保が問題になっている
JH-7Aは西安航空機工業公司製であって、成都航空機工業公司製のJ-10、瀋陽航空機工業公司製のSu-27・J-8H/F、と生産ラインが競合しない。
JH-7は1990年に生産開始しているが、エンジンがロールスロイス・スペイMk202であり、エンジン入手難から生産が進まなかった。2002年頃150機分のエンジンライセンス国産（WS9秦嶺）の話がまとまり、最近ようやく生産が始まったが年産30基、15機分のペースだという。
中国空軍としては、老朽化したQ-5攻撃機500機の代替機は当然Su-30MKKを希望するであろうが、中国のSu-27/30保有数は 2006年現在でも319機であり、ロシアがSu-30MKKを500機販売すれば、Su-27/30等の保有数が中国819機に対して、ロシア空軍 350機+海軍50機になってしまい、ロシア自身にも脅威になってしまう。そのため、ロシア側はライセンス国産契約で部品未引渡しになっている残り105機分を渡したら424機で販売を打ち切り、埋め合わせに中国にAN31-FNエンジンを供給して、足の短いJ-10の製造（成都航空機工業）に誘導すると見られている。
瀋陽航空機工業製のJ-8H/Fは全部品を国産で賄うことができ、YJ-91を運用するSEAD攻撃機にも使えるF-4Gのような機体で、安価な国産HY-6で空中給油できる。瀋陽航空機工業としては、Su-27/30のライセンス国産が打ち切りになるのであれば、J-8H/Fを生産するしかない。

結局、西安航空機工業公司に仕事を与えるため、そして、ロシアがSu-30MKKを売り渋るであろう為、また瀋陽航空機工業公司にSu-27/30ライセンス国産終了後の仕事を与える為、Q-5x500機代替機は西安JH-7Aｘ200機　Su-30MKKｘ105機　瀋陽J-8H/Fx300機の可能性が高いと見られる。

[編集] 推定諸元

[編集] 仕様

乗員：2名
全長：21.0 m
全幅：12.8 m
全高：6.22 m
ペイロード：3-5ｔ
最大離陸重量：16t
エンジン：ロールスロイス製スペイMk202/国産WS9 ターボファンエンジン×2
推力：9.3tx2 （アフターバーナー）

[編集] 性能

最大速度：マッハ 1.69
戦闘行動半径：900-1650 km（ソースによりバラつきあり）
実用上昇限度：16,000 m

[編集] 武装

ハードポイント　6箇所（JH-7A)
固定武装：23 mm機関砲×2
ミサイル：
- 対空：PL-8 、PL-12 ARH AAM
- 対地：YJ-85対地巡航ミサイル、Kh-27TVミサイル
- 対レーダーミサイル：YJ-91、Kh-31P
爆弾：レーザー誘導爆弾、無誘導爆弾

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