田口トモロヲ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
田口 トモロヲ（たぐち ともろを、本名 田口智朗（たぐち ともお）、1957年11月30日 - ）は日本の俳優、ナレーター、元エロ劇画家。元パンクバンドばちかぶりのボーカリスト。東京都武蔵野市出身。
大学を中退後、エロ漫画家、ライター、イラストレーターなどで生計を立てていた。1978年劇団「発見の会」入団。1982年「俗物図鑑」（筒井康隆原作）で映画デビュー。
現在でも「初期エロ劇画家時代の彼にも眼を見張るものがあった」という専門家の意見は多い。が、彼本人は「初期の作品ほど技術がないのが自分でもわかってしまって、飽きてやめた。」と言っている。
1994年に炭鉱夫の息子でハリウッド俳優のチャールズ・ブロンソンの男気に憧れるあまり、漫画家のみうらじゅんとユニット「ブロンソンズ」を結成。
三池崇史監督映画には必ずと言ってもいいほど頻繁に出演している。また塚本晋也監督のデビュー映画『鉄男』の主演など、カルト映画への出演でも知られる。2003年映画監督業へ挑戦、『アイデン&ティティ』を撮影する。
演劇界でのエキセントリックな活動で知られる一方、テレビドラマ出演は殆ど無いが、2000年4月から2005年12月に放送されたNHK総合テレビ「プロジェクトX～挑戦者たち～」の比較的穏やかな口調のナレーションで人気を集めた。 プロジェクトX全盛期、映画の撮影中偶々横を通った同番組のファンの小母ちゃんから 「あんたねー、下らない仕事なんてせずにナレーションに集中しなさいよ」 とお説教を延々と受けた とインタビューで語っている
目次 |
[編集] 主な出演作品
[編集] 映画
- 鉄男
- 鉄男ＩＩ
- 岸和田少年愚連隊カオルちゃん最強伝説シリーズ
- 主人公カオルに付きまとう高校生・倉本役を演じる。４０歳にして初の高校生役とエキセントリックな演技で、演技の幅広さを証明させた。
- アンドロメディア
- さまよえる脳髄（1993年）
- undo（1994年）
- ガメラ2 レギオン襲来（1996年）
- オールナイトロング3 最終章（1996年）
- ガメラ3 邪神覚醒（1999年）
- ピエタ（1997年）
- ポストマン・ブルース（1997年）
- 東京日和（1997年）
- タイム・リープ あしたはきのう（1997年）
- 大怪獣東京に現わる（1998年）
- MONDAY（2000年）
- -less（2001年）
- Man-hole（2001年）
- 刑務所の中
- 恋人はスナイパー 劇場版
- うなぎ
- Mask De 41
- プロレスをモチーフにした映画、中年男が熱狂するプロレスにすべてをかなぐり捨てて人生をかけるという物語。サラリーマンからマスクのプロレスラーに転向する。2001年頃撮影されたが、協力していたプロレス団体FMWの倒産とその社長であった荒井昌一の自殺などで、公開が見送られていた。出演していたプロレスラーハヤブサも試合中の不遇の事故に遭い現在もリハビリ中。プロレス関係者からは呪われた映画といわれている。
- 弾丸ランナー
- 春の雪
- 大停電の夜に（2005年）
- スクールデイズ（2005年）
- 狼少女（2005年）
- アインシュタインガール（2005年）
- 小さき勇者たち～ガメラ～（2006年）
- 神の左手悪魔の右手（2006年）
- カミュなんて知らない（2006年）
- ラブレター 蒼恋歌（2006年）
- オリヲン座からの招待状 （2007年秋公開予定)
[編集] テレビドラマ
- シャボン玉の消えた日（1989年、日本テレビ系）
- 翔ぶが如く（1990年、NHK）
- 世にも奇妙な物語 『峠の茶屋』（1991年、フジテレビ系）
- 太平記（1991年、NHK）
- 打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?（1993年）
- 3番テーブルの客（1996年）
- 毛利元就（1997年NHK大河ドラマ 足利義稙）
- いとしの未来ちゃん（1997年）
- サイコメトラーEIJI（1997年）
- なっちゃん家（1998年）
- すずらん（1999年）
- 私立探偵 濱マイク（2002年）
- ボイスレコーダー～残された声の記録～ジャンボ機墜落２０年目の真実（高濱機長役、TBS系、2005年8月12日放送）
