紅色組合

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紅色組合（こうしょくくみあい、あかいろくみあい、［英］red union［独］Rote Gewerkschaft）とは、戦闘的な労働組合を指す。対義語は御用組合（黄色組合）。

[編集] 歴史

紅色組合の世界的な始まりは1848年革命で、当時の革命派や労働者側は、この時に赤旗を目印とした。この時に作られた曲が、労働組合歌として有名な「インターナショナル」である。
その100年後に当たる第二次世界大戦終結後には、赤狩り旋風（日本では、国鉄の大リストラに象徴される）が吹き荒れ、この期に労働組合は抗戦的グループ（紅色）と妥協的グループ（黄色）に分裂した。

日本では労資協調路線の組合は会社の言いなりになる御用組合化してしまうところが増え、一方の紅色組合の方も会社の現状を無視した要求ばかりを繰り返し、中には労働貴族（日本航空の組合問題）と化してしまったり、国労の順法闘争やストライキのように国鉄の利用客を無視した行動を繰り返して社会的問題になるなど、いずれにせよ労働者の保護・権利拡大という労働組合本来の目的からは逸脱するようになっている。

このため近年では、若年層や低所得層は組合活動そのものに興味を持たなくなっており、紅色・黄色を問わず、労組の組織率は低下している。このため、現代の日本においては、既存の労組の存在意義と将来的な労組の在り方が問われている。