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鋼の錬金術師の主要な登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

鋼の錬金術師の主要な登場人物(はがねのれんきんじゅつしのしゅようなとうじょうじんぶつ)は、漫画作品及びテレビアニメ鋼の錬金術師』に登場した人物ののうち、エルリック兄弟に関わる人物中の人間に関する一覧である。

各主人公に関してはエドワード・エルリックアルフォンス・エルリックを、ホムンクルスに関しては鋼の錬金術師に登場するホムンクルスを、その他の人物に関しては鋼の錬金術師の登場人物一覧参照。

目次

[編集] 民間人

[編集] ウィンリィ・ロックベル

本作のヒロインで機械鎧整備士。現在15歳。(声:豊口めぐみ

淡い金髪でポニーテール、青い瞳の少女。エドとアルの幼馴染で、1899年にリゼンブールで生まれた。医者の家に生まれ、幼生時から家にあった医学書を読んで過ごしたという。両親は彼女が8歳の時に「イシュヴァール内乱」において命を落とした。以後は祖母・ピナコに育てられる。ピナコの影響を受けて機械鎧技師になり、「メカオタク」と言われるほど機械類には目が無い女の子に育つ。物語前半ではピナコと共にリゼンブールで機械鎧技師として働いていたが、エド達と共にラッシュバレーに立ち寄った際に自分の未熟さを知り、そこで更に技師の腕を磨く事を決意。現在はガーフィールの下で働きながら機械鎧整備士としての修行に精を出しているが、寒冷地に対応していないエドの機械鎧の改良の為、近々ブリッグズに来ることになると思われる。

性格はガサツな部分が目立つほど元気ハツラツ。その性格と、フェチシズムとも言えるほどに高じた機械好きのため、エドが機械鎧を壊したのを知れば問答無用でスパナで殴りつけることも珍しくない(但し、機械鎧の故障、破損はイコール、エドの身の不自由になるので殆どエドの自業自得なのである。また、スパナで殴られてもエドは絶対に手は上げない)。また、エドの銀時計を無断で分解しようとする、見ず知らずの人物の機械鎧まで追求しだす、などの行動も見られる。その反面、泣き虫かつ寂しがり屋で、常に危険に晒されている兄弟を心配するなど、誰よりも兄弟の無事を願っている。4年前、マスタングらが彼女の家を訪れた際に出会ったリザ・ホークアイの影響でピアスを付け始め、年毎にそれは増えて今では右に4つ、左に2つの合計6つになっている。また、長年エドとは幼馴染みの関係から進展がなかった(幼少時に、一度「背が低いから」と言う理由でアル共々振っている)が、スカーとの一件以来、彼に対しての想いを自覚するようになった。今の所はお互い告白してはいないものの、エドとは事実上相思相愛である。

機械鎧整備士の腕は天賦の才を持ち、エドの機械鎧は全て彼女が製作・整備しているものである。また、医者の家系で医学書を読んで育ったため、医学に関する知識も人並み外れていて、土壇場ながらも助産師の任を買って出て、出産を成功させたこともある。エド自身も彼女のメカオタクぶりに呆れ、しょっちゅう口ゲンカなどをしながらも、その腕前には絶対的に信頼を寄せており、修理や整備の為にわざわざリゼンブールに帰ったり、出張整備と称して彼女を自分の元に呼び寄せたりしている事から、彼女以外の技師に整備してもらうつもりは無いようである。そして、ウィンリィの機械鎧を付けている事に彼なりに誇りも感じてるのか、ブリッグズにてこの機械鎧を侮辱したバッカニアに対しては激しく激怒した。

イシュヴァールの内乱における両親の死がスカーによるものだったと知り、ヒューズの死を知らされたこととも重なって精神的に不安定となり、ショックのあまりスカーに対して偶然落ちていた銃を向けてしまうという場面もあった。が、エドの説得により心の整理がついたようである。現在はホムンクルス達によって命を狙われており、本人に自覚は無いままに、エドに対する牽制材料として人質同然の立場に立たされている。

余談ではあるが、原作者の荒川弘はウィンリィと兄弟の繋がりを重要視しており、実は彼女を3話の時点で出すつもりでいたらしい。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版では両親の死が軍令に逆らえなかったマスタングの手によるものとなっている。また、シェスカと組んでホムンクルスの秘密を探ろうとするなど、原作以上にストーリーの核心部分に触れるような立場となっていた。同時に、過剰な言動などで原作に比べてファンの評価は低く、また劇場版でのエドへの恋の結末などから、テレビ・劇場版ともにファンの賛否両論が最も著しいキャラクターになっている。原作者の荒川弘は、当時原作連載分では展開の都合上、出番が少なめになっていたウィンリィの出番を増やしてやってほしいと言うオファーをしていたそうだが、荒川氏の意向とは多少異なる形で実現した事になった。一方、テレビシリーズでのウィンリィは苦手だが、劇場版で彼女に好感を抱いたという意見もある。

