Template‐ノート:鳥分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
過去ログ: 2004年
[編集] 機能拡張
次の拡張を行いました。
使用例はTemplate:鳥分類にも簡単に書きましたが、シロハラなどで使っているので、そちらもご覧ください。
- 種和名、属和名、記載者、記載年に対応。
- 英名を省略可能にした。
- 学名を wikispecies へのリンクにした。
- テンプレートの使い方解説を追記。
事後報告になってしまいましたが、従来の表示と互換性を保っていますので、ご理解ください。また問題がありましたら本ノートでご連絡ください。以上よろしくお願いいたします。
--Cory 2006年7月2日 (日) 17:17 (UTC)
[編集] 問題点
すみません、このテンプレートについて2点ほど非常に気になる部分があります.
- 記載者・記載年が常に括弧に囲まれてしまうこと.
- 「種名」と「種小名」の区別が出来ていないこと.
第1点について.記載者名が括弧に囲まれているかどうかは重要な意味があるので、デフォルトで全ての場合に括弧を使用されるのは非常に問題があります.テンプレート内に組み込まれている括弧をはずしておいて、括弧を付けるか付けないかはテンプレート使用者にまかせるようにした方がよいと思います.
2点目について."種"とはあくまで「属名 + 種小名」で表される物であり、このテンプレートのようにpallidus と種小名だけでは種を表すことにはならない、と学名に関する多くの書籍で念を押されています.表のすぐ上欄で書かれている属名を再度繰り返すのは冗長だと言うのであれば、せめてT. pallidus のように略した形でも良いので「種」の欄には属名が併記されるべきだと考えます.そこで例えば、
{{鳥分類|和名=シロハラ |目=スズメ目 Passeriformes |科=ツグミ科 Turdidae |属=Turdus |種小名=pallidus
としておいて、表の「種」欄には「{{{属イニシャル}}}. {{{種小名}}}」のように表示できるようにする、などのようなことは難しいでしょうか?
私自身はこのようなテンプレートの仕組みなどについては全くと言っていいほど不明なので、的はずれなことを申し上げているかもしれませんが、その場合は平にご容赦下さい.ですが、ご一考下されば嬉しく思います.--Preto(m) 2006年12月15日 (金) 05:08 (UTC)
はじめまして。このテンプレートの編集をした経験があるので、少しコメントします。
- 記載者名が括弧に囲まれている
- 確認すると確かにそうなっています。そこでスチーフンイワサザイを例に他言語版もみると、英語版・ドイツ語版は括弧あり、フランス語版は括弧なしでした。一般読者にとっては、どちらでも良いのかな、と思います。あるいは括弧があるほうが、どこまで学名でどこから記載者名かが一目でわかるからより良いのかもしれません。しかし「記載者名が括弧に囲まれているかどうかは重要な意味がある」のであれば、話は別です。すみませんが私は不勉強にしてこの意味が分かりませんでした。
- 種の表記
- これは多分、ボックスにある「種」が「種小名」の省略表記なのでしょう。「属」が「属名」の省略表記であるのと同様に。ただし、誤解を招く可能性がなきにしもあらずとして、ボックスの表記を「種小名」に直すという手も考えられます。ただし、ボックスのデザインバランスがどうなるか、ということも考慮が必要ですが。ちなみに、マガンを例に他言語版をみると、表記はバラバラでした。英語版では「Species: A. albifrons」、ドイツ語版では該当欄なし(その位置にドイツ名がある)、フランス語版も該当欄なし、オランダ語版も該当欄なし、ポーランド語版も該当欄なし。確かに合理的に考えれば、この欄はなくてもかまわないともいえそうです。したがい、この欄を廃止するという案も考えれます。
Bdy 2006年12月15日 (金) 07:22 (UTC)
- こんにちは.コメントありがとうございます.
