第4師団 (日本軍)

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この項目では大日本帝国陸軍の第4師団について説明しています。
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第四師団司令部庁舎

第四師団（だいよんしだん）とは、旧陸軍の師団のひとつ。前身は大阪鎮台。

日露戦争時には小川又次を師団長として朝鮮に派遣された。朝鮮・台湾の占領に従事し、フィリピン上陸作戦に参加するなどした。

[編集] 司令部

旧第四師団司令部庁舎と復興天守（2006年3月）

司令部は大阪府大阪市東区（現中央区）の大阪城内に設置された。当初は大阪城内の各所に司令部機能が分散していたが、1931年に天守が再建された際に司令部も天守の隣接地に建設された新庁舎（写真右の建物）に移転し、司令部機能を集約した。これは軍用地であったために民間人の立ち入りが規制されていた大阪城を公園として整備するためのもので、市民からの募金のうち80万円で司令部庁舎を建設し軍に寄付、同年11月6日に大阪城公園として開園した。

大阪城の東側には当時東洋最大とうたわれた大阪砲兵工廠があったが、1945年 8月14日の空襲で全焼した。司令部庁舎（1940年より中部軍管区司令部）は頑丈なつくりであったため大きな被害を受けることなく大戦を生き抜き、戦後は進駐軍が接収、その後大阪市警視庁、大阪府警察本部や大阪市立博物館（現在は大阪歴史博物館として移転）として使用され、2006年現在でも残っている。

[編集] 師団概要

通称号：淀兵団
編成時期：1888年（明治21年）5月14日
編成地：大阪
補充担任：大阪師管区
最終位置：タイ・ランパン
最終上級部隊：第15軍
所属歩兵連隊：歩兵第8連隊、歩兵第37連隊、歩兵第61連隊

[編集] またも負けたか･･･

所属歩兵連隊のうち、歩兵第8連隊は「またも負けたか8連隊、それでは勲章9連隊（歩兵第9連隊。京都）」という里謡とワンセットで語られる事が多い。弁舌が立ち(逆に言えば言い訳が多い)、商人気質で利に聡く、かつ反権力という大阪人一般のイメージから来る「大阪の兵隊は弱い」という根拠が薄弱な理由が原因であり、第4師団が存在した当時から言われていた。実際には「丹波の鬼」と許容された歩兵第70連隊（篠山）の母体にもなっており、決して弱かったわけではない。1979年に編纂された「歩兵第8聯隊史」では、総頁630ページの内5分の1を割いて、この里謡に対する反論を行っている。日中戦争で中国軍は、九州部隊が来ると退却し、大阪部隊が来ると攻撃してきたといわれる。泥沼の日中戦争で大阪人は「あほらしゅうてやってられるかい！」とまじめに戦わなかったともいわれる。しかし実際のところ大阪の部隊は、華々しい戦果を挙げることは少なかったが、強敵と戦っても大損害を被ることは少なく、用兵者側からは本音の部分で重宝されたという。おかしな話、一番弱兵と思われていた大阪の兵隊が、一番合理的に戦争をしていたとも評価されている。

当の大阪人は、「損して得取れ」「脳ある鷹はつめを隠す」「あほと呼ばれるほうがえらい」「もうかりまっか？ぼちぼちでんな」の大阪商人気質から、「軍隊ちゅうところは、弱いと思われていた方が無理な戦いをしなくて済み、何かと得である」として、弱兵イメージを敢えて否定しなかったと言われている。大阪人は、もともと戦争を好む人間をバカにしており、死んで一文の得も無いことに興味を示さなかったといわれる。