裵英洙

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ぺ・ヨンス
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各種表記
ハングル：	배영수
漢字：	裵英洙
平仮名：（日本語読み仮名）：	{{{hiragana}}}
片仮名：（現地語読み仮名）：	ペ・ヨンス
ラテン文字転写：	Bae Yeong-su
本人表記：	Bae, Young Soo

裵英洙（ぺ・よんす、1981年 5月4日 - ）とは、韓国野球委員会三星ライオンズに所属するプロ野球選手。大邱広域市出身。日本で言う1980年生まれの松坂世代。第1回アジアシリーズの決勝まで導くなど、三星（サムスン）には欠かせない存在。だが、決勝の千葉ロッテマリーンズ戦に先発するも敗戦。

入団当初は、期待されながらも度胸がなく、逃げるようなピッチングで球速のわりにはよく痛打されるという印象をもっていた。さらに2000年、ロッテ・ジャイアンツとの試合で、相手打者のフェリックス・ホセにデッドボールを当てて、激怒して襲い掛かるホセを逃げ切れず捕まって、殴られて倒れたのが弱虫という印象を深くしていた。

しかし、宣銅烈がヘッド・コーチに赴任してからは、彼の指導を受け、一気にチームを支えるエースに成長。その極めは、2004年の韓国シリーズの第4戦で、強打者が揃った現代ユニコーンズ相手に、10回まで投げてノーヒットノーランを達成したこと。しかし、この試合では、チームの打線の支援がなく、時間切れで10回、0対0の引き分けになり勝利投手にはなれなかった。ただし、この試合でそれまで彼の成長を疑う視線を払拭するには成功した。

韓国の国民的スターペ・ヨンジュンの名前に似ていることから、日本では「サムスンのヨン様」と呼ばれる。日本での初登板となったアジアシリーズの決勝戦の千葉ロッテマリーンズ戦に先発。敗戦投手になったものの、高校の先輩である李承燁から２三振を奪った。アメリカ代表にも勝つほどの実力を持った2006 ワールド・ベースボール・クラシック韓国代表にも選出された。WBCの1次リーグ、日本戦でリリーフで登板。初相手が、いわゆる「30年発言」で韓国のマスコミに悪い印象を伝えられたイチローだった。そのイチローにすかさず初球でデッド・ボールを投げ、慌ててマウンドに上がってきた投手コーチの宣銅烈によって降板された。降板された時、してやったりの表情を薄ら浮かべながらダッグアウトに戻ったことから、ほぼわざとだと見られる。しかし、これで彼が昔持っていた、度胸がなく弱虫というイメージからは完全に脱却したのが伺える。

2006年シーズンは、右肩痛に悩まされ8勝9敗と納得のいかない成績だったが、高卒新人ながら投手3冠を達成した黄金ルーキー柳賢振（リュ・ヒョンジン）に、韓国シリーズで投げ勝った。先発・リリーフでも登板した「便利屋」としてシリーズで活躍した。

韓国シリーズでマークした153キロが自己最速球速で、その他スライダーなどの変化球を操る。

身長184cm、体重84kg。将来日本球界移籍も期待されたが、2006年シーズン後、肘の故障が発覚して、診察のため渡米。現地の病院で「靭帯の損傷が激しいため、トミー・ジョン・サージャリーは避けられない」という診断を受け、手術を受けることに。このため2007シーズンはリハビリで棒に振るうことが余儀なくされ、海外移籍も先に伸びることになった。