- 第1点、命名者の括弧については、国際動物命名規約において定められていることでして、要約すると「命名者を引用(併記すること)の場合は、学名(種だけでなく属・科なども含む)の後ろに括弧なしで命名者の姓をアルファベットで書く.その学名が命名者の命名時から属が変更されている場合は命名者名を括弧で囲む」となっています.例に挙げられたスチーフンイワサザイの場合ですと、命名者のウォルター・ロスチャイルドが1894年に新種として発表した際にはTraversia lyalli として発表しました.よって、この鳥がロスチャイルドの見解通りTraversia 属に属すると考える立場と、ほかの種と共にXenicus 属に属するとする立場で記述が異なり、以下のようになります.
- Traversia lyalli Rothschild, 1894
- Xenicus lyalli (Rothschild, 1894)
- よって、Xenicus 説を採用しているにもかかわらず命名者に括弧を付けていないフランス語版やオランダ語版は間違っているわけです.ただ、このルールは広く普及しているとは言い難いので無理もないことではあります.
- 実際の学名部分と命名者部分を明確に区別させて見やすくするべき事については色々考慮するべき点があるとは思いますし、私自身もフォントを小型化したりして工夫しています.ドイツ語版のように小型化してなおかつ命名者名を全て大文字にしてしまうというのもなかなか考えられたアイデアだなとは思いました.ただ、実際の学名の記法として括弧の有無についてルール化されている以上、それを無視して独自の判断で括弧を付けてしまうより、百科事典である以上なるべく正則な記法に則り、それが難しい場合でもその記法を尊重した書き方をする余地が残されているべきだと思います.また、このテンプレートでは命名者はフォント小型化のうえ改行されるので、括弧がない場合でも区別は易しかろうと思います.
- 第2点について、これはタクソンボックスの内部は階層構造を示しているので「種」は種小名ではなく種名であるべきだ、というのがこれを問題点としてあげた理由です.元々分類表に「種」欄と「学名」欄が別に存在するのは、その分類表で表す対象が種とは限らず属や科、亜種などの事もあるからだと考えておりました.(Passeriformes、Turdidaeなどの科名・目名なども「学名」です)実際には上位分類群で「学名」欄を使用している例は少ないですが.よって、項目名を種小名にしてしまうというのも一つの手としては良いと思いますが、表のデザインに加えて他の日本語版での分類表との整合性の点からもあまり諸手を挙げての賛成にはまいりません.種であれば種小名だけではだめだ、というのは上に書いたとおりですので、テンプレートの記入欄と表の表記を別物にしてしまえば…と考えたのが上で挙げた提案です.
- 文字列操作で記入された属名からイニシャルを取り出すというのがむずかしいのであれば、テンプレート記入欄にあらたに「属イニシャル」欄(オプション扱い)を追加して表記を「{{{属イニシャル}}}{{{種小名}}}」としてもらうだけでも構いません.既にある記事については影響がありませんし、あとからイニシャル(ピリオドと半角スペース付き)を加えていくことでpallidusとなっている種の表記をT. pallidus のようにしていくこともできます.個人的な考えとしては、テンプレートに書き込んだ属名と種小名で自動的に学名欄が形成されてしまうというシステムを無くしてしまい、自動形成は学名欄からspeciesへのリンク形成だけにしてはどうかと思ったのですが、それだと既にこのテンプレートを使用している記事に大きな影響がでてしまいそうです. --Preto(m) 2006年12月16日 (土) 14:30 (UTC)
第1点は、国際動物命名規約に括弧の使い方のルールが規定されているのですね。 それならば、デフォルト括弧はまずいですね。(このルールは広く普及しているとは言い難い、とうのが少し気になりますが)
「学名部分と命名者部分を明確に区別させて見やすくする点」について、フォントカラーを変えてみる案も考えてみましたが、見苦しくなりますね。フォントフェースを変えてみる案はどうでしょう?具体的には「学名部分をゴシックなどサンセリフ体で表示し、命名者部分をセリフ体で表示する」
- 現状
-
