20世紀少年
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『20世紀少年』(にじっせいきしょうねん)は、浦沢直樹の長編SFサスペンス漫画。単行本は、現在22巻まで刊行。
目次 |
[編集] 概要
1999年から2006年まで週刊ビッグコミックスピリッツで連載されていた。
- 作品名はマーク・ボランが率いたT・レックスの曲「20th Century Boy」に因んでおり、主人公のモデルはフォークシンガーの遠藤賢司。コミックス19巻の初回限定版には同曲を収録したCDが特典として付属された。
第48回小学館漫画賞をはじめ、第25回講談社漫画賞、第6回文化庁メディア芸術祭優秀賞、海外でも2003年、ヨーロッパ最大の漫画賞と言われるアングレーム国際漫画祭の最優秀長編賞を受賞する。その他にも多数の賞を受賞している。
連載最終話における「2007年新春、最終章登場!!(※早口言葉です。3回言ってみましょう!)」のアオリが物議を呼んだ。最終章が本誌4+5合併号(12月25日発売号)より集中連載される。そこで全ての謎が明かされることが期待されている。
実写映画化が決定。2008年に第一部公開予定。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] ストーリー
日本が高度成長期のまっただ中の1970年代。夢と希望に満ちあふれた時代。少年たちが空想した世界。地球滅亡をもくろむ悪の組織、東京を破壊し尽くす巨大ロボット。世界は混沌し、滅亡に向かっていく。それに立ち向かい地球を救う、勧善懲悪の正義のヒーローとその仲間たち。こんな下らないストーリーを“よげんの書”と、少年たちは名付けた。大人になるにつれ、そんな空想の記憶は薄れていく。
しかし、1997年幼なじみの死をきっかけに、その記憶が次第に呼び覚まされていく。そして、世界各地の異変が昔幼い頃空想した、“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。出来事に必ず絡んでくる謎の男“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。悪の組織“ともだち”に、ヒーロー“ケンヂ”は果たして立ち向かえるのか。
[編集] 登場人物
[編集] ケンヂの仲間
- ケンヂ(遠藤健児)〔矢吹ジョー〕
- 本作品の主人公。カンナの叔父。“予言の書”を書いた本人であるため、その責任から“ともだち”に、持ち前の正義感と得意のギターで立ち向かうことを決意する。その後、“ともだち”の世界滅亡の計画を潰すため、オッチョなどの幼なじみと手を組む。『血の大みそか』で死亡したと思われていた。が、奇跡的に生存。一時的に記憶喪失になっていたが、西暦の終わりと共に、記憶が戻った。その後三日三晩山にこもり泣き明かし、四日目に正義の味方になると決め立ち上がった。後に“ともだち”との決着をつけるべく再び舞い戻る。“ともだち”が世界を牛耳っていた頃は、教科書などで“血の大みそか”の首謀者として語り継がれていた。小学生時代にジジババの店で万引きをしたことがあり、これが「ともだち」誕生のきっかけとなった。
- カンナ(遠藤カンナ)〔氷の女王〕
- ケンヂの姉キリコの娘。ケンヂの意志を継ぐ最後の希望の星。人をひきつける才能があり、さらに、スプーン曲げやカード当ての超能力を持つ。父はフクベエ、母はキリコ。
- オッチョ(落合長治)〔ショーグン、ハルク・ホーガン〕
- ケンヂの幼なじみ。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。小さい頃から優秀で、ケンヂたちの中ではリーダー的存在。その後は順当に大学まで進学し、一流企業に就職したが息子の事故死で自暴自棄になり東南アジアへ渡る。その後、インドで修行を行い悟りを開く。以降はショーグンの名で人助けをしていたが“ともだち”の存在を知りケンヂの呼びかけで帰国、行動を共にする。修行時代の経験から麻薬などの幻覚作用に耐性を持つ。棒術を得意とし、その戦闘経験の豊富さはケンヂ一派でも重宝されている。少年時代に”ともだち”のシンボルマークを考案した。