[編集] イズミ・カーティス

錬金術師。エルリック兄弟の師匠。(声:津田匠子

細いドレッドヘアーをポニーテールのように束ねた髪型と、左鎖骨下の「フラメルの十字架」の入れ墨が特徴。1879年生まれ。年齢(35歳)と虚弱体質の割に若々しい美貌とプロポーションを保っているが、服装にはあまりこだわりを見せず(それでも露出度は高い)、履物はいつもトイレ用サンダル。結婚18年目。自称「通りすがりの主婦」。

家は精肉屋を営んでいる。エルリック兄弟に錬金術の基礎と体術を叩き込んだ鬼師匠。同時に、母のいない兄弟にとって母親のような存在であり、逆に子供のいない彼女にとって二人は息子同然である。本来弟子は取らない主義だったが、弟子入り志願してきたエルリック兄弟の真剣な眼差しに根負けし、まずは「ヨック島で一ヶ月、錬金術無し(ナイフだけ)で生き延びること」を条件に出す。加えて「一は全、全は一」の命題を与え、さらに自営の肉屋の従業員であるメイスンを使い、より過酷な修行にするなど、かなりのスパルタ訓練を行う。その厳しさは、エドをして言わしめると、出口のない真っ暗な血の海(グラトニーの腹の中)に放り込まれても「ガキん時の修業に比べりゃたいした事無い」とのこと。

錬金術師としての腕前はエド同様に相当な物であるとわかるが、弟子を取らず、また、なるべく錬金術を使わないといった行動も見られる。また、体術でも大の男を次々なぎ倒すほどの実力者。

18歳の頃、錬金術師を志し、著名な錬金術師であるシルバ・スタイナーを尋ね、弟子入りを志願。その条件として「ナイフ一本で一ヶ月、冬のブリッグズ山で生き延びろ」と命じられる。国境警備兵や猛獣を倒しつつ条件を達成する(この際、オリヴィエとニアミスしていた)も、実は弟子入りを志願した相手は錬金術師のシルバではなく、武道家である兄のゴルドと判明(シルバは既に死亡)。しかし結果的に錬金術の基本である「一は全、全は一」を学びとる(これらがエルリック兄弟の最初の修行に繋がる)。また、この修行の帰還時にシグと偶然に出会い、互いに強烈な一目惚れをする。

性格は厳しさと優しさの両方を兼ね備えた聡明な女性だが、夫・シグの前では180度態度が変わり、所かまわずのろける極度のツンデレ系の女性でもある。逆にそれが死産した子供を人体錬成で蘇らせようという行為に繋がり、内臓の大半を「持って行かれ」、完全に子供の産めない体と虚弱体質の原因となってしまった。それでも、アルを救出するためにデビルズネストに乗り込みグリードに啖呵を切るなど、その強さは衰えていない。

趣味は夫婦揃っての旅行。エルリック兄弟を弟子に取った時も、たまたま旅行でリゼンブールを訪れた際の出来事だった。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版では錬金術の師匠がダンテだった、人体錬成した息子がホムンクルス(ラース)だったなど、原作に比べて物語の全編にわたって主要な位置を占めるキャラとなっている。禁忌を犯したが故に、ホムンクルスに関することなどさまざまなことを知っており、性格もラースに対しての自責の念からか原作の性格的な強さが成りを潜め、心の脆い女性になっていた。師匠ダンテの錬金術の腕前を認めてはいるが、人間を軽蔑する彼女の思想に共感できずに袂を分かつ。また、エルリック兄弟も使っている「フラメルの十字架」もダンテからの影響となっている。原作と比べ、内臓が無い設定が強く描かれ、原作では主にギャグ要素としての吐血だったのが、アニメ版では生死に関わる深刻なものとして扱われており、劇場版では既に亡くなっていた(劇場版では、ラースがグラトニーとの戦いの後に門の前に来たときに、黄泉の入り口である門の向こう側からイズミが現れて、ラースを抱きしめる)。

[編集] ヴァン・ホーエンハイム

エルリック兄弟の父親。錬金術師。(声:江原正士

金髪眼鏡に特徴的な顎鬚を持つ。リゼンブールでトリシャと出会い、2人の息子をもうけ暮らしていたが、長年探し続けていたものの手がかりを求めて出奔して以来、行方不明だった。トリシャを放って出て行き、その死を知らず葬儀にも出席しなかったことなどが原因で、エドからは嫌悪されている(アルは父に関する記憶がほとんど無いため、彼のことを嫌悪していない)。妻・トリシャとは入籍していないため戸籍上のつながりはない。名前の由来は有名な錬金術師であるパラケルススの本名から。

出奔から10年以上(トリシャの死から6年)後にようやく帰還し、既にトリシャが亡くなっていたことや自宅がエドによって焼き払われていたことを知る。その後、古くからの友人であるピナコの家に2日間滞在し、成長したエドと会うが、会った早々に説教したために、結局逆上させさらに嫌悪される。だがこの説教がエドの大きな前進に繋がった。理性的で冷淡、感情を表に出すのが苦手で常にボーっとした性格だが、トリシャの死を心から悲しみ、エドとアルに対しても親としてそれなりの自覚を持って接していたりと、家族に対する愛情が無いわけではない。