- Traversia lyalli Rothschild, 1894
- Xenicus lyalli (Rothschild, 1894)
- 改定案
-
- Traversia lyalli Rothschild, 1894
- Xenicus lyalli (Rothschild, 1894)
第2点はテクニカルな問題なのでもう少し考えて見ます。Bdy 2006年12月17日 (日) 17:03 (UTC)
- 申し訳ありませんでした、誤解を与えるような書き方になってしまっていたかもしれません.「このルールは広く普及しているとは言い難い」というのは、このルールの存在を知った上で採用していない学派・国がある、というような意味ではなく、このルールの存在そのものが研究者ではない一般の人々に認識されていない、という意味です.日本の例でも、学名を斜体にすることを知らなかったり種小名を大文字で初めてしまう方はいまだに多いですし、それらのルールをご存じの方でも命名者名引用についてはあまり詳しくないという例がよく見られます.そのあたりをしっかりとしている著書でない場合には、著者が括弧の有無をきちんとしていても、校正者が余計な気を回して全て括弧有り・括弧なしにしてしまう事も多いようです.多言語版における状況も、専門家だけが著述するのではなく発表前の査読者もいないwikipediaではやむを得ないことだと思います、という意図の書き込みでした.失礼致しました.
- フォントを変えてしまうというのは良いアイデアだと思います.それこそまさにテンプレートとしての利点が発揮される部分かと思われますし、同様のことは英語版だったかでも行われていました.ただ、環境によってはフォントが変化しないこともあるようですね.とりあえずMacでは、OS9/ネスケ7.0や、OSX10.2/ネスケ7.1や、OSX10.4/Safariではちゃんとローマン体になってますが、OSX10.4/ネスケ7.1だと例示されたどちらもサンセリフのままです.もっともフォント変化が反映されないのがごく一部の環境であれば(上記の例より、その可能性は高そうです)、特に気にする必要はないかもしれません. --Preto(m) 2006年12月18日 (月) 05:44 (UTC)
とりあえず、第1点に関しては、このような方向がよいみたいですね。
- 改定案のソース
:*''Traversia lyalli'' <span style="font-size:small;font-family:serif">Rothschild, 1894</span>
簡単なスタイルシートを使っています。 フォントフェースに関してはあまり詳しくありません。ただ、セリフ体/サンセリフ体は文字飾りの髭(セリフ)があるかどうかの基本的なフォント指定のようであり、具体的なフォント指定(MSゴシック、とか大阪とか)ではないので、どのようなOSでも想定される環境でも使えそうだと理解しています。 Windows XP環境では、IE6, Firefox, Operaでは想定通りに表示されました。 OSX10.4/ネスケ7.1で想定通りでない理由はちょっとわかりません。Bdy 2006年12月18日 (月) 13:01 (UTC)
- その改定案に同意致します.表示の問題は環境ではなく、私が開いたブラウザのただの設定ミスだと言うことが判明致しました.OSX10.4/ネスケ7.1でもきちんと表示されますし、私が確認した限りの他の環境(Mac,Win共に)でも問題なく表示されているようです.お騒がせして申し訳ありません.第2点については、他の方からの意見なども伺えた方が望ましいかもしれません --Preto(m) 2006年12月19日 (火) 00:55 (UTC)
では、第1点は改定案にて、もう少し副作用が無いかどうか確かめてから、改定作業を実行します。
後半の第2点に関して。種名(もしくは種小名)の欄自体を廃止してしまうという案はどうなのでしょうね? あれから、色々考えてみましたが、「亜種」レベルでWikipediaの記事が基本的に作られているのならば、この欄は意味を持ちますが、現状は「種」レベルで記事が作られていますから、この欄は冗長であることは間違いないですね。 英語版以外ではこの欄が無い事例が多いことからも、この欄は特に無くても不都合は無い欄のような気がしてきました。
Bdy 2006年12月19日 (火) 17:43 (UTC)