赤十字救急法救急員

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赤十字救急法救急員（せきじゅうじきゅうきゅうほうきゅうきゅういん）は、日本赤十字社が定める技術認定のひとつ。3～4日間の日程で事故や急病、災害時等を想定した救命手当、応急手当などを学ぶ。最終日に行なわれる筆記試験および実技試験に合格すると日本赤十字社より救急法救急員として認定され、認定証が交付される（なお全日程皆勤の者には試験の合否に関わらず修了証が交付される）。現在、日本では様々な団体が主催する救急法講習が存在するが、赤十字救急法救急員養成講習は、内容の幅広さにおいて比較的高レベルの講習を提供している。

なお、しばしば赤十字救急法救急員を「資格」として取り上げる成書があるが、あくまでも「技術認定」であり、課程修了により特権性が生じることはない。また日本赤十字社の教育指導方法は古くからの独自の伝統に則っており、西暦2000年以降に世界標準となっている心肺蘇生の国際ガイドラインからは否とされる方法を継承している点が問題とされることもある点は注意が必要であろう（最新版の教本においては国際ガイドラインに対応した記述も一応なされてはいるが、完全に国際標準に合致しているとは言い難い）。

赤十字という名が付されていても、赤十字救急法救急員は、あくまで日本国内独自の技術認定である。完全に国際標準に準じているアメリカ赤十字社で実施される救急法教育とは異なっている点は理解しておく必要がある。