Wikipedia:画像利用の方針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般的なマルチメディアファイル(画像、音声ファイルなど)に関しては、en:Wikipedia:Multimediaを参照して下さい。
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[編集] 慣例則
これは、画像を使う場合の簡易チェックリストです。チェックリストの後には、もっと詳しくそうすべき理由などが書いてあります。音声ファイルのアップロードや視聴に関する情報は、sound helpも参照して下さい。
また、以下のチェックリストに沿って、アップロードするにふさわしい画像であるかを確認してください。 なおアップロードされた画像は、執筆された記事と同様に、GNU FDLに同意した上でアップロードされたものと見なされます。
- 画像をアップロードする際は、著作権に留意して下さい。
- 画像とその著作権情報を記載するために、画像説明ページを使用して下さい。
- 明確かつ詳細なタイトルを使って下さい。同じタイトルの画像が既にアップロードされている場合、新しい画像で置き換えられます。
- 理想的な画像の横幅は300ピクセルです(標準的な画像解像度に合っているようです)が、もし入手時点の横幅が100~150ピクセルならば、小さいまま使って下さい。
- 記事内に直接表示する画像の理想的な大きさは、35,000バイト未満です(大きな画像が必要ならば、70,000バイトまでなら大丈夫かもしれません)。
- 関連する主題だけを示すように、画像を編集して下さい。
- 文章を含む画像を作成する場合、文章を含まない版もアップロードして下さい。多言語のウィキペディアンが使用(翻訳)するのに役立ちます。
- 画像の著作権表示は、記事内や画像内には記載しないで、画像説明ページに記載して下さい。
- 写真はJPEG形式、アイコン・図形・地図・旗などはPNG形式を用いて下さい。
- よい画像の代替テキスト(alternate text for images)を付け加えて下さい。
meta:Image pagesでは、将来、画像の掲載がもっと簡単になるよう、ウィキペディアのソフトウェアの技術的改良に関する議論がなされています。
[編集] 他プロジェクトとの画像の共有
ウィキメディア・プロジェクトで横断的に画像や音声ファイルなどを共有するプロジェクトウィキメディア・コモンズのファイルが日本語版ウィキペディアで利用できるようになりました。リンクの書式は日本語版にファイルがある場合と同様です。[[画像:Example.jpg]]と書き、その画像が日本語版にない場合、コモンズにある画像が表示されます。
画像をクリックすると、通常の画像説明ページが表示され、その中に「ウィキメディア・コモンズの記述」としてコモンズ側の画像説明が表示されます。
このようにしてリンクした画像の説明ページを、通常の画像説明ページと同じように書くことが出来ます。例:画像:Tettigonia sp.jpg 画像説明ページのあるなしにかかわらず、画像はリンクすることができます。
日本語版ではこれらのコモンズの画像を自由に張り付けることができます。
[編集] 法的問題の注意
「注意: これは、ウィキペディアの公式な著作権の規定ではなく、単に注意喚起し、助言を付け加えているだけのものです。」
[編集] 著作権について
画像をアップロードする際は、画像の所有者であるか、パブリックドメインの画像であるか、著作権者がGFDLの下で使用許諾を与えていることを確認して下さい。画像説明ページに、著作権情報を記載して下さい。また、Wikipedia:画像の著作権表示タグにテンプレート見本があります。
アメリカ合衆国著作権法の下では、アメリカ合衆国内で1923年1月1日より前に発表された全ての画像は、現在、パブリックドメインになっていますが、1923年より前に創作され、1923年以降に発表されたものには適用されません。1923年という年は特別重要な年で、2004年になっても変わりません。ウィキペディアのページは、非英語版のページも含めて、現在、アメリカ合衆国内のサーバーに置かれていますので、このことは特に重要です。しかし、ウィキペディア、GFDL、国際法の相互関係に関しては、いまだ議論されています。
パブリックドメインの画像資源には、パブリックドメインの画像が入手できる場所の巨大リンク集があります。
