JALグローバルクラブ

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JALグローバルクラブ（じゃる-、JAL Global Club、略称「JGC」）は、「JALカード」(日本航空のクレジットカード)に付帯されるマイレージサービスの上級会員組織のことである。

JGC会員の搭乗券には右下部に「JGCM」の文字が印刷され、会員カードが無くても係員が判別できるようになっている。

[編集] 概要

※以下の内容については「JALマイレージバンク日本地区会員」に対し適用される。海外地区会員にもJGCが存在するが、その達成条件や維持条件、サービス内容は異なるため、海外地区会員は最寄りのデスクに問い合わせること。

「JALマイレージバンク」または「JALカード」個人会員の中で、利用実績が下記の基準に達し,日本航空が入会を承認した会員にJALグローバルクラブへの入会資格が付与される。JGCの入会にはJALカードのCLUB-A、CLUB-AゴールドおよびJALダイナースカードのいずれかに入会する必要があり、JGCの会費は無料ながら、JALカードの年会費(CLUB-A 10,500円、CLUB-A GOLD 16,800円、ダイナースクラブ 23,100円)が必要である。入会後、JALカードCLUB-A以上を持ち続けることにより、搭乗実績にかかわりなく、JGC資格を継続することができる。かつては2年ごとに搭乗実績のチェックがあり、条件を満たさなければ会員資格を失うこともあった。

[編集] 入会基準

前年または当年の1月～12月の12ヵ月間に、日本航空、日本アジア航空、JALウェイズ、日本トランスオーシャン航空、日本エアコミューター、北海道エアシステム、琉球エアーコミューターの国際線または国内線に、JALマイレージバンクのマイル積算対象運賃での搭乗実績、「JMB FLY ON プログラム」のポイントが50,000ポイント以上、または15,000ポイント以上で50回以上の搭乗実績があり、日本航空が設定する入会基準に合致することとされている。入会後、搭乗回数やFLY ON ポイントが入会基準を下回っても、会員資格を喪失することはなく、資格喪失となるのは、該当するクレジットカードを退会したり、会員資格を喪失した場合である。

「日本航空が設定する入会基準」については「航空会社・旅行会社の関係者を除く」という事項以外は非公開である。過去に旧JASマイレッジマスターズ基準でJMBサファイアを達成した者で入会基準を満たしたと認められなかった例があるが、それ以外で認められなかった例はほとんど報告されておらず、定かなところは分からない。

JMB FLY ON プログラム　ポイントは国際線搭乗1マイルで1ポイント、国内線搭乗1マイルで2ポイント獲得できる。搭乗実績が必要なため、いわゆる「陸マイラー」では入会資格を獲得することができない。

また、生計を同一にする配偶者・両親・18歳以上の子供を家族会員として入会させることが可能で、旅行時のサービスは会員本人とほぼ等しく受けることができる。ただし、家族会員ごとに本会員と同一のクレジットカード（CLUB-A、CLUB-AゴールドおよびJALダイナース）に入会することが必要である。会員本人が資格を喪失した場合、家族会員も資格を喪失する。

なお、入会と同時に氏名と会員番号が刻印された紺色で丸長方形のタッグ（大小）とパスポートケースが送られてくる。また、500回、750回、1,000回、1,250回、1,500回搭乗するとその節目にそれぞれ異なる色の六角形のタッグ（大小）が送られてくる。（公式サイトでは発表されていないが、空港内ラウンジに案内パンフがおかれていることがある。）

JGCと同様の位置付けとしてANAにはANAスーパーフライヤーズカードがある（こちらはANA以外でもスターアライアンスゴールド会員という位置付けで世界中で使える。）。

[編集] JGC会員の主な特典

国際線、国内線利用時の共通サービス

空港内のサクララウンジの利用
キャンセル待ちなどの優先処理
会員専用予約フリーダイヤル（国際線、国内線別）
機内販売品の額面金額10%相当分をJAL利用券でプレゼント
ボーナスマイルの付与(+25%）
手荷物の+20Kg サービス（個数制限制の路線では+2個）
メンバーシップクラブCentury21(入会金、年会費必要）に入会できる。
毎年初回搭乗時のボーナスマイル（マイレージ積算対象運賃での搭乗時に5000マイル）

国際線利用時のサービス

優先搭乗（ファーストクラスと同一）
手荷物（1個）の自宅から空港までの無料キャディサービス
チェックイン時のファーストクラスカウンター利用
手荷物の最優先引渡し（ファーストクラス・プライオリティ）サービス

