猫 (フォークグループ)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

猫（ねこ）は、1970年代に活躍した日本のフォークグループである。バンド名は、ビートルズ、ザ・タイガース、ザ・スパイダースなど当時のバンドに多かった「動物・生き物系」を付けようとしたが決まらず、「猫でも犬でもいいだろ」から「猫」に決まったという。代表曲は「雪」「地下鉄にのって」「各駅停車」「僕のエピローグ」など。

当時の音楽誌が、このバンドを紹介するのに「ニューミュージック」と紹介したのがニューミュージックの語源との説がある。

[編集] メンバー

常富喜雄（つねとみ・のぶお、1948年 7月7日-）　ボーカル・ギター
内山修（うちやま・おさむ、1948年 12月12日-）　ボーカル・ギター
田口清（たぐち・きよし、19??年?月?日-1991年?月?日）　メインボーカル・ギター
石山恵三（いしやま・けいぞう、1952年 4月13日-）　ボーカル・ベース
大久保一久（おおくぼ・かずひさ、1950年 7月22日-）

　　　→解散直前に脱退し、伊勢正三と「風」を結成

御守孝明（おんもり・たかあき、1950年 4月11日-）

　　　→わずかな期間在籍。1973年に脱退し「メロディメーカー」を結成

西木栄二（にしき・えいじ）

　　　→わずかな期間在籍。

[編集] 来歴

1971年10月、早稲田大学のカレッジフォークグループ「ザ・リガニーズ」のメンバーだった常富喜雄、内山修と、「ジ・アマリーズ」のボーカルだった田口清によって結成される。
同じ早大出身の後藤由多加が吉田拓郎らと設立したユイ音楽工房に誘われ参加。拓郎のバックバンドを1年半務める。
1972年 3月9日、「人生なんてそんなものさ」でデビュー。その後、石山恵三らが加入し、拓郎作曲の「雪」「地下鉄にのって」などがヒット。
1975年、アルバム『エピローグ』を最後に解散。
1991年、メインボーカルだった田口清が自宅近くで自転車に子供を乗せ坂道を下っている途中、何かにつまづいて転倒。子供をかばって無理な姿勢のまま倒れ込み、その結果頭を強く打ち、42歳の若さで死去。
2004年秋、田口清の十三回忌法要で、常富・内山・石山が集まったことがきっかけで、約30年の沈黙を破り再結成。
2005年9月、オリジナルアルバム「猫5」（ネコ・ファイブ）を発売。ライブを中心に活動中。