BOLERO (アルバム)

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BOLERO
Mr.Children のアルバム
リリース	1997年 3月5日
ジャンル	J-POP
時間	56分54秒
レーベル	トイズファクトリー
プロデュース	小林武史
レビュー
最高順位1位、累計売上328万枚(オリコン)
Mr.Children 年表
深海 (1996年)	BOLERO (1997年)	DISCOVERY (1999年)

BOLERO(ボレロ)はMr.Childrenが1997年 3月5日にリリースした6thアルバム。

[編集] 解説

前作｢深海｣から約半年を経て発表。

この作品がリリース時には既に活動休止が決定していたこともあり大ヒットを記録した。

前作の『深海』に収録されたシングル曲が『花-Mémento-Mori-』と『名もなき詩』の2曲のみで（後に『マシンガンをぶっ放せ』は後発シングルとして出ているが）、それまでに発売されていたシングル楽曲のほとんどが未収録となっていた為か、このアルバムではそれまでの未収録だった4曲に加えてリードシングル楽曲の『Everything (It's you)』を加えている。（ただ、この未収録の4曲がアルバムの流れに合っていないという意見が多い）シングル曲以外では『タイムマシーンに乗って』などの社会風刺の曲が多い。また、発売前に一部雑誌には「青盤（前作：深海）」と「赤盤（本作：BOLERO）」による2枚組という情報も流れた経緯がある。

大ヒットしたシングル楽曲が多かったので、当時の報道では、「ファンへの感謝の気持ち」と語っていた。

[編集] 収録曲

斜体字はインストゥルメンタル楽曲。楽曲の一部はMr.Childrenで解説しているために簡素に示す。

収録曲

prologue
Everything(It's you)
本作のリードシングル。こちらのバージョンはアルバムの構成上イントロと前トラックのprologueが意図的に繋がっているように構成されているために厳密にはシングルバージョンとは異なる。ベストアルバムにはシングルバージョンで収録されている。
タイムマシーンに乗って
社会を風刺した攻撃的なロック。Mr.Childrenの楽曲の中で、社会批判が最も強い曲だとも言われている。この曲は前作『深海』の『Making Songs』に制作中の様子が収録されている。ちなみに、仮タイトルは「バカ・ロック」だったらしい。
Brandnew my lover
Mr.Childrenのアルバムにはたいてい１曲は入っているダークな曲。自分自身に対する風刺曲である。
【es】〜Theme of es〜
自身の記録映画｢【es】～Mr.Children in FILM～｣の主題歌として書き下ろした楽曲。この頃のシングルから彼らに迷いとも取れるような表現が目立つようになる。これは前述の映画の内容でもある程度認識できる。ちなみに映画【es】は桑田佳祐が出演していたり、活動としては最初期のライブであることも影響してか現在ミスチル映像作品では唯一の未DVD化作品である。
シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜
アップテンポなシングルソング。ちなみに、この曲のPVでは完全にエルビス・コステロの真似をしている。（このことは桜井自身も認めている。）
傘の下の君に告ぐ
アップテンポな楽曲であるが、その明るい楽曲とは対照的に歌詞は強い社会批判の詞となっている。サビの部分で韻を踏んでいる。
ALIVE
一時期このアルバムのタイトル候補であり､ミスチルの全楽曲の核となる曲のひとつ。当時桜井は不倫騒動、解散報道経験など「精神的にかなり苦しんでいた」と語っており、この曲にはそのような厭世観、無常観が色濃く反映されている。ミスチルの楽曲の中では最も暗く、ある意味最も明るい曲のひとつに数えられるが、人気は非常に高く後にベストアルバムに収録される。
幸せのカテゴリー
一聴すると初期を彷彿とするの明るいポップスだが、「寒い詞」と桜井自身が認める別れの歌｡
everybody goes -秩序のない現代にドロップキック-
桜井曰く、「サザンでいう『勝手にシンドバッド』的お祭りバカナンバーが欲しかった」。元々はシングル『Tomorrow never knows』のB面曲としてレコーディングされていたが、あまりにもこの曲の出来がよかったために急遽別途のシングルとしたという逸話も残っている。その為に『Tomorrow never knows』、『everybody goes』共にB面は『Atomic Heart』からのリカットとなっている。本来タイアップが予定されていたが、歌詞がはしたないと言うことでタイアップは実現しなかった。
ボレロ
タイトル､作風は勿論クラシックのボレロから。オーケストレーションとバンド・サウンドが融合した意欲作｡PVではオーケストラに囲まれた桜井が椅子に終始もたれながら一切楽器を弾かずに歌っている。
Tomorrow never knows (remix)
「この曲はここに入れるしか収まりがつかなかった。まっ、ボーナストラックだと思って下さい。」と桜井。ちなみに、タイトルに「remix」とあるのは、このアルバム用にシングルでは打ち込みであったドラム等を生で録り直しているためである。

前作:
深海

Mr.Childrenのオリジナルスタジオレコーディングアルバム

次作:
DISCOVERY

オリコン週間アルバムチャート第1位 1997年 3月17日付
前作: 松任谷由実『Cowgirl Dreamin'』	Mr.Children 『BOLERO』	次作: globe 『FACES PLACES』