飛鷹 (空母)

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空母飛鷹

飛鷹（ひよう）は、日本海軍の航空母艦。飛鷹型航空母艦の1番艦。姉妹艦に隼鷹がある。

飛鷹は日本郵船が北米航路用に新造した豪華客船「出雲丸」を建造途中で航空母艦に改装したものである。出雲丸は日本政府が戦時に航空母艦に改造することを条件に建造費が補助されている。商船改造空母であるため速力は正規空母の30kt以上に比較して遅く、鋼板も薄く防御能力でも見劣りしたが、航空機搭載能力は蒼龍に匹敵した。竣工時期は比較的早かったがミッドウェー海戦には間に合わず、機関故障で南太平洋海戦にも参加できなかった。マリアナ沖海戦で米空母レキシントンの艦載機による攻撃を受けて沈没した。

商船改造空母であるが、右舷側に煙突と一体となった艦橋（アイランド）を有し、且つ飛行甲板への排煙の影響を避けるため煙突を外側へ少し傾けて設置した最初の艦である。また21号電探（レーダー）も装備されており、対空兵装は正規空母に見劣りしない。アイランド形式は後の大鳳や信濃でも採用されている。

[編集] 歴史

1939年 - 11月30日川崎重工業神戸造船所にて起工。
1942年 - 7月31日竣工。
1942年－10月23日　主機関故障により戦線離脱。同26日の南太平洋海戦に参加せず。

（飛行隊は姉妹艦隼鷹に収容、南太平洋海戦に参加）

1944年 - 6月19日マリアナ沖海戦に参加。翌20日米軍機の攻撃を受け沈没。
1945年 - 11月10日除籍。

[編集] 性能

基準排水量　24,140t
出力　56,250馬力
機関　タービン2基2軸
全長・幅　219.32×26.7(m)
速力　25.5kt
飛行甲板　210.3m
航続力　18ktで12,251浬
武装　12.7cm連装高角砲6基・25mm機銃88挺・12cm28連装墳進砲6基
艦載機　常用48機予備10機
定員　1,330人
燃料　重油4,100ｔ

[編集] 同型艦

隼鷹

[編集] 関連項目

大日本帝国海軍艦艇一覧

大日本帝国海軍の航空母艦
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