- ユキジ(瀬戸口ユキジ)
- ケンヂの幼なじみ。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。小学校の頃から勝ち気な少女。最初は麻薬犬の“ブルー・スリー”(青の3号)を飼っていたが、時代の流れと共に世代交代。西暦が終わった現在は“ロッキー”(青6号)を飼っている。柔術の達人。
- ヨシツネ(皆本)
- ケンヂの幼なじみ。子供の頃はひ弱だった。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。よくも悪くも普通の人柄。オッチョやユキジのように体術に秀でているわけではない。“ゲンジ一派”と呼ばれる組織を率いている。
- マルオ(丸尾)
- ケンヂの幼なじみ。食いしん坊で97年当時は文房具屋を経営する妻子持ちの主人だった。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。21世紀以降は春波夫のマネージャーとして丸子橋と名乗っているが、これは偽名。モデルは子供ばんどのやまとゆう氏が有力。
- モンちゃん(子門真明)
- ケンヂの幼なじみ。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。大学時代はラグビーの花形選手として活躍し、社会人ラグビーの強豪の会社に就職するも、母の死を境に上司と共に新しいビジネスを始める。不治の病の宣告をされ、自暴自棄になっていた頃、ケンヂに仲間になるよう誘われる。その後ともだちの正体の調査中、サダキヨに殺される。
- 神様(神永球太郎)
- 予知能力のあるホームレスで、“2000年血の大みそか”以降は予知能力を駆使して株で大儲けする。ホームレス仲間からは英雄視される。また、ケンヂたちが草原で作った秘密基地を壊したボウリング場の経営者でもある。ドンキーを殺害した“ともだち”の仲間とケンヂを引き合わせた。また、自らの予知能力でケンヂたちを助けたことも度々。西暦が終わった後は、予知能力がなりを潜めてしまうが、巨大ロボットの出現により突如予知能力が復活した。
- 小泉響子
- 楽天家で脳天気な女子高生。カンナと同じ高校に通っていた。ひょんな事から、“ともだち”との戦いに巻き込まれる。おっちょこちょいで、後先考えずに行動をするのが玉に瑕。天性のボウラーでもある。
- 蝶野将平
- 歌舞伎町警察署の伝説の刑事、チョーさんの孫。あだ名は“チョーチョ”。刑事であった祖父を尊敬してやまなく、また目標としている。臆病で頼りない面も多々あるが祖父譲りの正義感を持つ。そのため、時の権力者から命を狙われることもしばしば。
- 角田
- 漫画家を志望する青年。海ほたる刑務所収容中にオッチョに出会い、脱獄に協力。以降、オッチョと行動を共にする。ウジコウジオとは同志。
- 春波夫
- 万国博覧会のテーマ曲を唄う国民的な歌手。表向きは“ともだち”の広告塔を装っているが裏ではレジスタンスに協力しており、“血のおおみそか”以降、逃亡犯として逃げていたマルオをかくまう。ケンヂの元バンド仲間で、ドラマーだった。当時の名前はチャーリー。誠実な人柄で、守るべき時はしっかり身を守るが、時には大胆に行動する面も。万丈目の正体を見破る。似顔絵の達人でもある。
- ルチアーノ
- 元ストリートギャングの神父。恩人の事故死に疑問を抱き調査したため狙われる。その後日本に逃げ込み仁谷らと行動を共にする。
- ケロヨン