言動もさることながら、数十年経っても変わらぬ外見(原作では40話の最後に出てくる49年前(1866年9月)の写真を見て分かるように、ピナコの変化に対し、ホーエンハイムはほとんど変わっていない)、銃で蜂の巣にされても血すら出ない体など、全てに於いて謎多き人物。自称「化け物」である。「父」と外見が似ており、また「父」自身がよくホーエンハイムを知っているらしく、この先の物語の鍵を握る重要な人物である。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ登場時、原作では未登場だったために、原作とはかなり異なるキャラクターとなっている。「光のホーエンハイム」と呼ばれ、幾度も別の肉体に魂を入れ替えることで約400年間ダンテと共に悠久の時を生きてきた錬金術師。原作版とは違って、家族と過ごす時間を大切にしていた。彼自身もまたダンテよりは遅いものの、肉体が生きながら腐り始めている(入れ替えた際の肉体は若干歳を取るのが遅いらしい)。44話でエドの話をこっそり聞いた後、ダンテ(ライラ)を説得に向かうが、逆に扉の向こうの「現実世界」に飛ばされる。原作とは違い少し女好きと言う傾向があり、トリシャの事を「生涯でただ一人愛した女性」と言っている割には、ロス少尉やダンテに甘い睦言を囁いていたりしているため、少し矛盾点がある。

[編集] 軍人

[編集] ロイ・マスタング

軍部の大尉(東部内乱時)→少佐相当官(イシュヴァール殲滅戦中)→中佐(エド国家錬金術師資格試験時)→大佐(現在)。「焔」の二つ名を持つ国家錬金術師。原作第11巻で30歳を迎えた。(声:大川透

1885年生まれ。女好きで(錬金術研究書等の暗号化や、ホムンクルス誘引作戦中の部下のコードネーム等に女性の名を使っていることなどから)いい加減な性格にも見えるが、それはあくまで表面上のものであり、実は意志が強く食えない人物。厳しくも優しい性格である。イシュヴァール戦を経験したことにより、自分の次の世代には幸せになってもらいたいとの思いから「大総統になり、国の政治体制を変える」という野望を抱いている(ちなみに、おまけ4コマなどのギャグでは「軍の女性の制服をミニスカートにするため」とも言っている。しかしこれは、リザの戦地でのあまりにも痛々しい表情を目の当たりにして来た為、"女性が戦地に赴く事のない国にする"と言う意味で、彼なりのユーモアである)。しかし国家錬金術師制度の廃止・軍縮・国の平和ということは、国家錬金術師としてイシュヴァール殲滅戦の最前線に出されていたロイ自身も裁かれることになるのだが、大総統を目指しているのはそれをも承知の上でのこと。

普段は目的最優先と言い放っているが、いざ身内のこととなると自らの危険をも省みない行動に出るという情に厚い部分も見せる(エドが彼を嫌っているのはこの性格の同族嫌悪だとアルは推測)。もっともこれは、「自分は自分が守れるだけの人間を守り、それらがまた下の者を守っていく」という彼の野望・信念の大前提であるため、至極当然のこととも言える。

能力は二つ名の通り焔(炎)である。燃焼の三要素である燃焼物・酸素・点火源を錬金術によって生成(用意)することで炎を起こす。具体的には、対象を燃焼物とし、錬金術で酸素濃度を調節、そこに発火布(強い摩擦で火花を発する特殊な布)で作られた手袋を使い点火して炎を起こす。酸素濃度の調節を行うのは、手袋に描かれた錬成陣が関係しているものと推測される。(ちなみに錬成陣はロイ自身の血で書かれているらしい)また、錬成陣があれば点火源は何でも良い(ライターの火打石など)。水気を苦手とする術ではあるが、水から水素と酸素を分解・発生させて水素爆発を起こすことも可能。イシュヴァールでの経験から、炎の発生範囲を自由に調節する術(爆発から、致死傷に至らない火傷を付ける程度まで)を身につけている。

イシュヴァールでより多くの仲間を守った事などから「イシュヴァールの英雄」とも呼ばれる。また兵法書(孫子)からの引用もあり、兵法にも通じているらしい。名前の由来は米軍の戦闘機P-51マスタング。「鋼の錬金術師」エドワード・エルリックのことを普段から「鋼の」と呼んでいるが、アニメ版の39話では「エド」と呼ぶ。

部下であるリザ・ホークアイとは軍に入る前からの関係で、リザの父親は自身の錬金術の師匠であった(東方司令部所属時の上司だったグラマン中将はリザの母方の祖父にあたり、リザの親族とは何かと関係が深い)。師亡き後、イシュヴァール内乱の戦地で軍人として再会。以後は忠実な部下として、他の直属の部下であるハボック達とは一線を画す位置にいる。リザがナンバー66に抱きつかれた場面では嫉妬とも見られる感情を露にするなど、リザに部下以上の想いを抱いているようにも見えるがその真意は不明。

