高圧ガス保安法
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| 通称・略称 | なし |
|---|---|
| 法令番号 | 昭和26年法律第204号 |
| 効力 | 現行法 |
| 種類 | 産業法 |
| 主な内容 | 高圧ガスなどの取扱など |
| 関連法令 | 液化石油ガスの保安の確保及び取引の適正化に関する法律 |
| 条文リンク | 総務省法令データ提供システム |
高圧ガス保安法（こうあつガスほあんほう、昭和26年6月7日法律第204号）とは、高圧ガスによる災害を防止するため、高圧ガスの製造、貯蔵、販売、輸入、移動、消費、廃棄等を規制するとともに、民間事業者及び高圧ガス保安協会による高圧ガスに関する自主的な活動を促進し、公共の安全を確保することを目的とする法律。
1996年に高圧ガス取締法から改称された。政令・省令が多いのが特徴である。
なお、高圧ガスとは法律上、次のように定義されている。
- 圧縮ガス
-
- 常用の温度で1MPa以上になるもので、現に1MPa以上のもの。
- 35℃で1MPa以上となるもの。
- アセチレンガス
-
- 常用の温度で0.2MPa以上になるもので、現に0.2MPa以上のもの。
- 15℃で0.2MPa以上となるもの。
- 液化ガス
-
- 常用の温度で0.2MPa以上になるもので、現に0.2MPa以上のもの。
- 0.2MPaとなる場合の温度が35℃以下であるもの。
目次 |
[編集] 解説
圧縮ガスの場合、以下の条件のいづれかが成立したときに高圧ガスとなる。但し、圧縮アセチレンガスは除く。
- 圧力が１MPa以上であるガス。
- 「常用の温度」つまり、「通常使用している温度」にて圧力が１MPa以上になるガス。
- 35℃になったときに１MPa以上になるガス。
- 例えば、36℃のときに圧力が1MPaとなる場合は、1MPaとなった時点で高圧ガスとなるが、36℃未満のときには高圧ガスではない。
圧縮アセチレンガスの場合、以下の条件のいづれかが成立したときに高圧ガスとなる。
- 圧力が0.2MPa以上である圧縮アセチレンガス。
- 「常用の温度」つまり、「通常使用している温度」にて圧力が0.2MPa以上になる圧縮アセチレンガス。
- 15℃になったときに0.2MPa以上になる圧縮アセチレンガス。
- 例えば、16℃のときに圧力が0.2MPaとなる場合は、0.2MPaとなった時点で高圧ガスとなるが、16℃未満のときには高圧ガスではない。
液化ガスの場合、以下の条件のいづれかが成立したときに高圧ガスとなる。
- 圧力が0.2MPa以上である液化ガス。
- 「常用の温度」つまり、「通常使用している温度」にて圧力が0.2MPa以上になる液化ガス。
- 0.2MPaとなるときの温度が35℃以下である液化ガス。
- 例えば、36℃のときに圧力が0.2MPaとなる場合は、0.2MPaとなった時点で高圧ガスとなるが、36℃未満のときには高圧ガスではない。
液化シアン化水素、液化ブロムメチル、液化酸化エチレンの場合は、圧力がどの状態でも（たとえ圧力がゼロに限りなく近くても）高圧ガスになる。
[編集] 主務官庁
経済産業省 資源エネルギー庁 原子力安全・保安院（都道府県知事）
[編集] 構成
- 第1章 - 総則（第1条~第4条）
- 第2章 - 事業（第5条~第25条の2）
- 第3章 - 保安（第26条~第39条）
- 第3章の2 - 完成検査及び保安検査に係る認定（第39条の2~第39条の12）
- 第4章 - 容器等（第40条~第58条の2）
- 第4章の2 - 指定試験機関等（第58条の3~第59条）
- 第4章の3 - 高圧ガス保安協会（第59条の2~第59条の36）
- 第5章 - 雑則（第60条~第79条の2）
- 第6章 - 罰則（第80条~第86条）
[編集] 資格
- 高圧ガス製造保安責任者 化学（甲、乙、丙種（液化石油ガス、特別試験科目））、機械（甲、乙）、冷凍機械（第一種～第三種）
- 高圧ガス販売主任者（第1種・第2種）
- 液化石油ガス設備士
- 高圧ガス移動監視者 I類（可燃性ガス・酸素）、II類（毒性ガス）、III類（LPガス）、IV類（特殊高圧ガス）
- 特定高圧ガス取扱主任者（圧縮水素、圧縮天然ガス、液化酸素、液化アンモニア、LPガス、液化塩素、特殊高圧ガス）
- CE受入側保安責任者
- 高圧ガス製造保安企画推進員
- 高圧ガス製造保安主任者
- 高圧ガス製造保安係員
- 充てん作業者
- 保安業務員
- 調査員
- ポリエチレン管施工者 (EF)
- 配管用フレキ管施工者
- 業務主任者
- 冷凍特別装置検査員
- 冷凍空調工事保安管理者
[編集] 関連項目
- CE保安講習
- 特殊材料ガス保安講習
- 高圧ガス運送員