- ケンヂの幼なじみ。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。西暦が終わるとき、アメリカにいたキリコを、身を挺して助けた。その時の火傷のあとが背中に残っている。手打ち麺はプロ級の腕前だが、それを食べることが出来る人は、あまりいない。
- コンチ(今野裕一)
- ケンヂの幼なじみ。秘密基地で“よげんの書”を作ったときのメンバー。ケンヂとは小学校までの付き合いで北海道に転校している。2000年の“血の大みそかの時”はケンヂの呼びかけを無視したが、ともだち暦3年、北海道のラジオ局でDJとしてケンヂの歌を流し続けていた。
- ドンキー(木戸三郎)
- 後に科学教師になるほど、科学好きだった少年。足がとても速く、いつも鼻水を垂らしていた。貧乏な大家庭で育つ。“ともだち”の策略に、ケンヂの仲間達の中で最も早く気がついたのだが、そのため殺されてしまった。ケンヂに手紙を残した、“ともだち”とケンヂを繋ぐ重要な人物。
- チャイポン
- タイマフィアの首領。かつてタイでオッチョと因縁があった。カンナに惚れ込み協力するがのちに死亡する。
- 王暁鋒
- チャイニーズマフィアの首領。チャイポンとは対立していたがカンナにより和解し共に協力する。
- 渡世人
- カジノでカンナに出会い「ラビット・ナボコフ」のルールを教える。本名、生い立ち等は謎に包まれているが「超能力」以外のカンナの能力に惹かれ以後付き従う。
[編集] “ともだち”の一味
- “ともだち”
- 秘密基地を作った時のケンヂの同級生?陰で世界を操るカリスマ。“よげんの書”“しんよげんの書”の記述通りに、2000年、2015年の世界滅亡を企てることによって、そのカリスマ性を高める。ヤマネに一度殺されたように見えたが、ローマ法王が暗殺されそうになったとき、劇的な演出で生き返り、凶弾から法王を守るという自作自演で、自己のカリスマ性を極限にまで高める。世界大統領。忍者ハットリくんのお面を愛用。正体はフクベエであったが、その後何者かがともだちを名乗り活動を続けている。フクベエ死亡以降のともだちはシンボルマーク(人差し指を立てた手と目玉を合わせたマーク。週刊少年サンデーのページめくりの部分から少年時代のオッチョが考案。)が描かれたマスクを着用している。
- フクベエ(服部)
- “ともだち”。サダキヨにとっての初めての友達。本当の名前はハットリだが、幼い頃は「フクベエ」と呼ばれていて、本人はそれを強く毛嫌いしていた。聡明ではあるが、虚栄心が強く、負けず嫌い。排他的で臆病、そして執念深い。クラスで人気者であったケンヂを羨望に似た気持ちで憎んでいた。万博に行きヒーローになろうとしたが、ある事情で行けなくなる。万丈目が番組に超能力少年として取り上げようとしたがイカサマがばれて放送されず、友達に馬鹿にされたことを根に持ち、後の計画に大きな影響を与えた。西暦が終わる年に、ヤマネによって銃撃される。その際、オッチョが死亡を確認。超能力の存在の是非については、1.小学校時代に教室中のスプーンを曲げた。2.娘であるカンナに超能力が備わっている(秘薬を投与したとの発言もある)。の2点から実際に超能力者であったとも考えられるが、"ともだち"の集会でワイヤーを用いて空中に浮かんだように見せかけたり、ドンキーの前で死んで生き返ったように見せるインチキなども行っており、現時点では彼が超能力者かどうかは不明。
- 万丈目胤舟(まんじょうめ いんしゅう)
- “ともだち”の側近であり、組織の幹部。友民党党首。以前は、チャック万丈目としてローラーゲームなどの団体を設立したりプロダクションの経営をしていた。フクベエとは1972年にテレビ番組で超能力少年として取り上げようとしてからの付き合い。1980年、フクベエからの誘いがきっかけで“ともだち”の組織を作り上げる。現在の“ともだち”がフクベエでなかった事から暗殺を企むが、信頼していた高須に裏切られ、暗殺される。フクベエと同じくスプーン曲げの能力を持つが、フクベエと知り合う前にはそのような様子はなく、いかにして能力を手に入れたのかは描かれないままであった。
