落語家の亭号一覧
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落語家の亭号(らくごかのていごう)とは、落語家の芸名のうち、苗字にあたる部分のこと。
実際に苗字のように扱われ、入門した弟子は師匠の亭号をもらい、名の部分は自分個人のもの（師匠が命名する場合が多い。）を名乗る。
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[編集] 歴史
江戸時代の烏亭焉馬（うていえんば）が亭号を使った落語家の始まりだと考えられている。焉馬は歌舞伎の5代目市川團十郎とも親しかったことから團十郎をもじって談洲楼、さらに立川など複数の名を名乗った（当時から團十郎は芸の格付けから人形浄瑠璃の紋下（櫓下）を除けば東都の最高峰だけに霊験あらたかである）。
他に古い歴史を持つ亭号・屋号には三笑亭、三遊亭、古今亭、金原亭などがある。また、桂は古くから上方の名だが、3代目の桂文治が江戸に下り初代桂文楽を名乗ってから江戸落語界にも定着したと言われている。
亭号・屋号は変化することもある。林家はもともと林屋と書いたが、1890年前後に5代目の林家正蔵によって「家」が使われるようになった。同じ様な形で屋号等が変わった例として翁家（翁屋）・橘家（橘屋）・都家（都屋）・雀家（寿々目屋）・春雨や（春雨家）・笑福亭（松富久亭）・月の家（月廼家）・朝寝坊（朝寝房）・昔昔亭（昔々亭）・五街道（五海道）などがある。
亭号に関する面白いエピソードとしては、3代目三遊亭小圓朝が戦時中に講談師6代目一龍斎貞山の薦めにより、船遊亭志ん橋の名跡を、国家存亡の危機時に船遊びはふさわしくない、国威発揚の意味からも勇ましくという事で、亭号を変えて「船勇亭」志ん橋と改名して名乗った例が挙げられる。戦争が終わるとすぐに元の小圓朝に戻っている。
他にも船遊亭が入船亭に、麗々亭が春風亭に変わった例がある。
[編集] あ行
- 明石家（あかしや）
- 朝寝坊（あさねぼう）
- 天乃家（あまのや）
- いなせ家（いなせや）
- 入船亭（いりふねてい）
- 浮世（うきよ）
- 浮世亭（うきよてい）
- 烏亭（うてい）
- 梅ノ家（うめのや）
- 英国屋（えいこくや）
- 翁家（おきなや）
[編集] か行
- 快楽亭（かいらくてい）
- 桂（かつら）
- 金原野（かなはらの）
- 雷門（かみなりもん）
- 川柳（かわやなぎ）
- 菅（かん）
- 騎江亭（きえてい）
- 喜久亭（きくてい）
- 狂言亭（きょうげんてい）
- 曲亭（きょくてい）
- 金魚家（きんぎょや）
- 金原亭（きんげんてい）
- 禽語楼（きんごろう）
- 乾坤坊（けんこんぼう）
- 五街道（ごかいどう）
- 小金屋（こがねや）
- 古今庵（ここんあん）
- 古今亭（ここんてい）
- 五所の家（ごしょのや）
- 御所の家（ごしょのや）
- 五明楼（ごめいろう）
- 口渡り（こわたり）
- 古渡り（こわたり）
[編集] さ行
- 斎藤（さいとう）
- 三笑亭（さんしょうてい）
- 山松亭（さんしょうてい）
- 三遊（さんゆう）
- 三遊亭（さんゆうてい）
- 山遊亭（さんゆうてい）
- 式亭（しきてい）
- 舌切亭（したきりてい）
- 司馬（しば）
- 祝々亭（しゅくしゅくてい）
- 春錦亭（しゅんきんてい）
- 春亭（しゅんてい）
- 春風亭（しゅんぷうてい）
- 笑語楼（しょうごろう）
- 猩々亭（しょうじょうてい）
- 笑亭（しょうてい）
- 笑福亭（しょうふくてい）
- 蜃気楼（しんきろう）
- 新笑亭（しんしょうてい）
- 鈴の家（すずのや）
- 雀家（すずめや）
- 隅田川（すみだがわ）
- 昔昔亭（せきせきてい）
- 浅草亭（せんそうてい）
- 全亭（ぜんてい）
- 船遊亭（せんゆうてい）
- 扇遊亭（せんゆうてい）
- 川柳亭（せんりゅうてい）
- 曽呂利（そろり）
[編集] た行
- 台所（だいどころ）
- 瀧川（たきがわ）
- 瀧亭（たきてい）
- 竹の家（たけのや）
- 橘ノ（たちばなの）
- 立花家（たちばなや）
- 橘家（たちばなや）
- 立川（たてかわ）
- 玉の家（たまのや）
- 玉屋（たまや）
- 談洲楼（だんしゅうろう）
- 竹林亭（ちくりんてい）
- 忠犬亭（ちゅうけんてい）
- 蝶花楼（ちょうかろう）
- 千歳屋（ちとせや）
- 珍蝶亭（ちんちょうてい）
- 月亭（つきてい）
- 月の家（つきのや）
- 露の（つゆの）
- 桃月庵（とうげつあん）
- 桃源亭（とうげんてい）
- 桃寿庵（とうじゅあん）
- 東生亭（とうしょうてい）
- 土橋亭（どきょうてい）
- 都々一坊（どどいつぼう）
[編集] な行・は行
- 橋本（はしもと）
- 八光亭（はっこうてい）
- 八光堂（はっこうどう）
- 初音家（はつねや）
- 華形家（はながたや）
- 花の家（はなのや）
- はやし家（はやしや）
- 林家（はやしや）
- 春雨や（はるさめや）
- 風来舎（ふうらいしゃ）
- 風雷舎（ふうらいしゃ）
- 福寿庵（ふくじゅあん）
[編集] ま行
- 三升亭（みますてい）
- 三升家（みますや）
- 都家（みやこや）
- むかし家（むかしや）
- 夢月亭（むげつてい）
- 睦の（むつの）
- 森乃（もりの）
- 桃太楼（ももたろう）
- 桃多楼（ももたろう）
[編集] や行・ら行
- 柳家（やなぎや）
- 遊船亭（ゆうせんてい）
- 夢の家（ゆめのや）
- 横目家（よこめや）
- 吉原（よしわら）
- 米沢（よねざわ）
- 柳亭（りゅうてい）
- 柳桜亭（りゅうおうてい）
- 琉俗亭（りゅうぞくてい）
- 麗香亭（れいかてい）
- 鈴々舎（れいれいしゃ）
- 麗々亭（れいれいてい）
- 連城亭（れんじょうてい）
[編集] その他・不明
- 鴬春亭（おうしゅんてい？）
- 入船（いりふね？）
- 春風（しゅんぷう？）
- 柳川（やながわ？）
- 春柳（しゅんりゅう？）
- 八光（はっこう？）
- 松柳亭（しょうりゅうてい？）
- 登龍亭（とうりゅうてい？）
- 睦月家（むつきや？）
- 新古亭（しんこてい？）
- 東家（あずまや？）
- 三和亭（さんわてい？）
- 巴家（ともえや？）
- 大門亭（だいもんてい？）
- 鯉遊亭（りゆうてい？）
- 二月亭（にげつてい？）
- 万笑亭（まんしょうてい？）
- 三升堂（みますどう？）
