Eudora
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
開発元: | クアルコム |
---|---|
最新版: | 7J (for Windows) / 6.2J (for Mac) / |
対応OS: | Windows 2000 / XP / Mac OS X |
種別: | 電子メールクライアント |
ライセンス: | プロプライエタリ |
公式サイト: | Eudora公式 |
Eudora(ユードラ)は、かつてMicrosoft Windows並びにMacintosh版オペレーティングシステム上で、幅広く使用されていた電子メール・クライアントである。
ニュートンやPalm OSなどのパームトップ・コンピューター・プラットホームのサポートも行っていた。1988年にイリノイ大学アーバナ・シャンペーン校で、スティーヴ・ドーナー(en:Steve Dorner)が研究の一環として開発し、1991年にクアルコム社に買い取られた。
日本国内では、1995年11月にクニリサーチインターナショナルが商用版であったEudora Proの日本語版の開発・販売を開始。以降、2002年3月にオン・ザ・エッヂ(後のライブドア)、2006年7月にソニック・ソルーションズへ移管する形で、開発・販売ともに継続されている。
なお、2006年10月にクアルコム社がオープンソース化を発表したことで、商用版についてはWindows版v7.1、Macintosh版v6.2.4をもって終了となる予定である(後の節で詳述)。
Eudoraの名はアメリカの作家ユードラ・ウェルティ(en:Eudora Welty)にちなむ。ウェルティの作品に『Why I Live at the P.O.(わたしはどうして郵便局で暮らすようになったか)』という短編小説がある[1]。
Eudoraの名がつくソフトウェアでは、メールクライアントソフトが有名であるが、Eudora Internet Mail Serverと言うサーバパッケージも存在する。メールクライアントは、Windows版とMac OS版が存在し、どちらかと言うと先に開発されたMacintoshユーザの間で有名なソフトウェアである。
[編集] オープンソース化
2006年10月11日クアルコムはEudoraのソースコードをオープンソース化しMozilla Foundationと共同でMozilla Thunderbirdの技術をベースに開発、オープンソース化された「Eudora」を2007年の前半(予定)に公開すると発表[2]。
また、クアルコムは同日最後の商用版「Eudora」v7.1 for Windowsを発売した。商用版の販売は、オープンソース化された「Eudora」の公開後に終了するとのこと。
クアルコムの発表を受け、「Eudora」日本語版の販売およびサポート業務をしているソニック・ソルーションズは、今後も販売およびサポート業務を継続をすると発表[3]。また「Eudora」v7.1 for Windowsを日本語ローカライズして発売、2007年には独自でWindows Vistaに対応する「Eudora」を発売することも発表された。
[編集] 脚注
- ↑ 『Stories, Essays & Memoir』 ISBN 1883011558 ほかに収録
- ↑ オリジナルである英語版のオープンソース化に関するプレスリリース
- 英文:QUALCOMM Launches Project in Collaboration with Mozilla Foundation to Develop Open Source Version of Eudora Email Program
- 和訳:QUALCOMM、Mozilla Foundation と Eudora 電子メールプログラムのオープンソース版の共同開発プロジェクトに着手
- ↑ 日本語版の開発・販売に関するプレスリリース
- ソニック・ソルーションズ、電子メールソフト「Eudora」に関する今後の方針について
[編集] 外部リンク
- Welcome to Eudora!(英語版)
- Eudora(日本語版)
- ロスト・オン・ザ・ネット どうして郵便局でくらすようになったか メーラーEudoraと作家ウェルティについて(日本語)