彼への牽制のために、ホムンクルス達がヒューズ中佐殺害の罪をロス少尉になすりつけたが、すぐにそれを看破、ナンバー66・部下数名と協力し、ロス少尉をシン国へ逃亡させる。そして逆にナンバー66を使ってホムンクルスをおびき出し、敵地への潜入を果たすが、ラストとの戦闘で窮地に陥る。結果的にラストを倒す事に成功するが、自身重傷を負うと共に、ハボックの戦線離脱という痛手を被ってしまう。その後、エルリック兄弟らと組みホムンクルスを捕らえる作戦を実行。ブラッドレイの正体がホムンクルスであると知り、単身軍上層部に乗り込むも、実は軍上層部の全てがホムンクルスの影響下にあったために手が出せず。現在はブラッドレイにより、部下を各司令部に散り散りにされ、更には腹心のリザを事実上の人質として大総統直属に置かれ、孤立させられている。

  • アニメ版の原作との差異

アニメでは、原作とは違いウィンリィの両親の死が、グラン准将の強制によって彼の手で行われたものとなっている。これが彼にとって根強いトラウマとなっている(この事で人体錬成を踏み切ろうとした程である)。また、このトラウマによって拳銃が威嚇程度にしか使えなくなってしまった。イシュヴァール戦時には、戦死した人を生き返らせるために人体練成をしようとするが、親友のヒューズに咎められ、未遂に終わる。物語の最後では、なんとかブラッドレイを倒すもその直後にアーチャーに左目を撃たれて失明し、ブラッドレイと同じく眼帯を着用する。劇場版では、ブラッドレイを倒したもののセリムを救えなかった自責の念から准将の地位を捨て一兵卒となり、一切錬金術を使わなかった。(但し、劇場版の最後の場面では、エドらと共に錬金術を使用。)

[編集] リザ・ホークアイ

軍部の中尉。後に大総統付き補佐となる。ロイ・マスタング大佐の部下(声:根谷美智子)。

金髪に鳶色の目という容姿端麗な女性。性格は常に冷静沈着で、殆ど感情を表に出さない(作中で取り乱したのはラストに「ロイを殺した」と告げられた時とアニメ版第51話「ミュンヘン1921」でロイが撃たれた時のみ)。しかし引き取り手のいない仔犬(後のブラックハヤテ号)を引き取るなど、実際は優しい女性である。欠点は壊滅的なまでのネーミングセンスの悪さ。類稀な射撃の腕前を持ち、士官学校時代から戦線に配置された。名前と、その正確無比な狙撃から「鷹の眼」の異名を持つ。常に銃を二丁携帯し、普段はFN ブローニングM1910エンフィールドNo.2を装備している。本人が銃を愛用するのは、本人曰く「人の死に行く感触が残らないから」。だがこれを欺瞞であると指摘されることもあり、自身もそれを否定していない。

ロイとの関係は単なる上司と部下というだけではなく、錬金術師である父の弟子がロイであったことに起因する。この頃の彼女は今と違って臆病な部分があった。父の死で一旦ロイとの関係は切れるが、イシュヴァール戦にて再会し、終戦後はロイの部下となる。また、ロイが死んだと聞かされた時の取り乱し様から、上司以上の想いを抱いているようにも見えるがその真意は不明。背中には父の秘伝の錬金術の暗号が刺青として記されていたが、イシュヴァール戦後にその破棄を望み、ロイの手によって一部焼き潰してもらった。現在はブラッドレイにより、ロイへの圧力として大総統付き補佐となり、実質的な人質となっている。

名前の由来は米国グラマン社製早期警戒機E-2ホークアイからかと思われる。なお、元々の髪型はショートだったが、なんとなくウィンリィの影響を受けて伸ばしたというエピソードがある。また、東方司令部司令官のグラマン中将は母方の祖父にあたる。ちなみに年齢は26歳と思われるが(ストーリー攻略本より。逆算すると弱冠19歳でイシュヴァール戦に駆り出された事になる)、おまけ4コマでは聞かれるとキレそうになった。非常にスタイルが良いが、(鍛えて)肩幅が広く、(そこそこの歳なので)お尻が大きいため、腰が細く見えるらしい。アニメ版での原作との差異はほとんどないが、ウィンリィと初めて会話した際に「迷わず引き金を引く」のシーンで、僅かにウィンリィにも殺意を剥き出していた。

[編集] ジャン・ハボック

元軍部の少尉。ロイ・マスタング大佐の部下(声:松本保典)。

のらりくらりとした性格で上官の受けは悪いが、勤務態度は模範的で、部下からの信頼は厚い。くわえ煙草がトレードマーク。頭は悪いというが、それを補って余りあるほど戦闘などの実務能力は高く、実戦ではロイを補佐するリザに次ぐ部下。ロイにも負けず劣らずのイケメンなのだが、何故か女運が非常に悪く、彼女が出来てすぐにセントラルに異動になりフラれ、アームストロング少佐の妹と見合いをしては理想は兄であるとフラれ、セントラルでできた彼女はロイを諜報するために近づいたラストだったなどかなり悲惨である。

ラストとの戦闘の際に負傷。ロイの取り計らいにより一命を取り留めるも、ラストの矛による刺しどころが悪く脊髄を損傷し、下半身不随となり軍を退役。しかし完全に前線から退いてしまったわけではなく、復帰の意欲も見せていることから、後々再び活躍の機会を与えられる可能性もある。 名前の由来は米軍のA-20ハボック、もしくはロシアの攻撃ヘリコプターMi-28からと思われる。なお同僚のブレダとは士官学校の同期。

