風の抄

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日本の漫画作品

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『風の抄』（かぜのしょう）は、古山寛の原作、谷口ジローの作画による漫画。

[編集] 概要

正式なタイトルは『風の抄柳生秘帖』。秋田書店「ヤングチャンピオン」に連載されていた。コミックスは全1巻。

江戸時代初期、ようやく固まった徳川幕府を守ろうとする柳生一族と幕府転覆をもくろむ後水尾上皇および徳川頼宣との暗闘を描いている。

大和国の古寺から「風の抄」が何者かによって盗み出された。江戸幕府と徳川宗家を守ろうとする柳生但馬守宗矩は長男・十兵衛三厳に命じて、風の抄を奪還することと事件の黒幕の野望を打ち砕くことを命じる。

柳生新影流の名手。父・但馬守宗矩の命を受け、徳川幕府転覆の陰謀を阻止するため、盗み出された「風の抄」を追う。

後水尾上皇に仕える忍び。徳川幕府転覆の秘策を記した「風の抄」を盗み出し、柳生一門と戦う。

後醍醐天皇を崇拝し、天皇親政の世を実現するために紀州徳川家、加賀前田家、長州毛利家、薩摩島津家など反徳川幕府の諸侯に檄を飛ばして、幕府転覆を謀ろうとする。

徳川家康の10男で紀州和歌山城主。「南海の竜」を自称し、自らが徳川家の正統であるとの自負から江戸幕府に反発し、後水尾上皇と結んで幕府転覆を謀ろうとする。

徳川将軍家の剣術指南役であり、諸大名家に剣術師範役として送り込まれた柳生一門の総帥。ようやく基礎の固まった徳川幕府を護るため、「風の抄」の奪還を長子・十兵衛に命じる。

旧幕臣であり、江戸城無血開城の功労者。本作品は勝海舟の語る幕府瓦解にまつわる裏話といった形でつづられていく。