- サダキヨ(佐田清志)
- 小学5年生の頃の1学期の間だけ、ケンヂと同級生だった。いつもナショナルキッドのお面をかぶり、いつも屋上で宇宙人と交信しようとしていたいじめられっ子。英語教師であり、ともだち博物館の館長。“ともだち”の秘密を知る重要な人物。モンちゃんを殺害。車に乗ったまま炎上死したとされていたが生きており、西暦が終わった後は壁の外で「お面大王」としてウィルスで親を失った孤児達を保護していた。
- ヤマネ(山根)
- 細菌学者。小学生時代から、フクベエと“ともだち”の仲であった。2015年の世界を滅亡させた細菌を開発するも、キリコの忠告によってその後の細菌兵器の研究開発を止めてしまう。“ともだち”であるフクベエを殺害した後、自分も“ともだち”の部下に殺害されてしまう。
- キリコ(遠藤貴理子)
- ケンヂの姉、カンナの母親。いつもケンヂのことを陰で支えていた母親的な存在。ヤマネが開発した細菌兵器のワクチンの研究をしていた細菌学者。アフリカで医者の資格も持つ。“しんよげんの書”に書かれている“せいぼ(聖母)”。ガインデ大学病院レジデント研修終了。ケロヨンの共同体の中で“ともだち”が使用するであろう“最終ウイルス”のワクチンを完成させる。
- 13番(田村マサオ)
- “ともだち”を信奉する男。元お茶の水工科大敷島ゼミの優秀な学生。高校時代はドンキーの教え子。ピエール一文字を“絶交”、人殺しとなる。“血のおおみそか”以降は、囚人番号の13番と呼ばれ、海ほたる刑務所への服役を装いつつ暗殺者として活躍する。2015年、ローマ法王の暗殺を実行しようとした。ともだち暦以降の“ともだち”が、以前の“ともだち”とは違うことに気づき、白のソナタの工場でコンチと出会い、ケンヂたちに協力する。
- ヤン坊・マー坊
- 史上最強の双子。ケンヂ達の同級生でいじめっ子だった。その後、兄弟で会社を興して成功を収める。"血のおおみそか"の際、ヨシツネから呼びかけを受けたが実は万丈目と内通していた。2001年以降、ヤン坊が会社に残り、マー坊は科学技術省長官に就任するが、2015年のウィルスで部下が死亡したことと万丈目派であった事からケンヂたちに協力する。一時期痩せていたがリバウンドで再度太ってしまったらしい。
- 敷島教授
- お茶の水工科大学教授でロボット工学の権威。娘を人質に取られた事で巨大ロボットを開発するなど“ともだち”一味に強制的に加担させられる。その後は一味を離れて修理工を営んでいたがヤン坊・マー坊の提案で再び巨大ロボットを開発しケンヂたちに協力する。モデルは大槻義彦、名前は鉄人28号、ゲッターロボの登場人物から。
- 敷島教授の娘(敷島レナ)
- 敷島教授に対する人質として組織に勧誘されたが、いつの間にか友民党の主要メンバーになる。容姿は田中麗奈に似ている。
- 敷島教授の娘の元彼氏(関東軍の総裁)
- 自称「最悪」の人物。キリコの恋人を駅のホームから突き落として殺害した。悪人にあこがれる。関東軍の基地でケンヂに圧倒され負けを悟る。
- 三ツ木康隆(国際伝染病救済基金の名誉会長。元厚生労働大臣)
- ユキジの麻薬取締り官時代の上司。“ともだち”亡き後、平和路線を行こうとするがトレーラーの下敷きになり死亡。孫が生まれたのがきっかけであったが彼の死後、家族は行方不明となる。
- 山崎(警視庁長官)
- 蝶野将平の祖父で伝説の刑事“チョーさん”の同僚。チョーさんを「絶交」したのも彼。ノンキャリアからの初の警視総監となった。刑事時代にともだちに救われた事がある。蝶野を絶交しようとしたこともあるが、西暦以降、なぜか蝶野を殺さず国境送りにするにとどまっている。
- 高須(万丈目の愛人)
- “ともだちランド”のドリームナビゲーターとして、“ともだち”に疑問をもつ者たちの洗脳を行う。“ともだち”の精子を体外受精させ、自らが聖母として“ともだち”の子を産もうとする計画を立てている。“ともだち”の子をはらんでいるが、その子が西暦以前の“ともだち”つまりフクベエの子なのか、それとも別の“ともだち”の子なのかは、わからない。ドリームナビゲーターになる以前は小学校教師をしていた。
