片倉景綱
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片倉 景綱（かたくら かげつな）は、戦国時代の武将。伊達氏の家臣。片倉家が代々世襲する通称・小十郎により片倉小十郎として有名である。
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| 時代 | 戦国時代から江戸時代前期 | |||
| 生誕 | 弘治3年（1557年） | |||
| 死没 | 元和元年10月14日（1615年12月4日） | |||
| 別名 | 片倉小十郎（通称） | |||
| 戒名 | 傑山常英 | |||
| 官位 | 備中守 | |||
| 氏族 | 片倉氏 | |||
| 父母 | 父：片倉景長 | |||
| 子 | 片倉重長 | |||
目次 |
[編集] 生涯
米沢の神職・片倉景長の子。はじめ伊達政宗の父・伊達輝宗の徒小姓として仕えた。その後、遠藤基信の推挙によって1575年に政宗の近侍となり、軍師として重用されるようになる。
1585年の人取橋の戦いや1588年の郡山合戦、1589年の摺上原の戦い、1590年の小田原参陣、1593年の朝鮮出兵、1600年の関ヶ原の戦いなど、政宗の主要な戦争の大半に参加して、いずれも伊達氏の危難を救っている。また、安達郡二本松城在番、信夫郡大森城主、亘理城主などを歴任する。
関ヶ原の後の1602年、主君・政宗が仙台藩主になると、一国一城令が敷かれる中、特例として残された白石城1万3000石の城主となり、以後、片倉家は明治まで11代にわたって白石の地を治め続ける。仙台藩での片倉氏の家格は御一家である。
1614年からの大坂の陣では病床に臥していたため、政宗に従うことができなかった。1615年、病のために死去した。享年60。後を子の重長（重綱）が継いだ。嫡男の片倉重長は、大阪夏の陣における道明寺の戦いで後藤又兵衛らを討ち取るなど奮戦し、「鬼小十郎」の異名を取った。
[編集] 人物
- 死後、景綱の人徳を慕った家臣六名が殉死したと言われている。
- 景綱の知才は、天下人であった豊臣秀吉にも高く評価された。奥州仕置のとき、秀吉は景綱を直臣に迎えようとして三春5万石の大名に取り立てようとしたが、このとき景綱は、政宗への忠義を選んで辞退している。それほど、政宗と景綱の関係は「友」と言えるほど厚かったという証ではないのであろうか。
- 「智の片倉景綱」として有名な片倉景綱だが、一説によると、政宗に剣術を教えるほどの剣の達人で、智勇兼ね備えた名将だったという説もある
- 景綱・重長・景長はいずれも片倉小十郎を名乗り、伊達氏の忠臣の鑑と称された。
- 伊達家中では、武の伊達成実と並んで、智の片倉景綱と呼ばれた。
[編集] 逸話
- 政宗が初陣のとき敵を深追いして敵に囲まれてしまったことがあったそうだ。そのとき小十郎は「われこそが政宗なり」と言って相手をひきつけて政宗を助けたという。
- 政宗は幼少期に疱瘡が原因で右眼の視力を失った。しかも眼球が飛び出していたため、面貌は醜悪で、それが大きな劣等感となり、無口で暗い性格だった。しかし景綱はそんな政宗の性格を直すために、政宗を侍医のいる部屋に引っ張っていき、自ら政宗の頭を抱え込み、短刀で一気に眼球を抉り出したという。これ以降、政宗は暗い性格から快活で文武両道に精進する少年に変貌したという。
