阿久津真矢
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阿久津 真矢(あくつ まや)は、ドラマ『女王の教室』に登場する、主人公の女性教師である。演じたのは天海祐希。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 略歴
- 1968年 この世に生を受ける。父は真一(西岡徳馬)、母は美矢子(江波杏子)。
- 1987年 都内の国公立大学教育学部に入学。
- 1991年 教員免許を取得、小学校教諭になる。初任地は神原小学校とみられる。
- 1994年4月
- 2000年
- 長男の翔、朝方ベッドから抜け出して公園へ蝶をとりに行ったところ、川から突き出た木の棒に止まった蝶を捕まえた矢先にバランスを崩して落下、後から気がついた母親の真矢によって助けられるも、時既に遅く死亡してしまう。この出来事がきっかけで夫の保彦とは離婚、阿久津に戻る。
- 人生のどん底にいた真矢は翔が水死した場所に行って自殺する決意をするが、実行に移そうとしたとき、教え子であった池内愛(戸田恵梨香)から自殺をほのめかす電話がかかってくる。なりふり構わずに池内を探し出した真矢は、捨て身の行動で元の教え子に自らの思いや考えを強く示す。お互いの命を救い、彼女は初めて真矢の考えを理解してくれたのであった。初めて子供と気持ちを通わすことが出来た瞬間であった。愛が教師を辞めないで欲しいと言ったこともあり、この一件を機に、真矢は教職に戻る決心をする。
- これ以降、2002年の間、多くの学校の面接に臨んだが、ことごとく不採用に終わっている。不採用に終わっているのは、彼女が必要ならば、体罰だってする覚悟だと言う気持ちで、面接に挑んだからである。
- 2002年11月
- 真矢の話を聞いた中泉小学校の天童喜一校長(平泉成)との面接の結果、教諭としての採用が決定、6年2組担任に着任し教職に復帰する。実は天童校長が彼女を採用したのには、ある問題を抱えていたからである。彼は彼女の方針を一番に理解してくれる数少ない人物である。
- 中泉小学校ではクラスの生徒の宮内英二(森田直幸)に対して起こした行動の責任をとらされる形で担任を外され、教職員再教育センターへ送られることとなる(真矢本人は懲戒免職処分の覚悟をしていた)。しかし英二は真矢の思いや優しさに気付き、自分のしてきたことを深く反省し、私立中学の入試を断念。中泉小学校の一人の生徒として卒業することを決心する。それまでイジメの対象になっていた里中翼(伊藤大翔)と本当の友達になる。事実上、真矢が救った問題児はこれで2人目となる。ちなみに天童校長から、病院で「学校を辞めてしまったのは私の力不足です。私がこんな事を言うのもなんですが、あなたみたいな人が今の子供たちには必要なんです。ですから、本校を辞めても、教師自体を辞めないでいただきたい」と言われている。彼女はこの時に何があろうが教師は絶対辞めないと誓ったのである。そこに英二と心を通わせる事が出来たということが加わり、完全にその決心は強まった。
- 2003年2月 再教育センターに送られ、2年間研修の日々を送る。
- 2005年2月 教職員再教育センターの研修を終えた真矢の噂を聞いた半崎小学校の近藤校長(泉谷しげる)がアパートを訪れ彼女の過去を知りながらの「来ていただけないか」と打診を受け、条件付で引き受ける。彼女はこの時に、鬼教師としての道を選んだのである。
- 2005年4月 半崎小学校の6年3組担任に着任。
- 2006年3月 半崎小学校の6年3組は全員卒業。真矢はその前に6年3組で起こした数々の行動の責任をとり、担任を外されて再び再教育センターに送られることとなったため、生徒と卒業式に臨むことはできなかった。しかし、6年3組の生徒24人全員に思いを伝えることに成功する。ちなみに最後の方で彼女のやり方に大反対だった上野教頭(半海一晃)も、卒業式の日にやっと認めて理解を示した。