[編集] アレックス・ルイ・アームストロング

軍部の少佐。「豪腕」の二つ名を持つ国家錬金術師(声:内海賢二)。

事あるごとに軍服を脱ぎ捨て、ボディビルダーのように鍛え上げられた肉体を披露したがる。ダブリスの精肉屋の店主、シグ・カーティスとは筋肉によって友情が芽生えた。いかつい外見とは裏腹に、涙もろく、情に厚く優しい性格。その性格のために、イシュヴァール戦において、自国民族の殲滅、無抵抗な住民まで見逃さない殺戮に対して心を痛め軍令に背いたり、元軍部の一兵卒であったロアに説得による更生を試みようとするなど、敵であっても冷酷に徹しきれない様子が窺える。これをブラッドレイから「だから出世できないのだ」と指摘される一幕も。

代々将軍を輩出した名家の出身だが、そんな自分の地位を鼻にかけるようなことはない。「我がアームストロング家に代々伝わりし~(芸術的錬金術、似顔絵術、尾行術、以下略etc…)!!」が口癖で、風貌に似合わず多芸多才。彼に暑苦しく問い質されると、誰であっても、どれだけ重大な隠し事をしていても、口を割らざるを得なくなってしまうらしい。

弱い人民を守りたい一心で国家錬金術師となり、イシュヴァール殲滅戦以来軍部の方針に疑問を持つようになる。ロイからエルリック兄弟が人体錬成を行ったことを聞くが、そのことについてエルリック兄弟を咎めることもなく、逆に「母を甦らせようとした無垢な愛」「命を捨てる覚悟で弟の魂を錬成した凄まじき愛」と感動していた。名前の由来は英国の兵器メーカー、アームストロング社。また、ミドルネームの「ルイ」はアメリカ人ジャズミュージシャン「ルイ・アームストロング」からと思われる。

ロイから大総統の正体と軍部全体の腐敗について聞かされ、除隊を勧められるが、イシュヴァール戦時のように一人だけ眼を背けて逃げるような真似はしたくないと、現状のまま対峙していくことを決意。その後はロイからエドの力になるように言われ、ロイからの伝達をエドに送るなどしている。北に向かうエドに、自らの姉である「ブリッグズの北壁」オリヴィエの助力を請うように、紹介状を渡した(もっとも、オリヴィエには読んでもらえず、あっさり破り捨てられたのだが)。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版では原作(もしくはゲーム版)と比べると、笑顔のシーンの割合が少なくなっている。39話では、リオールに斥候に行くことを「運命かな」と言ったエドワード(エルリック兄弟)に、「運命など信じるお前たちではあるまいに」と不憫さを露にした。劇場版では退役し、アームストロング財団を継ぎ、リオールの町の復興に全力を尽くす。

[編集] マース・ヒューズ

軍部の大尉(イシュヴァール戦時)→少佐→中佐。その後、殉職による二階級特進で准将(声:藤原啓治)。

1885年生まれ。元軍法会議所勤務。ロイの親友。 家族を溺愛しており、勤務中であろうとなかろうと所構わず家族写真を見せびらかし、写真に口付けを繰り返したり、軍の回線を公然と使用してのろけ話や娘自慢を炸裂させるなど、極度の親バカ・愛妻家。しかしその気遣いや優しさは決して家族だけに向けられたものではなく、周囲の人物からは非常に慕われていた。何かにつけエルリック兄弟の様子を気にかけていたり、初対面のウィンリィを快く自邸に泊まらせ、娘の誕生日会に誘うなど、面倒見の良い優しい人物である。

頭の回転が速く、密かに(暗器にも酷似した)ナイフの達人でもある。ホムンクルスの目的に気付いたために命を狙われ、最期は妻・グレイシアに化けたエンヴィーに射殺される。享年29歳。彼の死はエルリック兄弟やウィンリィ、マスタングらの心に大きな影を落とした。

ヒューズの死の直後から1915年となっているので、この出来事の日付は1914年12月31日と思われる(ストーリー攻略本より)。原作では結果として2巻から4巻という非常に短い登場であったが、人気は根強い。最近はイシュヴァール戦の回想に登場したり、彼の墓前がグラマンとロイの密会の場となるなど、死してなお物語に対する影響力を持っている。

原作では彼とエルリック兄弟の出会いは一切描かれてない。エルリック兄弟がタメ口で接していても、ヒューズは何も気にせず会話していた。アニメ版では「青の団」による列車ジャックの時に出会い親しくなった。名前の由来は米国の航空機メーカー、ヒューズ社からと思われる。ちなみに本当はフォッカーという名前にする予定だったそうだが、一足先に登場したショウ・タッカーと語感が似ているため、変更になった(代わりにフォッカーは、原作でヒューズの部下の名前として使われている)。

[編集] マリア・ロス

軍部の少尉。アームストロング少佐の部下(声:斎賀みつき)。

黒髪でショートヘアの女性。左目の下に泣きボクロがある。アームストロング少佐の代わりとして、ブロッシュ軍曹と共にエルリック兄弟の護衛を勤めていた。エドとアルのことを大切に思ってくれている。