著作権侵害の可能性に関して個々の画像を取り締まるのは、一般のウィキペディアンの仕事ではありません。しかし、ある画像が著作権を侵害している可能性が高いと感じた(たとえば、画像説明ページに著作権表示情報がないのに、他のどこかで著作権の注意書きを見たことがある)場合、削除依頼してください(下記参照)。
関連項目:
[編集] 肖像権について
写真をアップロードする際に、人物が写っており、その個人を特定できる場合、肖像権が問題となることがあります。
風景写真などに個人の顔が写ってしまった、あるいは特定できる何か(名札等)が写ってしまったなどの場合、部分的にモザイクなどの「消し」加工した画像を再アップロードし、元の画像を削除して下さい。
ただし、以下の場合に限っては、肖像権が問題にされることは無いと思われますので、該当しません。
- 政治家、公共団体の代表、企業の取締役などのいわゆる「公人」が公務をしている状態の写真。国会議員の国会演説や、企業が開催するイベントで社長などがするキーノートスピーチなどの場面など。ただし、この場合でも著作権の問題は残るため、他所で報道された資料などを流用することはできません。また、一般の公務員が公務をしている状態の写真にも肖像権は適用されないとされます(判例あり)。
[編集] 画像の編集
編集を加えた版で画像を置き換えるには、ファイルのアップロードページを使って下さい。このとき、ファイル名が置き換えたいファイルと同一であることを確認して下さい。画像フォーマットを他の形式に変換すると、画像ファイル名が変わるので、別個の画像説明ページができます。
[編集] 画像の削除
画像の削除も記事などと同様にWikipedia:削除の方針に沿って削除されます。(#法的問題の注意なども参照してください。)
実際に削除するには、Wikipedia:削除依頼とその略式であるWikipedia:即時削除があります。いずれにしろ、基本的にはまず初めに画像掲載者との対話を心がけてください。この時点で問題が解決できるかもしれません。
具体的削除方法については、下記の内容を参照ください。
- 削除依頼の方法:Wikipedia:削除の方針を理解し、Wikipedia:削除依頼の依頼可能対象であることを確認したのち、必要な措置をとって下さい。(詳細はWikipedia:削除依頼#依頼の仕方とWikipedia:マルチメディアFAQ#著作権侵害を見つけたら?を参照。)
- 即時削除の方法:Wikipedia:即時削除の方針の対象であることを確認したのち、必要な措置をとって下さい。
-
- 2つの方法とも、画像が項目に表示されている場合、その画像を除去し、孤立させて下さい。
上記プロセスを経て画像を実際に削除するには、管理者でなくてはいけません。削除するには、画像説明ページに行って(del)リンクをクリックして下さい。Delete this pageはクリックしないで下さい。クリックすると、画像説明ページは削除されますが、画像はそのままになります。画像のノートページ(もしあれば)を削除するには、通常通りDelete this pageが使えます。
[編集] 画像のファイル名
説明的なファイル名は、実用的です。アフリカの地図は"Africa.png"というファイル名にすることもできますが、ウィキペディアでは他のアフリカの地図も有用となることが、十分あり得ます。ですから、たとえば"Africa political map.png"のように、もっと限定的なほうが良いのです。ウィキペディア内にアフリカの地図が既にあるかどうか確認して下さい。そして、あなたの地図でその地図を(全ての記事について)置き換えるべきか、あなたの地図を付け加えるべきなのか決めて下さい。前者なら全く同一の名前を用い、後者なら他の適当な名前を用いて下さい。特殊文字を用いたファイル名や、極端に長いファイル名は避けて下さい。このことにより、自分のマシンにファイルをダウンロードできなくなるユーザーがいるかもしれないからです。名前の大文字小文字には気を付けて下さい。Africa.PNGとAfrica.pngは異なるものと認識されます。統一性のために、拡張子は小文字が推奨されています。
古い版を異なる画像で置き換える場合には、同じ名前を使って構いません。また、より高品質のスキャナーでスキャンし直した場合や、元画像の大きさを小さくするベターな方法を用いた場合など、同じ画像の改良版を作った場合は、古いものと同じ名前を使ってアップロードして下さい。このことにより、二つの画像が簡単に比較できるようになり、画像を削除したり記事を変更する必要がなくなります。しかし、ファイル形式が変更された場合は、少なくとも拡張子を変更しなくてはならないので、不可能です。
