第20師団 (日本軍)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

この項目には、一部のコンピュータ/一部の閲覧ソフトで表示できない文字が含まれています。該当の文字を含んだフォントが使用できる環境でご覧くださることをおすすめします。Wikipedia:メディアウィキに適応するブラウザもご参照下さい。

第20師団（だいにじゅうしだん）は、大日本帝国陸軍の師団。日露戦争に勝利し朝鮮半島を獲得した日本は、半島警備の為に2個師団増置が計画され、大正4年12月24日に編成が決まった。同時に編成されたのが第19師団である。

大正4年12月24日に編成が決まったものの、実際に編成にあたったのは大正7年からで、編成完結まで実に3年の時を要する。政府は続く戦役から財政難に陥っており、第19・第20の両師団は共に難産であった。師団は主に朝鮮南部の警備に当り、昭和6年柳条湖事件が起ると之に師団の兵力を抽出し混成第39旅団を編成して昭和6年9月18日に派遣する。昭和6年12月頃には師団主力も動員されて錦州攻略に当り、昭和7年4月に帰還する。昭和12年7月に蘆溝橋事件が起ると華北戦線に動員される。昭和16年7月動員下令となるが、直ぐには戦地へ行かず、京城にて訓練を行っていた。昭和17年9月に師団隷下の歩兵第77連隊が第30師団隷下に移る。昭和18年から師団はニューギニア戦線に動員され、同地でオーストラリア軍と交戦し、終戦を迎える。ニューギニアには2万5000名の兵力で臨んだものの敵軍との交戦やマラリアによって多大な損害を被り、生還し復員したのは僅か1711名であった。

[編集] 師団概要

通称号：朝兵団
編成時期：大正4年12月24日
編成地：龍山
補充担任：京城師管区
最終位置：ニューギニア
最終上級部隊：南方軍第18軍

[編集] 歴代師団長

浄法寺五郎中将：大正8年4月1日 - 大正11年2月8日
菅野尚一中将：大正11年2月8日 - 大正13年8月20日
引田乾作中将：大正13年8月20日 - 昭和2年7月26日
上原平太郎中将：昭和2年7月26日 - 昭和5年8月1日
室兼次中将：昭和5年8月1日 - 昭和7年8月8日
梅崎延太郎中将：昭和7年8月8日 - 昭和10年3月15日
三宅光治中将：昭和10年3月15日 - 昭和11年12月1日
川岸文三郎中将：昭和11年12月1日 - 昭和13年6月23日
牛島実常中将：昭和13年6月23日 - 昭和14年9月7日
七田一郎中将：昭和14年9月7日 - 昭和16年4月10日
永津佐比重中将：昭和16年4月10日 - 昭和17年8月17日
青木重誠中将：昭和17年8月17日 - 昭和18年6月29日（戦病死）
片桐茂中将：昭和18年7月2日 - 昭和19年4月28日（戦死）
（心）中井増太郎少将：昭和19年5月10日 - 昭和20年4月7日（同日中将進級）
中井増太郎中将：昭和20年4月7日 - 終戦

[編集] 参謀長

西田友幸大佐：大正8年4月1日 - 大正11年8月15日
武川寿輔大佐：大正11年8月15日 - 大正12年8月6日
吉川三郎大佐：大正12年8月6日 - 大正14年5月1日
中川金蔵大佐：大正14年5月1日 - 昭和3年8月10日
吉富庄祐大佐：昭和3年8月10日 - 昭和4年12月20日
森五六大佐：昭和4年12月20日 - 昭和7年4月1日
佐伯清一大佐：昭和7年4月1日 - 昭和9年3月5日
平田健吉大佐：昭和9年3月5日 - 昭和11年8月1日
杵村久蔵大佐：昭和11年8月1日 - 昭和13年8月10日
内田銀之助大佐：昭和13年8月10日 - 昭和16年3月1日
中井増太郎大佐：昭和16年3月1日 - 昭和18年8月2日
小野武雄大佐：昭和18年8月2日 -昭和19年4月28日（戦死）
岩永宝中佐：昭和19年10月21日 - 終戦

[編集] 高級副官

吉村豊利中佐：大正14年6月18日 - ?
中井重義中佐：
土谷直二郎中佐：昭和9年8月1日 - ?
中山亮輔中佐：昭和16年9月6日 - 昭和18年4月10日
藤井鎮夫中佐：昭和18年4月10日 - ?
髙木茂中佐：

[編集] 兵器部長

高市通正中佐：大正9年8月10日 - 大正11年8月15日
坂部祐四郎中佐：大正11年8月15日
末松亜市中佐：昭和2年3月22日
池永武雄大佐：昭和8年8月1日
内山隆道中佐：昭和9年8月1日
宇和川正夫中佐：昭和10年8月1日
松尾春重中佐：昭和11年8月1日
武田米太郎大佐：昭和14年3月9日
藤田秀八中佐：昭和16年7月15日
長田庄吉中佐：昭和17年8月1日
蔭山常雄中佐：昭和19年4月20日