原作ではエンヴィーがヒューズ襲撃時に彼女の姿で行動していたことと、第五研究所で発砲していたことから濡れ衣を着せられ、ヒューズ准将殺害事件の重要参考人として逮捕されるが、マスタング大佐の偽造工作により、バリーの手で助け出される。その後マスタングやリンの手引きで、フーと共にシン国に亡命。そのフーがアメストリスに戻ってきたことから、無事にシンまでたどり着いたと思われる。

自分が生きていることを両親にも秘密にするなど、覚悟のある人。年齢は24、25歳らしい(ラフ画集)より。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版では赤い水に反応して暴走してしまったエドを抱きしめることで抑えたりしてくれていた。また、怪我をしても懲りないエドに愛情を持った感じで叱るなど、エドの母親代わりのような部分もあった。エルリック兄弟が軍に追われていたときに、彼らのことが気になった彼女はブロッシュと一緒にリゼンブールに休暇と称して出かけていた。しかしホーエンハイムに口説かれて結構その気になってる等、男性に関してはかなり免疫が薄い一面も。

[編集] デニー・ブロッシュ

軍部の軍曹。アームストロング少佐の部下(声:原田正夫)。

真面目だがノリの良い性格で、エド曰く「色ボケ軍曹」。ロス少尉と共にエルリック兄弟の護衛を勤めていた。ロス少尉に密かに想いを寄せているが(アニメ版ではホーエンハイムに口説かれてるロス少尉を見て大人げなく大泣きしてる)、彼女にはその想いは届いていないようである。原作では彼女が捕まったときアリバイを証明しようとしたが、門前払いされる。感情がすぐ顔に出るらしく、故にロス少尉の生存を知らされていない。名前の由来はフランスの航空機メーカー、ブロッシュ社。

[編集] シェスカ

階級は不明。ヒューズ中佐(准将)の部下(声:若林直美)。

軍法会議所に勤務(原作第10話~、アニメ版第19話~第25話)。軍服を着ているが正式な軍属かは不明。通称「本の虫」(ただし、本人はこの呼ばれ方を気に入ってはいないようである)。臆病な性格で自分に自信が持てず、エド達と会うまでは自分の力を全くの役立たずだと思い込んでいた。アルに自信を持つように言われてからは、自分に自信が持てるようになった。

読書が趣味の範疇を超えている程、本が好き。読んだ本の内容を一字一句全て記憶する特技を持っている。原作ではその本好きが高じて国立中央図書館第一分館に勤務していたが、逆に本好きのせいで勤務中にも関わらず蔵書を読んでいてクビになった。その後、彼女の母親を大きい病院に入れさせるために就職先を探していたが、エルリック兄弟に協力し、謝礼としてもらったお金(かなりの大金らしい)によって無事入れさせることができた。エルリック兄弟との縁で知り合ったヒューズ中佐にその(特技の)能力を買われて軍法会議所に勤めるようになる。中央に配属になったマスタングに対して書庫をこっそり開放するなど協力している。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版ではヒューズ中佐の死に疑問を抱き、独自に調査し始める。かなり物語の核心近くにまで触れ、ウィンリィと一緒に軍の中枢に潜入したこともあった。

[編集] ハイマンス・ブレダ

軍部の少尉。マスタング大佐の部下(声:志村知幸)。

背は低いが恰幅の良い体型。そんな見た目とは裏腹に頭脳派であり、士官学校を首席で卒業した。戦略担当である。大の犬嫌いで、子犬のブラックハヤテ号にも怯える始末。ぞんざいな言葉遣いだが仲間思いである。何かしら食べているシーンが多い。

現在はブラッドレイにより西方司令部に異動。名前の由来はイタリアの兵器メーカー「ブレダ社」からと思われる。同僚のハボックとは士官学校の同期。ルガーP08を愛用

[編集] キング・ブラッドレイ

軍部の大総統(声:柴田秀勝)。

戦場で数々の武功をたて、若干わずか44歳で独裁者へと成り上がる。現在60歳。左目に眼帯をしている。彼が大総統に就任してからは、国家錬金術師制度の導入、より中央集権的な体制への編成、他国への軍事介入、内乱の軍投入など、軍事国家となっている。正体はホムンクルスであり、若くして大総統の地位に付けたのもそれが関係している。

性格は、完璧なリアリストでありながら、好々爺然とした紳士という面もあるという二面性を持つ。物語序盤では最高権力者にも関わらず、仕事から抜け出して一人でこっそりエドのお見舞いに行ったり、護衛一人だけでアロハシャツを着てエドを追ってダブリスに行くなどと、その軽さが際立つ。しかし、グリードとの戦闘でホムンクルスと判明してからは、リアリスト的な冷酷な面が浮き彫りになっていく。