現時点では、画像名を変更する簡単な方法はありません。保存して、再アップロードする必要があります。
[編集] 配置
各ページで画像を配置させる方法は、Wikipedia:画像の表示を参照して下さい。
[編集] 写真集
ウィキペディアンがとる四つの異なるアプローチがあります。異なる主題には異なるアプローチがありますが、基準を作ることも可能かもしれません。選択肢としては:
- 記事の最後に並べる (en:Erotic art in Pompeii)
- 「~の画像集」ページに並べる (例: en:sheep, en:images of sheep)
- 画像説明ページに並べる (例: en:cattle)
- 写真集にはせず、関連する写真を数枚だけ並べる
写真集に関しては、何も決まっていません。各選択肢の賛成と反対に関してはtalk pageで議論して下さい。
複数の写真を表示するのにアニメーションGIF形式を使うのは推奨されていないことに注意して下さい。この方法は、印刷に適しておらず、ユーザーフレンドリーでもないからです(ユーザーは個々の画像を保存できませんし、他の画像が表示されている間、画像が現れるまで待たなくてはならないのです)。
[編集] ファイル形式
- 図形、アイコン、政治地図、旗や他のこのような画像(基本的には、大きく、シンプルで、同じ色の固まりがあるもの)は、PNG形式にしてください。
- 写真や写真のような地図は、JPEG形式にしてください。
- アニメーションは、アニメーションGIF形式にしてください。
一般に、誤った形式のいい画像を持っている場合、アップロードする前に正しい形式に変換して下さい。しかし、地図や旗がJPEG形式で手に入った場合、変換による悪影響なしでファイルサイズを減らせる場合のみPNGファイルに変換して下さい。JPEG形式からPNG形式に変換するためのさらに詳しい説明は、Wikipedia:JPEG画像を減色しPNG画像として保存する方法を参照して下さい。
ウェブサイトCIA World Factbookにあるたいていの地図は、以前はJPEG形式で、今はGIF形式で符号化されています。これらの写真を更新するには、GIF画像をCIA factbookからダウンロードし、PNG形式に変換し、ウィキペディアにアップロードして下さい。
JPEGファイルに対して、トリミングや他の編集を何度も行うのは避けて下さい。編集する毎に品質が低下します。16ビットまたは24ビットのPNG/TIFFファイルの元写真がある場合、編集してから、JPEG形式で保存しアップロードして下さい。
写真風の画像とアイコン風の画像を混ぜるのは避けて下さい。CSSを用いれば、容易にJPEG画像の上にPNGを重ねられますが、ウィキペディアソフトウェアはそのようなテクニックには対応しておりません。ですから、両者が同じファイルにあると、一方の品質が落ちるか、ファイルサイズが不必要に大きくなります。
SVGを直接使えるようになりました(参照: meta:SVG image support)が、SVGはウィキメディア・コモンズへアップロードしてください。なお、日本語のテキスト文字を使用しているSVG形式の画像をアップロードする際は、縮小画像表示で日本語フォントが変換されないため、SVGソースとラスタライズした版を両方アップロードし、画像説明ページで相互リンクしてください。 en:Wikipedia:How to keep image file sizes as small as possibleも参照して下さい。
[編集] サイズ
- ウィキメディア・コモンズでは高解像度の画像を受け入れています。他プロジェクトでも利用できる良い画像はできるだけコモンズにアップロードしてください。
この節には、ツールを持っていなかったりそのツールを使いこなせない人にとっての、技術的なヒントがたくさんあります。たとえば、トリミング、サイズの変更、ファイル形式の変換が必要な素晴らしい画像を見つけたものの、どうすればいいかわからないなら、井戸端でどうすればよいか誰かに聞いて下さい。
画像を、記事にとって適切な大きさになるように、大きさを変更しトリミングして下さい。多くの読者が 800x600のディスプレイを使っていることに留意して下さい。幅が300~400ピクセルを超える画像は、記事を押しつぶすかもしれません。大きな画像は、遅い回線ではダウンロードに時間がかかります。同様に、幅が100ピクセル未満の画像は、大きなディスプレイを使っているユーザーには、見にくくなるかもしれません。文章の周りにある画像の最適なサイズは、300ピクセルでしょう。文章が側にない画像については、もう少し幅を広くできます。
