羽根モノ

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羽根モノ（はね-）とは、パチンコ遊技機の区分のひとつで、台の下方に設けられた開放チャッカーに入賞することによって、台中央に設けられた役モノへのルートが開き、その役モノ内部に設けられたV入賞口に玉が入れば大当たりとなるパチンコ台の総称。セブン機、権利モノ機と区別して呼ぶ。

なお、最近見られるようになった、いわゆる「デジハネ（セブン機に羽根モノの要素を組み込んだ、基本的に大当たり確率1/100以上の機種。CRチョロQなど）」は、あくまでセブン機であり、羽根モノではない。

開放チャッカーに玉が入賞し、役モノへのルートが開く様が飛行機の羽根のように見えるため「羽根モノ」と呼ばれる。別名「ヒコーキ」とも呼ばれる。

「平台」「一般台」「普通機」と呼ばれることもあるが、こちらはチューリップ機と羽根モノを総称した言い方であり、羽根モノ自体を指す訳ではない。

近年は発売するメーカーが少ないが、その中でもSANKYO、ソフィア、大一商会、京楽産業、ニューギン、マルホンなどはコンスタントに供給し続けているメーカーである。

[編集] 概要

1981年に羽根モノの元祖と言われる「ゼロタイガー」が平和から出され、当初は羽根モノがチューリップ機と並びパチンコの中心だったが、1992年、CR機の登場によって確率変動機能つきのパチンコが登場した際、羽根モノは、確率変動機能のついた一般的なセブン機よりも大当たり1回あたりの出玉が少なく、大勝ちしにくいために人気は急降下した。

羽根モノは、セブン機などと違い機械的な確率で大当たりが決定するわけではないため、釘を読む能力や、台のクセを読む能力が必要になってくる。しかし、出玉の爆発力は無いものの、釘や台のクセさえ良ければ何度でも連続して大当たりが引けるため、'''長時間粘れば確率変動機よりも確実に大勝ちできる可能性はある。羽根モノがパチンコの真髄と呼ばれるのはこの為である。

勝つための要素に第一に必要なことは、「釘を見る」能力である。簡潔に言うと、「良く羽根が開く（「鳴く」と言う）」「良く羽根の中に入り込む（「拾う」と言う）」為の釘調整を探すことにある。しかしながら見るべき釘のポイントも多く、高い知識を必要とする。

羽根の開放回数は通常時が始動チャッカーに書かれている数字の回数、大当たり時は1R18回である。役物の入賞個数は大当たり時は1R10発までである（ただしまとめて入賞するなど1Rで11発以上入ってしまうこともある）。通常時は入賞数に制限はないが羽根開放時間が長くないため開放1回辺り多くて2発程度である。

賞球数については、現行機種は5&10がほとんど。また、現行機種はラウンド抽選機能を搭載した機種がほとんどである。ラウンド抽選の振り分けは機種によって大きく異なるが、1R&7R&15Rでそれぞれ3分の1が一般的。大当たり1回あたりの出玉は、賞球数が5&10で15ラウンドの場合、平均して1000発程度。

現在は、マジカルカーペットDX（SANKYO）、CRレレレにおまかせ!（大一商会）など、液晶画面つきの羽根モノがいくつも登場しており、羽根モノの人気が復活しつつある。

2005年から規則改正で、新基準となる3号機が登場（第1弾は大一商会の「CRイヤミのここで一発」）。これは、従来のラウンド中に最低1個以上Vゾーンへ入賞させる必要がなくなり、最低でも決められたラウンドまで進むようになった。また、Vゾーン入賞を1ラウンドとカウントするため、最大16ラウンドまでとなっている（実際は従来の15ラウンドと変わらない）。

また、近年では「Vゾーン入賞」とは別に、「デジタル抽選による直撃大当たり」も搭載する機種もリリースされ、出玉増加度の高い機種が見られる。時短機能を搭載した機種や、デジパチのように羽根開放を保留する機種もある。