元は普通の人間。ホムンクルス達の計画のために、幼少時よりエリートとして養成された候補生の一人(幼少時は現在の彼の幼少時代とは思えない容姿であった。当時の名前は不明である)であり、その後、体に賢者の石を注入されホムンクルスとなる。人間ベースのため、他のホムンクルス達とは違い人間と同じように老化する(その為、身体能力に老化による若干の衰えがある)。このことから人間として国の表舞台に立つ戦略的なホムンクルスと言えるだろう。他のホムンクルス同様にホムンクルスであることに誇りを持ち、また人間に対しての軽蔑を持つものの、度々語られる自身の人生観・宗教観などの思想信条には他のホムンクルスとは違った面もある。単純に人間を軽蔑しているとも言い切れず、「自らを打ち倒しにくるものは人間」という発言、エドやマスタングらの反逆を楽しんでいる様子なども見られ、その真意は不明。戦闘は剣術であり二刀流。だが戦闘中は刀剣を五振り、背中につけた特性の鞘で装備している。

名前の由来は米陸軍のM2/3ブラッドレイ歩兵戦闘車からと思われる。また、直訳すると「血の首飾り」。ホムンクルスとしての能力等はラースの欄(あるいはプライド)を参照。

原作での正体は「(憤怒の)ラース」。ラストがマスタングに倒されてから「父」に自分をマスタングの担当にするように進言し、その後は、マスタングへの圧力を強めていく。特にグラトニーが捕まってからは、マスタングの直属の部下達を地方に飛ばし、リザを自身の直属にするなど、その圧力をいっそう強めている。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版での正体は「プライド」である。原作に比べるとリアリストな性格面よりも、冷酷な面が際立っている。

[編集] シン国人

[編集] リン・ヤオ

シン皇帝の第十二子。

50万人から成るヤオ族の出身。現皇帝が病に臥せったため、これを機にヤオ族の地位を引き立ててもらおうと不老不死の法を求め、ランファンとフーを引き連れてアメストリスに不法入国してきた。生まれつき目つきが悪く、それ故いつも笑顔を絶やさないようにしている。一見、陽気で軽そうに見えるが、目的のためには手段を選ばない冷静沈着な性格。皇帝になる事に関しては真剣にヤオ族・シン国の為を思っており、極めて真面目に考えている。その為国民の命を何とも思わないブラッドレイ(ラース)に対しては強い怒りを露にした。そして、臣下であるランファンに対してそれ以上の想いを抱いてる節も見受けられる(後に賢者の石を受け入れた最大の理由は彼女の為である)。エドと同じ15歳だが、エドよりアンテナ3本分は背が高く、さらに『フケ顔』であるため少年だと見られない事が多い。卓越した体術の持ち主でキング・ブラッドレイ大総統と渡り合えるほどの剣術使い。

ラッシュバレーで行き倒れていた際アルに拾われ、2人が不老不死の法の鍵となる賢者の石について知っている事を感じ取り、エドらの戦闘の後セントラルまで無理矢理(図々しく)同行する。セントラルで人造人間に遭遇し、その再生能力から不老不死の手がかりを見出し、エルリック兄弟と共同戦線を張って人造人間を捕らえようとする。その後、人造人間たちの「父」の元へ辿り着くが窮地に立たされる。そして自分を救う為に腕まで切断したランファンに報いる為、「父」の排出した賢者の石を自ら受け入れて人造人間化、新たなグリードとなってしまう。しかし、リンの魂は人造人間となった肉体の中で未だ生き続けており、グリードの魂を逆に取り込もうと目論んでいる。

リンを始め修業を積んだ達人級の一部のシンの民は、生物が持つ気の流れを感じ取ることができるため、気の流れを持たないアル、ナンバー66や、1つの身体に複数の異なる気の流れを持つ人造人間の気配を察知できる。その能力は人造人間との戦闘を有利にすることもあった。

[編集] ランファン

リンの家系に代々仕える家系の娘。

素顔は麗しい美少女なのだが、内気な性格と赤面症のためか素顔を見せることを嫌い、常に黒い仮面が手放せない。リンやフー同様修錬を積んだ達人で、苦無を使った戦法を得意とする。リンを心底から敬愛しており、彼の悪口には容赦しない。そのため、リンに対する態度と他の人物(特にエドとメイ・チャン)に対する態度には天と地ほどの差がある(イズミとも並ぶツンデレとも言える)。グラトニー捕獲の際ラースの奇襲を受けるが、エドと戦った際の彼の戦法に倣って、負傷した自らの左腕を切断しそれを囮に逃走に成功するも、ダメージが大きく戦線離脱。失った左腕の代わりに機械鎧を希望、その入手とリンの奪還のため一時セントラルを離れる(余談だがその左腕は現在、キング・ブラッドレイが回収している)。

[編集] メイ・チャン

シン国の第十七皇女。錬丹術師。

皇族の中でも勢力の乏しいチャン族の出身。リン同様自らの一族の地位を引き立ててもらおうと、不老不死の法の手がかりを錬金術に求め、シャオメイとともに砂漠を越えてアメストリスにたどり着く。錬丹術(=医療方面に秀でたシンでの錬金術。ただ発動エネルギーや理論等根本的な部分からアメストリスの錬金術とは異なるので、全くの同一とは言えない)の達人で、様々な文字や模様の描かれた鏢を駆使することで、手元の陣とリンクさせて離れた場所にも錬丹術を行使できる。またその小さな外見とは裏腹に、合成獣をも全く寄せ付けない体術をも誇る。自身の出自と地位によるものか、ヤオ族に対して激しい敵対意識を持っていたが、ノックスに諭されて反省し、現在は少し軟化した。