画像ファイルサイズに関して言えば、すべての人がインターネットにブロードバンド接続しているわけではないことに留意して下さい。かなりの人が56kbps以下のモデムを使っています。記事内に置かれる画像は、一般的には70,000バイト以下の大きさ、できれば35,000バイト以下にして下さい。リンクとしてなら、より大きな画像も構いませんが、大きな画像であることを知らせて下さい。
もちろん、画像の大きさを考える際には、画像の複雑度が、重要な要素となります。大きな画像にリンクされた小さな「サムネイル」画像は使わないで、適切なサイズの画像を使って下さい。大きな画像(おそらくオリジナル画像)にリンクするのは良いことですが、本当に必要な場合を除いて、大きな画像はアップロードしないで下さい。
次の黄色い部分は250~300ピクセル、次の赤い部分は300~400ピクセルに相当します。
[編集] リサイズ
大きな絵を小さくするには:
- 重要でない背景部分を取り除いてください
- 元画像の縦横比は保持して下さい。伸ばされた画像は、不釣り合いで見にくくなります。
- 1:2や1:3のような整数比を使うよう考慮して下さい。そうすることで、よい結果が得られるかもしれません。
- 使用可能な最大の解像度の画像から小さくして下さい。もし、2048ピクセルの画像をお持ちなら、アップロードされている800ピクセル版ではなく、大きい方を使って下さい。
- 画像サイズ同様、ファイルサイズも考慮して下さい。時には、大きくてファイルサイズの小さい版が好まれます。
- 最も先進的なリサンプル・フィルター(Lanczos, B-splineなど)を使って下さい。これは、可能な限り高い品質で小さなサイズの画像を生成し、エイリアシングや色の減少を避けることができます。
- 誰かがつくった(おそらく劣っている)サムネイルを置き換える新たなサムネイルを作る際は、オリジナルと同じファイル名を使って下さい。
[編集] 画像を含む記事の履歴
画像のファイル名が変わっていない限り、古い版の記事には、対応する古い版の画像ではなく最新の画像が表示されます。
[編集] 推奨ソフトウェア
これらのソフトウェアは、ウィキペディアンが画像の操作に用いるのを推奨しています。
- The GIMP [1]
- ImageMagick
- PMView [2]
- GraphicConverter (Mac OS 8~X 用)
- GraphicConverter 日本語版 (Mac OS 8-X 用)
- Irfanview, 多機能フリーウェアで、多くの画像フォーマットをサポート。
[編集] Googleキャッシュにあるウィキペディアの画像を見る
日本語版: png jpg gif
英語版: png jpg gif
ドイツ語版: png jpg gif
フランス語版: png jpg gif
[編集] 関連項目
- Graphics tutorials
- Non-local images
- パブリックドメインの画像資源
- Sound help
- m:MediaWiki User's Guide: Using redirects#Images linking to a page
- Avoid offensive images where they are not necessary as part of an encyclopedia
- Wikipedia:画像の著作権表示タグ
- Wikipedia:Wikimedia Commonsに画像をアップしよう
- Wikipedia:百科事典向け写真撮影のガイド
[編集] サウンド
サウンドはOgg Vorbisフォーマットでエンコードして下さい。ビットレートは 32kbps~64kbps が適当です。会話等のサンプルであれば、モノラルで低いビットレートで十分です。音楽のサンプルでは必要に応じてステレオにしても構いません。また、短いサンプルのみを使用するようにし、ファイルサイズは 100KB 未満になるように心がけて下さい。 大きなファイルが必要な場合には、[[Media:ファイル名.ogg|サンプル(1234KB)]] といった具合にリンクにファイルサイズを併記しましょう。読者がダウンロードに時間がかかることを予測できるようになります。
Oggフォーマットファイルの作り方は、Wikipedia:マルチメディアファイルの作成を参照してください。
GFDL またはパブリックドメインのサウンドファイルをアップロードするなら、ウィキメディア・コモンズへのアップロードを考えてみてください。