田丸直昌
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田丸 直昌(たまる なおまさ、生没年不詳)は、戦国時代・安土桃山時代の大名。田丸具忠の子。妻は蒲生賢秀の娘。名は具直、忠昌とも言われる。
田丸氏は、伊勢国司北畠家の庶流で、第５代北畠政郷の四男顕晴が度会郡田丸城に入り、田丸氏を名乗った事に始まる。
直昌は、父具忠の隠居に伴い家督を継承し、織田信長の伊勢侵攻後、田丸城を明け渡して織田信雄に仕えた。1576年（天正4年）11月、信長の意向を受けた信雄の命により、長野具藤、北畠親成ら北畠一門の主だった者を田丸城に招き寄せ、殺害した。
本能寺の変後は羽柴秀吉に近付き、蒲生氏郷の姉婿であることから、蒲生氏の家臣となる。氏郷が会津に転封になると、直昌は須賀川城主として3万石を与えられ、同じく与力大名で氏郷の妹婿である関一政と共に、蒲生氏を支える柱となった。その後、森山城主５万２千石に加増。
氏郷が死去するとその子の蒲生秀行に従い、秀行が宇都宮に転封されると、直昌は信濃川中島の海津城主に封ぜられた。その後、徳川家康の命で美濃岩村城４万石に移った。
関ケ原の戦いでは、直昌は西軍に与した。小山会議で、諸将がみな東軍に味方を約束したのに対し、ただ独り秀吉の恩顧を思い西軍に付く事を決意したとされているが、実際には直昌は小山会議には参加しておらず、この逸話は創作である言われている。 直昌は大坂城の守備に就き、戦後取り潰されて越後へ流罪となり、出家した。
嫡男直茂は赦免され、再び蒲生氏に仕えた。しかし、蒲生氏が断絶すると、浪人して加賀藩に仕えた後、旗本となった。