ユースウェル炭鉱にて炭鉱事故を自らの錬丹術によって解決。そこでエドの噂を聞き(彼女の想像には美化が入っており、多少の誤解が混じってはいたが)、エドを追ってセントラルへ到着。そこで行き倒れていたところをヨキに発見され、以後は傷の男と行動を共にする。混乱の最中シャオメイとはぐれ、その後アルと一緒にいるところを発見。グラトニーと共に「父」の元へとついて行くアルを傷の男と共に尾行し、「父」の元へたどり着く。エドに対しては想像と現実のギャップに気付き嫌悪するも、エンヴィーに捕らわれていたところを助けたりした。現在はアルの中に隠れて脱出し、ノックスの元に居候したが、後にスカーの後を追った。ノックスの家を出る際のアルとの会話から、どうやらエドからアルに乗り換えたようである。イメージのセンスはエドと良い勝負(?)である。

[編集] 敵対者

[編集] 傷の男(スカー)

イシュヴァール人。錬金術師(声:置鮎龍太郎)。

特有の褐色の肌に赤い瞳(普段はサングラスを着用)、そこに額に十字の傷を持つ男。イシュヴァール殲滅戦にて、兄や同胞を殺された恨みから、国家錬金術師を殺し回っている元イシュヴァラ教の武僧。スカーという名前は額の傷から軍部が付けた通称名であり、本名は設定があるというが、今のところ明かされていない。本人曰く復讐のために名を捨ててきたらしい。貧困街で再会した武術の師に復讐の無意味さを説かれ、自分が殺めた医師の娘であるウィンリィと再会するなど、心に一抹の迷いを持ったようだが、あくまで復讐を心に誓っている。

イシュヴァラの教義から元々錬金術を嫌っており、兄が錬金術を研究していることには反対であった。イシュヴァール殲滅戦にてキンブリーの攻撃を受けるが、その際兄が盾となって庇ったため、彼は即死せずに済む。しかし、その際に右腕を失う重傷を負う。そのため、兄は重傷を負った彼の命を救うため自らの右腕をスカーへと移植した(また、額の傷はこの時のものである)。

アメストリス兵十人分の戦力を持つと言われる武僧の一人であったことからも明らかなように、並外れた体術を誇る。また兄から移植された錬成陣の入った右腕により、錬金術の「分解」のみを行使できる(アニメ版では錬成もできた)。これを利用して人間の身体や物を破壊していく。

イシュヴァールの殲滅戦でキンブリーに襲われた後、ロックベル夫妻の治療を受ける。しかし、意識が戻った瞬間に怒りと錯乱から2人を殺してしまった。後に夫妻の娘であるウィンリィと会っても彼女には謝罪せず、「お前には己れを撃つ権利がある」と語ったうえで「ただし撃てばその瞬間に敵とみなす」と振り切り、あくまで修羅道を進む発言をしている。現在は貧民街にて自らを密告したヨキを連れて移動。最近はそこにメイ・チャンも加わる。シャオメイの捜索中に偶然にもホムンクルス達のアジトを見つけ、そこでイシュヴァールの内乱の真実を知った。また、彼の腕に刻まれた錬成陣はシン国由来の物で正確には錬丹術である。そのため、「父」によって全ての錬金術を封じられた際も、メイと共に錬成が可能だった。見かけによらず可愛いもの好き。猫派。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版では最期は、リオールにて街に書かれた錬成陣を使い、突入した7000人近い兵士と自らを代価に、アルの鎧を賢者の石へと錬成し消滅した。原作よりも年齢が若く設定され、強面気味な顔立ちも二枚目になっている。性格も、アルと行動を共にしたり彼を守ろうとするなど比較的丸い。

[編集] 傷の男一行

ヨキ

元軍部の中尉(声:矢尾一樹)。

自分の欲望を満たすためなら手段を選ばない卑劣な男。ユースウェル炭鉱を経営し、炭鉱の人達を重税で苦しめ、得た金を中央の高官に賄賂として贈っていたが、エドに騙され、炭鉱の経営権を奪われた上、東方司令部に今までの横暴を報告され転落の一途をたどることに。

イシュヴァールの貧民街に拾われたが、賞金目当てにそこに匿われていた傷の男の居場所を売り渡し、袋叩きにされた後に追い出され、結局また居場所を無くした。現在は傷の男と行動を共にし、こき使われている。しかし傷の男を心配するような発言もしており、微妙に性格が良くなってきている。

余談ではあるが、本人とは別に「ヨキ2世」という人物が47年前まで生きていたらしい(弟4巻第16話のヒューズを埋葬する際に彼の墓が目立って見えているシーンがある)。

  • アニメ版の原作との差異

アニメ版ではライラの元主人。エドに嵌められた後、貧民街で辛くも暮らしていたが、中盤でホムンクルスの策略の犠牲者となる。

ティム・マルコー

「結晶」の二つ名を持つ元国家錬金術師。ティム・マルコーの項目を参照。

メイ・チャン

シン国の第十七皇女。錬丹術師。メイ・チャンの項目を参照。

シャオメイ
メイのお供。シャオメイの項目を参照。

[編集] 関連項目

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