[編集] その他
- 矢吹丈(ジョー)
- 北海道でギターをかきならす謎の人物。その正体はケンヂ。蝶野は、かつてカンナから聴いていた曲「Bob Lennon」から彼がケンヂだと見抜く。「♪グータララスーダララ」と唄いながら民衆を動かし始める…。
- 謎のDJ
- ケンヂの歌をラジオで流し続ける謎のDJ。その正体はケンヂの幼なじみ、コンチ。
- スペードの市
- 矢吹丈とともに関所を突破する謎の人物。病気の妹がいる。
- カツマタ君
- フナの解剖前日に死に、夜になると理科室に出没するとの噂。
- グッチィ
- ケンヂ達の同級生。学級委員を務めていた。1970年当時「万博組」と呼ばれていたうちの一人。
- ノブオ
- ケンヂ達の同級生。医者の息子。
- コイズミ
- ケンヂ達の同級生。胃腸が弱い。
- 謎の男
- 1997年のクラス会に出席。ヨシツネ、マルオと会話を交わすがケンヂの記憶にはない人物。
[編集] 用語解説
- 絶交
- “ともだち”の仲間ではなくなるということ。つまり、「殺される」「殺す」ことを指す。
- 首つり坂の事件
- 1970年、ケンヂたちが首つり坂の屋敷で幽霊を見に行った出来事。バーチャルアトラクションでは1971年の出来事になっていた。
- 地球防衛軍
- ウイルスをばらまいた宇宙人の侵略から地球を守るために、“ともだち”が作った部隊。東京の本部は全長数百メートルの建物。
- 親友隊
- 任務内容は地球防衛軍とほぼ共通しているが、指揮権は万丈目が持っている。
- エロイムエッサイムズ
- 小泉響子が追っかけをしていたバンド。一時期はお笑い芸人のような仕事をする。メンバーはルシフェル斉藤、メデューサ井上、ダミアン吉田(脱退)、穣二・A・ロメロ(新加入)・不明 の4人で成り立つ。ダミアンは西日暮里の交差点で「悪魔くん」に出会い一人でギターをギャンギャン鳴らし始めたというが…
その後ダミアン吉田が穣二・A・ロメロと入れ替わりで復帰。
- “2000年血の大みそか”
- 超能力
- フクベエ、万丈目、カンナ、神様が持っている。主にスプーン曲げに代表されるが、カンナと神様には予知能力らしきものがある。
[編集] ストーリーの時系列
[編集] 1950年代~1960年代
- 1959年
- ケンヂの父、小豆相場に手を出し無一文になる。
- キリコ、ケンヂの母親代わりになると息巻く。
- 8月20日ケンヂ産まれる。
- 1967年(ケンヂ小学2年生)
- ケンヂ、喫茶「さんふらんしすこ」、スナック「ロンドン」の存在を知る。
- 1969年(ケンヂ小学4年生)
- 夏、ケンヂたちが秘密基地を作る。
- ヤマネ、オッチョに“しんよげんの書”の秘密を教えてあげるという約束をする。
- サダキヨ、フクベエと秘密基地で知り合う。
- フクベエ、ケンヂに万博の存在を話す。ケンヂ初めて、万博の存在を知る。
- 7月20日 - ケンヂとドンキー夜中までアポロ11号月面着陸の衛星番組を見る。
[編集] 1970年代
- 1970年(ケンヂ小学5年生)
- 一学期、サダキヨが転校して来る。
- フクベエ、万博に行けなくなり夏休みの間存在を隠すことに。
- 大阪万博に、オッチョ、ヨシツネ、マルオ、ユキジが行く。
- “首つり坂”の事件が起こる。
- 夏の終わり、ヤン坊マー坊兄弟によって秘密基地が破壊され、ケンヂとオッチョが報復を計る。
- フクベエの存在を隠し切ったためサダキヨ晴れてフクベエと友達になる。
- 二学期、サダキヨまた別の小学校に転校する。
- 1971年(ケンヂ小学6年生)
- フクベエ、理科室でサダキヨ(?)、ヤマネと共に、首をくくるも生き返るという奇跡を実験。ドンキーそこに遭遇。モンちゃん手引き?
