IAサーバ

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IAサーバ (あいえーサーバー) はIntel社のCPUまたはIA-32互換のAMD社製CPUを採用したサーバ用コンピュータ製品。

OSとしてWindowsを搭載する家庭用パソコンとほとんど同じアーキテクチャのコンピュータであるが、「PC」及び「パソコン」には壊れやすいという印象があるため、エンタープライズサーバとしてアピールする意味でこの名称が使われている。

Pentium 4やXeonなどIA-32系32ビットCPU（AMD社のOpteronを含む）を使用し、マザーボードや周辺機器などパソコン (PC/AT互換機) とほぼ同じになっており、パソコンに採用されて普及し廉価になった技術を使用できるため、価格対性能比で他社製CPUを採用した他のエンタープライズサーバと比べ非常に有利になる。ただし、サーバとして稼動させるには家庭用パソコンの安定度では問題があるので、信頼性を高めたパーツを厳選して採用している。また、RAIDやリモート管理機能など、サーバ用途に特化した付加機能をもつものも多い。

OSとしては、かつてはNetWare、OS/2 LAN Server、SCO OpenServerなどが有力であったが、1990年代後半からはWindows NT系のサーバ向けバージョン（Windows Server 2003など）や、フリーPC-UNIX（LinuxやFreeBSDなど）をサーバー用にカスタマイズしたものが主流となっている。

[編集] IAサーバの種類

[編集] IA-32サーバ

上記IA-32系CPUとアーキテクチャを採用したサーバ。

SUN Fire X シリーズ
IBM System x シリーズ
富士通 PRIMERGYシリーズ

[編集] IA-64サーバ

Intelが自社の32ビット系とは別に開発した64ビットCPUであるItaniumシリーズを採用し、マザーボードも独自のものを採用したサーバ。 Itanium自体の性能は高く、システムとしての信頼性も評価されているが、IA-32サーバの「システム価格が廉価」であるという利点が無く、他社製CPUを採用した他のサーバと変わり映えのしないものとなっている。

また、IA-32系CPUのOpteronなどが64ビット命令に対応し、その性能がItaniumシリーズに肉薄しており、 IA-64サーバの存在を脅かすようになってきている。

NEC Express5800 シリーズ
富士通 PRIMEQUESTシリーズ
HP Integrity シリーズ

[編集] 独自IAサーバ

NECのExpress5800/600や富士通のPRIMERGY 6000は、CPUこそIntelのIA-32アーキテクチャのものを使っているが、マザーボードは独自設計でありここで説明したIAサーバとは異なっている。

[編集] 関連項目

CentOS
PCサーバ - 家庭用パソコンをサーバーとして作動させているもの。とくに信頼性を高める工夫をしていないものが多い。

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