簀の子
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簀には本数、素材によってさまざまあり、漉かれる紙によっても違いがある。竹簀は鉄板に穴を大きいものから細いものまで開いた独特なものを使用する。穴に竹を通しながら削っていく。竹は節の部分は使用しないのは当然である。均一に削るのも職人技であり、簀組時にも影響し紙漉きにも影響が出るため削り終わったものを念入りにチェックするという。簀は１寸の間に何本の竹をいれるかでどの程度の紙を漉けるかがわかる。簀の目が粗ければ水の抜けがいいため厚い紙が漉きやすくなり、逆に目が細かければ一定の量の繊維が乗ると水が通らないため薄い紙が漉けやすくなる。和紙は流し漉きであるため簀の上の繊維を絡ませながら漉くことからより顕著にこのような傾向がおきる。薄い紙を漉く場合、竹簀が竹本来の色の場合に簀の上にどの程度繊維が乗っているか判断が難しいため竹に墨を塗り黒くし使用する。また、簀の目を出さないよう漉く場合には紗という布を敷いて紙漉きを行う。簀を組むときに必要な糸も工夫がされている。使用するものは絹糸であり、糸に繊維が絡みつかないように柿から抽出した柿渋を塗り簀を組む。糸を何列いれるかでも漉かれる紙よって違いがある。画箋紙では縦糸が多く入っている。