- 秘密基地にあったものをタイムカプセルに埋める。
- 神様が経営するボウリング場が建設され、秘密基地が潰される。
- 1972年(ケンヂ中学1年生)
- ケンヂ、第四中学に入学。
- ケンヂ、4ヶ月分のこづかいを使って4千円のクラシックギターを買う。
- 1973年(ケンヂ中学2年生)
- ケンヂ、放送室をジャックして、20センチュリー・ボーイの曲を昼休みに流す。
- 1979年(ケンヂ大学2年生)
[編集] 1980年代
- 1982年(ケンヂ23歳)
- ケンヂの先輩のスパイダーのバンドが武道館でコンサートを開き、ファンで満杯にする。
- 1988年(ケンヂ29歳)
- オッチョ、商社マンとして働いていたとき、息子が交通事故に遭う。これを契機にして逃避行しタイで遭難。
- オッチョ、偶然遭遇したある僧の元で修行をする。
- 1989年(ケンヂ30歳)
- オッチョ、インドで仏僧の格好をした姿を競争相手の商社マンに発見される。
[編集] 1990年代
- 1994年(ケンヂ35歳)
- キリコ、恋人の結婚の誘いを断る。その後、恋人が“ともだち”に殺される。
- 1995年(ケンヂ36歳)
- カンナの母キリコが医者として働いていた鳴浜町で、殺人ウイルスのワクチンを培養の実験を行う。
- その鳴浜町でウイルスの最初の犠牲者が出始める。
- ルチアーノ、ナポリでペリン神父と出会う。初めて聖書を読む。
- 1997年(ケンヂ38歳)
- キリコ、カンナをケンヂに預け失踪。
- お茶の水工科大学敷島教授の一家全員が忽然と姿を消す。
- ケンヂ、敷島教授の家で“ともだち”のマークを発見する。
- お茶の水工科大学、敷島ゼミの学生金田正太郎が伝染病で全身の血液がなくなり死亡。
- ケロヨンの結婚式。
- 小学校の頃の友人ドンキー(工業高校教師)が“ともだち”に殺される。
- ドンキーの葬儀にケンヂら参加・
- ドンキーの教え子であった田村マサオが、宗教団体教祖のピエール一文字を殺害。
- ケンヂ、マルオ、ヨシツネ、フクベエ、同窓会に参加。
- ケンヂ、モンちゃんらと共に1971年に埋めたタイムカプセルを掘り返す。
- モンちゃん、デュッセルドルフに仕事のため戻る。
- 将平の祖父チョーさんが、ヤマさんによって定年を迎える1週間前に殺害される。
- サンフランシスコで、謎の病原体が発生し多数の人が死ぬ。
- ケンヂ、ドンキーを殺害した“ともだち”の信者と遭遇。“ともだち”の打倒を決意する。
- ケンヂ、“ともだち”のコンサートに乗り込み、初めて“ともだち”と遭遇。
- “ともだち”、ケンヂに自分がカンナの父親であることを告白。
- 大阪で、“ともだち”一味によって病原体が蒔かれる。
- ケンヂ、クラス会でフクベエと会う。
- 羽田空港爆破。
- カンナ拉致されそうになり、ケンヂのコンビニが放火される。
- 家の庭の焼け跡から、“よげんの書”を掘り返す。(母親が紫陽花を埋めていたところにケンジがうめた)旅立つ。
- 拉致された敷島教授、“ともだち”幹部らが巨大ロボット製造のための会議を行う。
- 1998年(ケンヂ39歳)
- ケンヂ、敷島教授の娘が風俗で働いていることを突き止める。
[編集] 2000年代
- 2000年(ケンヂ41歳)
- オッチョ、タイ・バンコクで友民党・衆議院議員万丈目と出会う。
