金森

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金森（かねがもり、金ヶ森とも）は、滋賀県守山市の集落地名。寺内町の初期形態として著名。

[編集] 位置

旧野洲川南側氾濫原の微高地に位置する。中世には、東山道から琵琶湖の志那浦へ通じる志那街道が集落内を通っていたことから宿駅の役割を持ち、交通上重要な位置にあり栄えた。

[編集] 寺内町としての金森

1465年（寛正6年）の「寛正の破却」によって追われた本願寺派の指導者・蓮如は、高弟であった金森の道西のもとに身を寄せると付近の門徒衆を結集し、1466年（文正元年）比叡山の山徒衆に反抗。これを金森合戦といい、史上初めての一向一揆である。このころから本願寺派の中心地として栄え、金森御坊を中心とする計画都市が形成された。また、江戸時代の「金森地図」（金森御堂保存）には周囲に濠を巡らし、土居を築いた跡が見られることから、金森は宗教的性格と防御の城郭的機能をあわせもった典型的な寺内町ということができる。現在も周辺には濠跡とともに大門や城ノ下などの地名が残されている。後に飛騨国高山城主となる金森長近は1541年（天文10年）までこの地で育ち、父の姓大畑から改名し、金森を名乗った。また金森の一向宗徒は、織田信長の近江入国の際に1571年（元亀2年）6月から9月にかけて反抗し、信長によって町域はいったん荒廃している。しかし翌1572年（元亀3年）年には信長によって楽市楽座の制札が与えられており、以後宿駅・市場の二つの性格を持つ集落となった。その後志那街道のコースが変わり、衰えた。

[編集] 現代の金森

　守山市金森町として、本郷・城之下・上代・川向・信楽の5地区を有する自治会として活動している(約450世帯)(かつての寺内町は本郷地区)。また、金森山柿(約70世帯)は自治会として独立している。金森川と案内川河川公園で、ゲンジボタルの保護活動と絶滅が心配されているハリヨ育成活動が行われている。

　近年、自治会内を南北にくすの木通り(市道古高川田線)が通った。さらにJR守山駅から市道泉町金森線がくすの木通りを通過して滋賀県道42号草津守山線(湖南街道)まで東西に横切り、交通の便が格段に向上した。また県・市の区画整備事業の対象となっており新住宅地の建設が続いている。医院、スーパーマーケット、県立守山中学校、市立守山南中学校、県立守山高等学校、立命館守山中学校・高等学校、守山市民ホールなどが近接している。