田中ウルヴェ京

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』


女子シンクロナイズドスイミング
銅	1988	デュエット

田中ウルヴェ京（たなか・うるゔぇ・みやこ、旧名:田中京　1967年 2月20日 - ）は、女性の元シンクロナイズドスイミング選手で、メンタルトレーニングの指導者。東京都出身。血液型O型。フランス人の夫との間に2児を持つ。

1981年、カナダ国際年齢別選手権で小谷実可子とのコンビでデュエットの準優勝を飾る。1983年、弱冠15歳の若さで全日本ナショナルチームに参加。ロサンゼルスオリンピックのプレ大会で3位、パンパシフィック水泳選手権でも準優勝を飾った。聖心女子学院高等科を経て、日本大学在学中の1988年、ソウルオリンピックで小谷とデュエット競技銅メダルを獲得。五輪後に現役を退き指導者に。

1989年、東京シンクロクラブに入団し、同チームと日本ナショナルチームでコーチを担当し、神保れい、武田美保らを育てる。1991年から日本オリンピック委員会の在外コーチ研修のシステムを活用しアメリカのナショナルチームのエミリーコーチの下で指導者の研修を受ける。またウォールナットクリーク・シンクロクラブのコーチとして全米選手権10連覇に貢献した。その後1995年に東京シンクロクラブに復帰し金子正子、井村雅代とともにアトランタオリンピックの指導者として活躍した。

またコーチ留学期間中は、カリフォルニア州セントメリーズカレッジの大学院でスポーツ心理学、コーチング学の修士課程にいき、1995年に修士課程を卒業する。その後、1997年に結婚したフランス人の夫のMBA取得にともない、再度米国にいく。その間、一人目の育児のかたわら、アーゴジー心理専門大学院で認知行動療法、サンディエゴ大学院で、スポーツカウンセリング、キャリア・トランジション、アスレティックリタイヤメント、パフォーマンスエンハンスメントを学ぶ。

現在は東京でプロデューサーの中川準子とメンタルスキルカウンセリングを行う会社「MJコンテス」を共同経営。ピラティススタジオも運営。スポーツ選手に限らず広く一般に向けて、メンタルトレーニングの指導や企業研修、講演活動を行っている。またスポーツ選手の引退における心理葛藤を専門としていて、アスリートのためのキャリア・トランジション無料勉強会を定期的に実施、JOCやJリーグなどで選手の引退についての研究者、実践者として、活動を行っている。