- オッチョ、ケンヂと電話を交わし、日本への帰国を決意する。
- オッチョ、ミャンマーとタイ国境で、“ともだち”が建てた麻薬工場を爆破、その時、巨大ロボットの存在を知る。
- オッチョ、日本に帰国。ケンヂと再会。
- ケンヂ、敷島教授の娘と会う。
- ケンヂ、オッチョ、霞ヶ関の地下で巨大ロボットと遭遇。
- 「“ともだち”のマークを取り戻そう」の合図の元、マルオ、ヨシツネ、モンちゃん、フクベエ、ユキジを招集。
- カンナ、山形のユキジの知り合いの家に預けられる。
- 12月21日 - 国会議事堂が爆破。
- 12月31日(”血のおおみそか”) - 世界同時多発テロが発生する。巨大ロボが東京を破壊する。
- オッチョ、ユキジ、モンちゃん、友民党本部に乗り込む。
- ケンヂ、フクベエ、“ともだち”らしき人物を追いつめるも、フクベエと共に死亡(?)
- 友民党がウイルスのワクチンを世界に広める。
- ケンヂ、オッチョ、マルオ、巨大ロボットに向かう。ケンヂ、21世紀になったその時巨大ロボット大爆発と共に死亡(?)。
- “ともだち”、ウイルスのワクチンを世界中に配布する。
- 2001年
- 1月
- “ともだち”一味が世界を同時多発テロから救い、国連から英雄として迎えられる。
- 仁谷、ヤクザの親分を殺害し、中国に逃亡、その後法王と遭遇。
- 中国、甘粛省青洞鎮、ローマ法王が友民党が持ってきたワクチンを配ろうと仁谷と尽力する。
- 海ほたる刑務所、開設
- 2002年
- モンちゃん、病床から“しんよげんの書”を手に入れたとユキジに告白。その二日後、サダキヨに会いに行き、殺される(?)。
- キリコ、鳴浜町に元働いていた病院のウイルスのワクチンのデータを捜しに帰ってくる。
- 2003年
- キリコ、ヤマネのウイルス開発を止めるように説得。ヤマネ、研究開発を断念。
[編集] 2010年代
- 2014年
- オッチョ、東京湾海底トンネルから角田と脱獄。
- 小泉響子、“ともだちランド”に迎えられる。そこで、ヨシツネと出会う。
- 小泉響子、バーチャルランドに入り、“首つり坂”の事件を体験する。
- カンナ、カジノでラビット・ナボコフというゲームで店が潰れるぐらい稼ぐ。
- カンナ、教会にタイマフィア、中国マフィアをローマ法王殺害を阻止するために仲間に付ける。“ともだち”の一味に命を狙われるもオッチョが救出。
- サダキヨ、カンナたちの学校に英語教師として赴任。小泉響子を“ともだち”の家に連れていく。しかし、“ともだち”を裏切り小泉と共に元担任関口が住む老人ホームに向かう。
- カンナ、サダキヨの所へ校長と向かう。途中、校長にカンナの父が“ともだち”だと聞かされ特殊な能力で車を爆破、停車させ校長は瀕死の重傷。
- 老人ホームにサダキヨ、小泉響子、カンナ、ヨシツネが集まる。サダキヨ、“ともだち”を殺害しに行くも、途中で死亡(?)。
- ユキジ、ヨシツネ遭遇。
- 西アフリカ、ンドンコ共和国で伝染病が蔓延。
- 2015年
- 1月1日
- マルオ、春波夫のマネージャーとして“ともだち”暗殺のために行動。
- 春波夫、“ともだち”と接見。マルオ、全身に爆弾を抱え、爆殺を企てるもケンヂの言葉を思い出し中止。
- 1月2日
- オッチョ、1969年のヤマネとの約束を思い出し、図書館に向かう。そこへ“ともだち”'(ハットリ?)が現れる。“ともだち”(?)がヤマネによって殺害される。