国内線利用時のサービス

チェックイン時のJGCカウンター利用
手荷物の優先引渡しサービス（荷物のドアサイド積み込み）
事前予約席の優越登録（一般顧客、JGC会員別登録）
バーゲンフェア先行予約優遇（受付開始時刻が前倒しされ優先受付可能）

その他のサービス

ファーストクラス専用機内誌「AGORA」の送付(JGCメンバーページがある）
搭乗時の客室乗務員による挨拶
クリスマスに社長名でクリスマスカードが送られてくる
新高輪プリンスホテルの会員専用のミーティングルームや、ホテル日航大阪のメンバー制ラウンジ「スカイクルーザー」の利用

なお、出発前の客室乗務員による挨拶は一時廃止されたものの、機内での特別扱いを要求する一部の会員からの依頼により復活したという経緯がある。国内線の場合は時間的な制約から最初のドリンクサービス時併せて名前を呼んでの挨拶をするか、もしくはしないケースも多い。また、これ以外にもVIP用の空席を電話予約時に用意したり、予約時にJGC専用席を用意する。国際線においてビジネスクラスに空席があるときにエコノミー利用の会員を無償でアップグレードするテンポラリーアップグレードをおこなうことがある。緊急時の各種手配の相談に乗るなど、明文化されていないサービスが存在する。

[編集] JGC家族会員

JGC入会基準に達した本人が、JALカードに入会した際に、家族についても家族カードを作ることにより、家族会員もJGC会員となることができる。一般に、クレジットカードの家族会員の会費は、本会員より安く設定されるが、家族会員をJGC家族会員とする場合には、本会員と同じ会費が必要となる。この場合、ホテル等の会員専用ラウンジは家族会員では利用できないが、空港ラウンジの利用や優先空席待ち等は本会員と同様の扱いとなる。年末に送られてくるカレンダー等についても、本会員と扱いが違うが、入会時には本会員同様のバッゲージタグが送られる。

[編集] JGCプレミア(略称JGP)

JALグローバルクラブ会員で年間利用実績が所定の基準（FLY ON ポイントが70,000ポイント以上、または80回以上の搭乗）に達した場合、達成月の翌々月からプレミア資格を翌々年（開始月が1月以降の場合翌年）の3月末まで獲得できる。チケット半券下部に「JGPM」と印刷される。主な特典としては、ボーナスマイルの付与(+100%）、JALホテルズ直営ホテルの無料宿泊券1枚、国際線の上位クラスへのアップグレード券（3枚）、国内国際線共通ラウンジ・クーポン3枚（譲渡可能）、フラワーギフト券等の提供、ディズニーシーJALスポンサーラウンジクーポン、羽田空港での特別入口（ラウンジ内でセキュリティチェックがおこなわれる）から入室するダイヤモンド・プレミアラウンジの利用など。 Century21に入会していると、Century21で使用できるボトル無料券（レミーマルタンVSOPあるいはバランタイン17年）が同封される。但し、クーポン券はプレミアカードとともに翌年3月中旬ごろ送付されてくる。

[編集] Century21

JALグローバルクラブ会員が入会できるメンバーシップクラブ。

クラブラウンジは、帝国ホテル（東京）、新高輪プリンスホテル、銀座日航ホテルにある。

入会金(￥10,500)及び年会費(￥36,750)が必要だが、JMBダイヤモンドステータスを獲得すると、年会費は無料で利用できる。JGPには5枚の無料利用券が送付される。基本的にアルコールと軽食を提供するが、相伴するホステスはいない。会員が同伴すれば、ビジターも入室できるがカバーチャージが必要となる。また営業終了時間が午後10時と早い。

また、高輪プリンスホテルさくらタワーのフィットネスルーム、サウナ＆ジャグジー、スイミングプール、新高輪プリンスホテルのビジネスセンター、スイミングプールが有料で利用できる。ホテル日航東京の会員及び宿泊者専用のベイサイドスパ然Zenが￥2,000（会員のみ）、会員同伴のビジターは￥5,000で利用できる。

[編集] ワンワールド加盟後の扱い

１１月２日、JGC会員向けに、JMB一般規約の改定が告知された。 FLYONステータス所持者およびJGC会員の個人情報をワンワールド加盟各社に提供するという内容であり、JGC会員にもワンワールド加盟後、何らかのワンワールドステータスが付与される見込みである。２００７年１月には正式なアナウンスがある予定である。