鳥尾小弥太

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鳥尾小弥太（とりおこやた、弘化4年12月5日（1847年） - 明治38年（1905年）4月13日）は、山口県出身の軍人・政治家。元は中村一之助と称し、後に鳥尾小弥太と改名。勲一等子爵。得庵と号した。

[編集] 経歴

萩城下川島村に萩藩士中村宇右衛門敬義の長男として生まれる。安政5年（1858年）江戸に出て江川英龍に砲術を学び万延元年（1860年）に帰藩。鳥尾と称したのは、家族が勤王活動の累が及ぶことを畏れ勘当したためと伝えられている。文久3年（1863年）に奇兵隊に入隊、戊辰戦争では建武隊の参謀となった。維新後は兵部省で陸軍少将となり、陸軍省設置後明治9年（1876年）に陸軍中将に上がってからは陸軍大輔、参謀局長、近衛都督と要職を歴任したが、明治13年（1880年）に病気のため一切の職を辞し参禅生活に入った。明治15年（1882年）に統計院長に就任。その後、元老院議官、枢密顧問官、貴族院議員などを歴任した。晩年には統一学社を創設したほか、大日本茶道学会の初代会長を務めた。

[編集] 姿勢

[編集] 陸軍

陸軍においては月曜会のフランス軍制派であり、山縣有朋らドイツ軍制派と対立していた。明治14年（1881年）の開拓使官有物払下げ事件に際して、四将軍（鳥尾小弥太、三浦梧楼、谷干城、曾我祐準）で建白書を上奏した。

[編集] 禅

キリスト教の受容には反対の立場であり、明治21年（1889年）に川合清丸と日本国教大道社を組織した。

[編集] 政治

保守中正を唱えて機関誌『保守新論』を発行した。

[編集] 栄典

明治11年夏勲二等旭日重光章
明治17年7月7日子爵
明治22年12月27日勲一等瑞宝章
明治35年6月30日勲一等旭日大綬章

[編集] 著書

『王法論』1880年。
『無量寿経論』1882年。
『明道協会要領解説』1884年。
『仏道本論』1885年。
『無神論』1887年。
『洋行日記』1988年。
『臣の友垣』1890年。
『時事談』1891年。
『正法眼蔵』1892年。
『禅林消息』1895年。
『人道要論』1900年。
『児恋草』1901年。
『統一学』1902年。
『道徳弁』1902年。

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