[編集] 経理部長

芝田忠五郎一等主計正：大正8年4月1日 - 大正10年7月20日
高橋倉松一等主計正：大正10年7月20日 - 大正12年8月6日
遠山道一等主計正：大正12年8月6日 - 大正15年3月2日
白井八百蔵一等主計正：大正15年3月2日 - 昭和3年12月21日
横田章一等主計正：昭和3年12月21日 - 昭和5年8月1日
丸本彰造一等主計正：昭和5年8月1日 - 昭和8年12月20日
稲葉章一等主計正：昭和8年12月20日 - 昭和11年8月1日
西原貢一等主計正：昭和11年8月1日 - 昭和16年11月6日
迫田末吉主計大佐：昭和16年11月6日 - 昭和18年3月20日
加藤晋主計中佐：昭和18年3月20日 -

[編集] 軍医部長

早川於都造一等軍医正：大正8年4月1日 - 大正9年8月10日
鳥居百三一等軍医正：大正9年8月10日 - 大正11年8月15日
佐分利良民一等軍医正：大正11年8月15日 - 大正14年5月1日
高岡栄軍医監：大正14年5月1日 - 昭和2年7月26日
出射一郎軍医監：昭和2年7月26日 - 昭和5年8月1日
中山直秀軍医監：昭和5年8月1日 - 昭和7年4月11日
出井淳三軍医監：昭和7年4月11日 - 昭和9年3月5日
越川彰一等軍医正：昭和9年3月5日 - 昭和11年3月7日
武藤太利三軍医監：昭和11年3月7日 - 昭和11年12月28日
笹井秀恕軍医監：昭和11年12月28日 - 昭和15年1月26日
松谷博治軍医大佐：昭和15年1月26日 - 昭和16年11月6日
三輪不二雄軍医大佐：昭和16年11月6日 - 昭和17年8月1日
井上国左太軍医大佐：昭和17年8月1日 - 昭和19年10月24日
田中政夫軍医中佐：昭和19年10月24日 -

[編集] 獣医部長

詠村与四郎三等獣医正：大正8年4月1日 -
寿内要二等獣医正：
寺谷口幸二二等獣医正：大正11年8月15日 - 大正15年3月2日
小高根鎈太郎：大正15年3月2日 - 昭和3年8月10日
三谷五郎二等獣医正：昭和3年8月10日 - 昭和6年8月1日
増尾厳二等獣医正：昭和6年8月1日 - 昭和9年8月1日
横山宗市二等獣医正：昭和9年8月1日 - ?
小林和平獣医少佐：昭和15年1月26日 - 昭和15年8月1日
石躍政男獣医中佐：昭和15年8月1日 - 昭和17年8月1日
沢山繁雄獣医中佐：昭和17年8月1日 -

[編集] 隷下部隊

[編集] 編成から

歩兵第39旅団
- 歩兵第77連隊（平壌）
- 歩兵第78連隊（龍山）
歩兵第40旅団
- 歩兵第79連隊（龍山）
- 歩兵第80連隊（大邱）
騎兵第28連隊（龍山）
野砲兵第26連隊（龍山）
工兵第20大隊（談山）
馬山重砲兵大隊

工兵第20大隊は昭和11年6月1日連隊に昇格する。
飛行第6連隊が隷下に加わる
高射砲第6連隊が隷下に加わる
昭和12年7月11日応急動員を受け北支那方面軍第1軍隷下に編入。
- 戦時動員を以って隷下に輜重兵第20連隊・師団通信隊及び師団兵器勤務隊並びに第1 - 第4野戦病院が隷下に加わる。
師団は昭和16年7月16日朝鮮軍隷下として臨時編成を受ける。隷下の歩兵第77連隊が第30師団隷下へ移る。
歩兵連隊1個転出に伴い第20歩兵団が編成され「3単位師団」となる。
騎兵連隊を改め捜索連隊とする
師団は昭和17年10月第17軍戦闘序列に編入される
- 上記隷下部隊の他師団通信隊・師団兵器勤務隊・第1、第2、第4野戦病院・防疫給水部が加わる。

[編集] 終戦時の隷下部隊

※昭和19年3月14日大陸命第963号を以って第18軍戦闘序列に編入される。

師団司令部
第20歩兵団（三宅貞彦少将）
- 歩兵団司令部
- 歩兵第78連隊（松本松次郎少将）
- 歩兵第79連隊（林田金城少将）
- 歩兵第80連隊（井手篤太郎大佐）
騎兵第28連隊（上田巌大佐）
野砲兵第26連隊（佐伯縄四郎大佐）
工兵第20連隊（小泉義純中佐）
輜重兵第20連隊（井場通敏大佐）
師団通信隊（野瀬弘行大尉）
師団衛生隊（江本烈大佐）
第1野戦病院（平賀強少佐）
第2野戦病院（中江𤾏三少佐）
第4野戦病院（江田不二夫少佐）
防疫給水部（芦田二三男少佐）
病馬廠（峯本文三郎大尉）

この「第20師団 (日本軍)」は、軍事に関連した書きかけ項目です。この項目を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。（関連: ウィキポータル軍事 - ウィキプロジェクト軍事）

"http://ja.wikipedia.org../../../%E7%AC%AC/2/0/%E7%AC%AC20%E5%B8%AB%E5%9B%A3_%28%E6%97%A5%E6%9C%AC%E8%BB%8D%29.html" より作成

カテゴリ: 軍事関連のスタブ | 大日本帝国陸軍