露の五郎兵衛

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露の五郎兵衛（つゆのごろべえ）は落語の名跡。当代は2代目。

[編集] 初代

初代露の五郎兵衛（つゆのごろべえ、1643年（寛永20年） - 1703年（元禄16年））は、江戸時代前期の落語家。京都の人で、元は日蓮宗の談義僧。還俗して辻咄（つじばなし）を創始し、京落語（上方落語）の祖とされる。号は雨洛。晩年に再び剃髪し、露休を号す。著書に「露がはなし」「露新軽口ばなし」「露五郎兵衛新ばなし」などがある。

[編集] 2代目

2代目露の五郎兵衛（つゆのごろべえ 1932年 3月5日-）は上方の落語家。大阪にわかの仁輪加師（にわかし）。本名、明田川一郎。人情噺や怪談噺、芝居噺を得意とする。前上方落語協会会長。MC企画、五郎兵衛事務所所属。

落語家では珍しいクリスチャンであり教会等で落語や講演なども行なっている。

元々は子役。1947年（昭和22年）11月、2代目桂春団治にスカウトされる形で入門して春坊を名乗る。以降、2代目春団治の側近として修業を重ねる。1953年上方若手落語家が戎橋松竹派と宝塚落語会派に分裂した際に、宝塚へ行く。しかし、そのまま軽演劇の宝塚新芸座に入団し、主に俳優として活躍。その後1959年上方落語協会に復帰し、松竹芸能に所属。道頓堀角座等に出演する。1960年2代目桂小春団治を襲名後、1963年日本ドリーム観光へ移籍。千日劇場の「お笑いとんち袋」（桂米朝司会。関西テレビ）での名回答者として活躍。1967年、吉本興業に移籍した際、吉本側から改名を促され上方（京都）落語の祖・露の五郎兵衛の流れを汲む2代目露の五郎を襲名する。

1980年、吉本興業を離れてフリーとなる。

若い頃から東京の落語界との交流も多く、三遊亭百生（元は上方落語家で、師匠・2代目春団治の兄弟子）に私淑し、怪談噺の大家・8代目林家正蔵からも、いくつかの噺をもらっている。また、落語協会の客分となり、定期的に東京の寄席に出演していた時期もある。

大阪にわかの数少ない伝承者の一人でもあり、2代目一輪亭花咲に師事。「一寸露久（ちょっとろきゅう）」なるにわか名を持つ。

2000年、紫綬褒章を受章。

2002年、9月、脳内出血、11月には奇病の原発性マクログロブリン血症患う。

2005年10月、芸名の元である露の五郎兵衛の2代目を襲名した。

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