- 2006年4月 2度目の再教育センターでの研修。修了は2008年の予定。ちなみにこの期間、神田和美(志田未来)と真鍋由介(松川尚瑠輝)の抱える悩みを解決するアドバイスをして、解決にそれぞれ導いている。
[編集] 阿久津真矢の教師人生
阿久津真矢の教師としての人生は大きく3期に分けることができる。
- 初任地での教員生活~2002年11月中泉小学校の採用が決まるまで
- 2002年11月~2005年4月半崎小学校6年3組担任着任初日の朝まで
- 2005年4月半崎小学校6年3組担任着任初日~現在
これらは劇中着用していた服の色あいを元に分けたもので、俗に上から順に白マヤ(ホワイトマヤ)、灰マヤ(グレーマヤ)、黒マヤ等と呼ばれる。服の色はその当時の真矢自身の気持ちがストレートに表現されている。
またこれに合わせてヘアスタイルも変わっていっている。白マヤの時は波状に長く髪を垂らしていた。灰マヤでポニーテール、黒マヤでシニヨンである。これ以降、2006年4月現在に至るまでこのスタイルとなる。
またクラスも白マヤで1組、灰マヤで2組、黒マヤで3組という感じでクラスの組も変わっている。
[編集] その他
- 武道、ダンス、料理、音楽、美術等、あらゆることをそつなくこなす。第3話では、キレのある創作ダンスを生徒たちの前で披露した。また、夫であった富塚保彦の台詞から、学力もかなりあったと見られる。公式ガイドブックにも、どこの大学にも行けたくらいの学力であったと書いてある。
- 服装は常に黒いハイネックで、ヘアスタイルはシニヨンである。ちなみに毎回同じような服を着ているように見えるが、よく見てみると、微妙に違っていることが分かる。なぜ常にこの服装で通しているかと言うと、過去に前の学校の問題児にカッターナイフで傷付けられて出来た古傷を隠す為で、いつも首が詰まっていたのもこのためである。ちなみにこのスタイルに変えて以降、他人に笑顔を一切見せなくなった。
- 蝶、特にモンシロチョウが大好きである。ドラマにおいて重要な場面では必ず蝶が登場している。ちなみにSPで真矢が再教育センターから出て来た時に登場し、ふとその蝶を見上げている。
- なぜか 犬はあまり好きではないようである。
- かなりの長身で美人である。ちなみに化粧っ気はあまり感じられない(あまりきっちりと時間をかけてしていないと思われる)。
- 問題を起こしそうな生徒の前には時間帯、場所に関係なく必ずと言って良いほど、タイミングよく現れる(おそらく、監視するためにその生徒の後をつけていたと思われる)。
- 受け持った生徒の家庭環境、友人関係など個人情報は正確に覚えているようである(ドラマの第1話で、ある生徒の名前、身長、体重、血液型、生年月日などを間違いなく正確に言い当てたことから、すべての生徒の特徴はこの時既に知っていたことが分かる)。またその生徒が何をしようと企んでいるのか、今何を考えているのかも全て手に取るように知っているらしい。
- 夜はあまり眠っていないらしい。また家に居る事もあまりないようである。
- 後ろからこっそり後をつけられても、必ず気付くらしい。
- 彼女の家は生活する場所というよりも、むしろ受け持った6年3組の生徒の一人一人のデーターが全て保管してある資料室のような所である。最終話の冒頭で、同僚の学年主任の教師が彼女の家族に倒れた事を連絡しようと、彼女の家に訪問した場面からそのことがうかがえる。
- 父親とは何らかのトラウマがあり、かなり不仲である。ちなみに彼女の父親は仲直りする事も無く、この世を去っている。
- 自分のやっている事が間違っていると思った事は一切ない。また誰に、たとえ教育委員会の人間や同僚の教師や教頭先生に何を言われようが、自分の生徒に対する指導のやり方を変える気も全くないという強い信念の持ち主である。
- 彼女がいる時は常になぜか周りの空気が何と無く重苦しく冷たい感じになってしまうようである。実際、彼女が学校の廊下を歩いて行く時も、どこか薄暗い雰囲気である。
- 前述の通り現在はバツイチである。彼女が再婚する事は恐らく無いだろう。