矢印
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矢印（やじるし）とは主に方向を指し示すのに使われる記号。 具体的には←、↑、→、↓などがあり、それぞれ左、上、右、下を表す。
矢印という名前は読んで字のごとく、矢を表している。これは矢の、一度特定の方向に放たれたら地面に落ちるまで真っ直ぐに進む性質を想起させるため、世界中で一般的に使われている。
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[編集] 矢印の種類
[編集] 方向
矢印は普通特定の一方向を表すが、ある方向とその反対の方向の両方を表す双方向の矢印も存在する。これは具体的な方向を示す場合よりは対象物・概念どうしの関係性を示す場合によく使われる。また、数学などでは図で、「ここからここまでの距離」という意味で使われる事もある。 この双方向の矢印を使った錯視の例もある。
[編集] 書き方
矢印は普通、線の先端に三角形をつけた形か直角・鋭角（まれに鈍角）に曲がった直線をつけた形で書かれる。 三角形の場合、塗りつぶす時（▲）と中抜きの時（△）がある。後者の場合一つの頂点から出て底辺と交わり線を描く場合と、頂点から底辺までの部分を描かずに一見底辺から線が始まっているかのように描く場合がある。 曲がった直線の場合頂点から線を描くが、この時線を一重にする場合と二重にする場合がある。
また、デザイン的に一方を指さしている手のイラストなどを矢印の意味で使用する場合がある。
[編集] その他の用途
- ベクトル：方向だけでなく、線の長さによって大きさも表す。
- ポインタ：線の部分を短く書くことによって、矢印の先端のすぐ近くの位置を示す。（マウスカーソルなど）
- 若者などを中心に長音符（ー）の代わりに用いることがある。例：超をちょ→と書く。
- ↑はいくつかのプログラム言語では冪乗を示す。
- クヌースの矢印表記
- ⏎の形にして改行を表す
- 化学反応式で↑は気体発生、↓は析出物質。
(Example) Zn+2HCl→H2↑+ZnCl2↓
[編集] 矢印の文字コード一覧
日本語の文字コードを定めたJIS X 0213に規定されている矢印類の記号と、対応するコードおよび名称を示す。（JIS X 0213コード順）
| 記号 | Unicode | JIS X 0213 | 名称 |
|---|---|---|---|
| → | U+2192 | 1-2-10 | 右向矢印 |
| ← | U+2190 | 1-2-11 | 左向矢印 |
| ↑ | U+2191 | 1-2-12 | 上向矢印 |
| ↓ | U+2193 | 1-2-13 | 下向矢印 |
| ⇒ | U+21D2 | 1-2-45 | ならば(合意) |
| ⇔ | U+21D4 | 1-2-46 | 同値 |
| ↔ | U+2194 | 1-2-81 | 同等 |
| ↗ | U+2197 | 1-3-5 | 右上向矢印 |
| ↘ | U+2197 | 1-3-6 | 右下向矢印 |
| ↘ | U+2196 | 1-3-7 | 左上向矢印 |
| ↘ | U+2199 | 1-3-8 | 右下向矢印 |
| ⇄ | U+21C4 | 1-3-9 | 右矢印左矢印 |
| ⇨ | U+21E8 | 1-3-10 | 右向白矢印 |
| ⇦ | U+21E6 | 1-3-11 | 左向白矢印 |
| ⇧ | U+21E7 | 1-3-12 | 上向白矢印 |
| ⇩ | U+21E9 | 1-3-13 | 下向白矢印 |
| ⤴ | U+2934 | 1-3-14 | 曲がり矢印上がる |
| ⤵ | U+2935 | 1-3-15 | 曲がり矢印下がる |
| ⏎ | U+23CE | 1-7-94 | リターン記号 |