- 世界中のマスコミで、“ともだち”の死亡が伝えられる。
- 1月3日
- 政治犯など3000名恩赦。反旗を翻した“ともだち”の一味が次々と死亡。
- 世界各地で、2000年の“血のおおみそか”を上回るウイルスが猛威をふるう。
- キリコ、アメリカ、ドイツと世界各地で自分が製造したワクチンを渡す旅をする。
- 万国博覧会開会式。ローマ法王暗殺を、“ともだち”が救う。
- 世界各地で、防毒マスクをつけたスーツ姿のセールスマンが殺人ウイルスを散布。
- 中央アジア、ウイルスによる被害が甚大なため出入国が禁止され、完全に封鎖される。
- 日本、外出するには防毒マスクが必須になる。
- 5月4日
- 友民党が聖母が降臨したと各紙マスコミに発表。
- 万国博覧会に来てた人間に優先的にワクチンが配られる。
- 東京が壁で分断されていく。
- 西日暮里の十字路でエロイムエッサイムズのギター・ダミアン吉田が、悪魔くんと遭遇。彼の演奏を聴く。
[編集] ともだち歴
- ともだち歴元年(2016年)
- 西暦が終わり、ともだち歴が始まる。東京の文明は1970年代水準まで後退。
- カンナ、殺人ウイルスのワクチンを打つ。
- タイマフィア、中国マフィア、“ともだち”の本部に攻撃を仕掛けるも全滅。
- チャイポン、その3日後死亡。
- ともだち歴3年(2018年)
- オッチョ、2年間全国を見て回った後、東京に戻る。その後、サナエとカツオに匿われる。
- 「氷の女王一派」のリーダー、カンナは同年8月20日に「ともだち」に対し武装蜂起を計画
作戦は中止になったが、その直後に「地球防衛軍」の襲撃を受け49人が殺害され、カンナとオッチョが連行される。(実際カンナを捕まえたのは"親友隊"だった)
- カンナとオッチョは万丈目から「ともだち」暗殺を手助けするよう言われる。
- 蝶野刑事、東北地方にある「北方検問所」の警備を担当。
- この時代の税金は「米」。脱税者は射殺 税は「チョージャ様」(長者?)へ納められる。
- 北方検問所に宇宙人襲来する。自ら「矢吹丈」と名乗る。後にケンヂと判明。ケンヂについて来た大人数の人々が村に押し寄せ、圧政を強いられていた村人も反乱を起こす。
- 東北と関東の関所にある街(性風俗店と関所偽造通行手形屋が主)で漫画家の氏木と再会。蝶野、スペードの市の罠にはまり関東軍に捕まる。
- 氏木が作成した大量の偽造手形で関東に入ったケンヂ・スペードの市の一団・志願者によって関東軍の城を襲撃、陥落に成功し、捕らえられた人々と蝶野も救出される。
- カンナの母親キリコの所在が判明、東京・東村山の共同体にいる。
- 火星移住計画がスタート。移住申し込みが始まり大勢の市民が申し込む。
- マルオ、東村山の共同体でケロヨンと再会。共同体の中にある研究室でキリコとも再会する。
- キリコ、研究室で自ら新型ワクチンの人体実験を行う。実験は成功。
- カンナ・オッチョ・ユキジ「ともだち」暗殺を実行に移すもの計画が漏れていたために万丈目が高須に射殺されカンナも「絶交」されそうになる。
- 「ともだちタワー」の地下で「空飛ぶ円盤」が建造されていた。開発者は科学技術省長官になっていた、マー坊。
コミックスより。
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