飛行機恐怖症

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飛行機恐怖症(ひこうききょうふしょう)とは、飛行機に乗るのが怖い症状のこと。

[編集] 概要

ひどい場合は飛行機を使わざるを得ない長距離の移動が不可能となり、仕事や生活に支障を来たす場合もある。例えば、サッカー選手のデニス・ベルカンプは、飛行機に乗るのがいやなためにオランダ代表を辞退したときもあった。映画監督のラース・フォン・トリアーはアメリカ合衆国を舞台にした映画をたびたびつくるが、飛行機恐怖症のためヨーロッパを出たことがなく、スウェーデンなどでロケを行っている。

原因としては過去の航空大事故報道（例として、2001年のアメリカ同時多発テロ事件でニューヨーク世界貿易センタービルにハイジャックされた定期便旅客機が突入した映像が繰り返し流された）によるトラウマ、過去に乗った便が何らかのトラブル（事故）に巻き込まれたことがある、金属でできた巨大な物体が空中に浮かぶことの不思議さなどが挙げられる。

なお、航空機による死亡事故に遭遇する確率は、統計による実測値で50万分の1(中国)～200万分の1(アメリカ)程度であるため、その他の死亡要因(疾病や飛行機以外の交通事故)と比較すれば、理屈の上では安全である。ただ、それでも航空機で事故に遭遇した場合は、殆ど死亡事故になってしまう点や、飛行機に乗らない以外に、起こり得る危機に自分の意思で対応・対処できる余地が全く無い事が、心情的に納得できないものだと思われる。

ひどい場合には医療機関で睡眠薬などの薬剤を処方する場合もある。