警察無線
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警察は様々な無線を運用しているが、一般的には、パトカーに搭載される車載無線機や警察官が携帯する携帯型無線機、受令機を使った移動体通信システムを指す。デジタル方式であるため、第三者が受信することはきわめて困難である。
古くは、山かけ通信方式（山上やタワーなどに中継機を置いて通信エリアを拡大する方式）による、日本全国津々浦々のエリア化や、近年の移動デジタル方式の実用化など、官民協力の下、最新の技術をいち早く導入しており、日本の移動体通信の先駆的存在である。
1986年頃までは、アナログFM方式であったので、受信機や改造アマチュア無線機を使用すれば第三者が簡単に受信することが可能であったが、自民党放火事件で警察無線が妨害されたり、グリコ・森永事件で被疑者が警察無線を受信し捜査が混乱させられたのをきっかけに、デジタル方式の開発、導入が進んだとされる。 ただし、デジタル化したからと言って妨害されなくなることは無い。たとえデジタル方式であっても、システムが許容できるD/U比（受信したい電波とそれ以外の電波の電力の比）を超える電力の妨害波が加われば通信は出来なくなる。
1998年、革マル派のアジトでデジタル無線解読機が押収されたことから、革マル派がデジタル無線の解読に成功していたことが明らかになった。
[編集] 主な種別
- 基幹系
- 方面系
- 部隊活動波
- 署外活動系（署活系）
そのほかヘリテレなどがありすべてデジタル無線である（航空無線を除く）が、部隊活動系の一部（大規模警備等）にはアナログ無線や業務無線が使われる事がある。 予算上の都合とデジタル無線機の管理上台数を増やさないための処置である。（警察当局は無線機の紛失・盗難には非常に敏感である。）
[編集] 使用する周波数
150MHz帯、400MHz帯の使用が公表されているが、正確な周波数は公開されていない。一部雑誌に掲載されている場合もあるが、出所は不明である。
