鹿児島湾
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
鹿児島湾（かごしまわん）は、別名を錦江湾（きんこうわん）とも言い、鹿児島県の薩摩半島と大隅半島に挟まれた湾である。
目次 |
[編集] 地理
平均水深が100m～200mと深く、海岸付近の傾斜角が大きい椀形の海底地形となっている。
湾奥部は火山活動によってできたカルデラ地形（姶良カルデラ）と考えられている。
活火山である桜島を擁する。また、現在唯一の有人島の新島がある。
[編集] 自然環境
鹿児島湾に注ぐ鈴川、米倉川、岩崎川の河口（鹿児島市喜入地区付近）にはマングローブ林が広がっている。米倉川、岩崎川河口のそれは国の天然記念物になっている。
イルカが回遊しており、沿岸から時折その姿を見ることができる。また海浜には海亀の産卵場所の南限がある。
湾奥部には若尊と呼ばれる海底噴気帯が存在する。
[編集] 交通
- 桜島フェリー（桜島桟橋～桜島港）
- 鹿児島市営行政連絡船（新島・新島港～桜島・浦之前港）
- 鴨池・垂水フェリー（鴨池港～垂水港）
[編集] 歴史
桜島は、古くは鹿児島湾に浮かぶ島であったが、大正時代の噴火によって桜島と大隅半島が繋がり、湾の形状、海流を大きく変えた。
新島は、1779年の桜島大噴火の際に、海底が隆起して出来た。
ハワイの真珠湾と形が似ていることから、真珠湾攻撃を前にした日本海軍航空隊や連合艦隊が周辺で実戦を想定した入念な秘密演習を行っている。
