湯田温泉峡
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湯田温泉峡（ゆだおんせんきょう）は、岩手県和賀郡西和賀町（旧国陸奥国、明治以降は陸中国）の主に旧・湯田町内に点在している温泉の総称（温泉郷）。和賀川沿いの峡谷に温泉が点在していることから、「温泉郷」ではなく「温泉峡」を名乗っている。温泉峡を名乗る温泉地は、他にも花巻温泉郷南部の「南花巻温泉峡（または花巻南温泉峡）」がある。山口県の湯田温泉は湯田温泉を参照のこと。
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[編集] アクセス
ほっとゆだ駅は、駅の構内に温泉の入浴施設が存在することで有名。さらに、列車到着時間まであと何分かを知らせる、鉄道の信号機を模した時間案内機が浴室内に設置されていることが大きな特徴。
[編集] 峡内の温泉
[編集] 湯本温泉
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- 泉質：塩化物泉
岩手湯本温泉とも言われる。温泉峡の中心地であり、もっとも栄えている。 1658年（万治元年）開湯。町名の湯田の由来となっている「田の中から湯が湧くところ」というのは湯本温泉を指している。その場所は丑の湯と呼ばれ実際に牛が田んぼの中にしゃがみ込んだところ温泉が湧き出てきたことから由来する。明治26年政岡子規が訪れ俳句を詩ったことも有名である。嘉永三年(1850年)の湯本温泉絵図が湯本博物館に展示されている。写しが湯本の中央食堂に飾られている。
「湯本温泉」は多数存在する。湯本温泉を参照のこと。 平成12年9月1日から平成15年1月31日までの間、日本各地の「湯本」を名乗る温泉地とともに宿泊スタンプラリーを行った。温泉地内、近隣の温泉地とのスタンプラリーは多いが、日本全国を対象としたスタンプラリーの実施例は少ない。
参加した温泉地
[編集] 湯田温泉峡湯本温泉小史
[編集] 湯本温泉小史
- 1658年(万次元年) 湯本温泉発見
- 1720年(享保５年) 山室橋始めて架かる、和賀川に丸太を集めて橋としたらしい
- 1760年(寛延10年) 丑の湯立つ
- 1866年(慶応２年) 不作、南部藩主初めて沢内通りへ（湯本まで）
- 1873年(明治６年) 湯本小学校開校、小田島久蔵が副戸長
- 1874年(明治７年) 小川伊佐兵衛が副戸長
- 1886年(明治19年) コレラ流行、湯本がもっとも酷かった
- 1888年(明治21年) 大火、18戸、48棟
- 1892年(明治25年) 大火
- 1893年(明治26年) 正岡子規、湯本へ来る
- 1896年(明治26年) 真昼地震、湯本の湯が止まり、宿泊客ぞくぞく引き上げ
- 1903年(明治36年) 湯本小学校新築落成
- 1904年(明治37年) この頃、湯本に医師・下村友三、藤原義定が居た
- 1905年(明治38年) 湯本農業補修学校設置
- 1907年(明治40年) 収入役小林覚治
- 1910年(明治43年) 当時、湯本青年会など活発に活動
- 1913年(大正２年) 水害で山室橋流失。翌年新橋完成、高さ県下２位。
- 1917年(大正６年) 収入役小田島峻三、昭和27年まで35年間
- 1919年(大正８年) 村長小川庄八
- 1920年(大正９年) 湯本郵便局開局
- 1922年(大正11年) 湯本郵便局電信事務開始
- 1924年(大正13年) 湯本ホテル初めて自動車営業
- 1925年(大正14年) コンクリート製の山室橋落成
- 1934年(昭和９年) 湯本局電話交換開始。初めての職業婦人
- 1940年(昭和15年) 湯本自動車株式会社設立
- 1950年(昭和25年) 盛岡～湯本直行バス運行
- 1930年(昭和30年) 湯本保育園発足
- 1956年(昭和31年) 川尻～湯本ブルドーザー除雪、バス運行
- 1959年(昭和34年) 吉野旅館白樺荘全焼
- 1960年(昭和35年) 水道給水開始
- 1969年(昭和44年) 川尻中と湯本中統合して湯田中学校となる
- 1970年(昭和45年) 湯田町観光協会発足、湯本地区に赤痢
- 1971年(昭和46年) 湯之沢に町営スキー場できる
- 1973年(昭和48年) 山崎和賀流、角川俳句賞受賞。第１回町民雪まつり
- 1974年(昭和49年) 豪雪・１月２５日３ｍ６８。役場に観光課おかれる
- 1976年(昭和51年) 湯本地区公民館完成
- 1978年(昭和53年) 特別養護老人ホーム光寿苑できる
[編集] 湯川温泉
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- 泉質：硫酸塩泉
ほっとゆだ駅より岩手県道215号湯川温泉線に沿って進んだ終点にある。峡内の南側の中心地的温泉であり、湯本温泉に次ぐ規模である。古くから湯治場であった。現在もメインは湯治場でありその雰囲気を残す。和歌山県那智勝浦町にも湯川温泉がある。
[編集] 湯田温泉峡湯川温泉小史
[編集] 巣郷温泉
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- 泉質：硫黄泉
ゆだ高原駅に近い。温泉峡の国道107号沿いの西の玄関口にある。
[編集] 大沓温泉
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- 泉質：ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉
ほっとゆだ駅から湯本温泉に向かう途中に一軒宿が存在する。和賀川沿いにあり対岸のオロセ倉を望むことができる。
[編集] 薬師温泉
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- 泉質：硫酸塩泉
ほっとゆだ駅から湯田中学校の脇を通りぬけて間木野の手前に一軒宿が存在する。オロセ倉の山頂近くに建っているため歩いて山頂から湯本温泉方面の雄大な風景を見晴らすことができる。 山頂付近に建っているため、夜は漆黒の闇に閉ざされる。
[編集] 槻沢温泉
湯本温泉の北側に位置する。砂風呂を楽しめる。
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- (砂風呂)9：00～19：00(ラスト：18：30)
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- 利用料金（2005年11月1日改定）
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- 入浴のみ：250円（中学生以下：100円）
- 休憩料：350円(中学生以下200円)
- 砂風呂利用：1000円（貸浴衣付き・休憩、一般入浴料金込）⇒1日利用できる。
- 定休日:毎月第2火曜日（ただし、休日の場合は翌日）
[編集] 左草温泉
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- 泉質：単純泉
温泉峡の最奥部に位置する。町営の宿泊研修施設が存在する。
[編集] 川尻温泉
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- 泉質：ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
ほっとゆだ駅に引かれている温泉である。入浴施設はほっとゆだのみ。
- 利用時間などに関しては、ほっとゆだ駅を参照。
[編集] 錦秋湖温泉
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- 泉質：ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
温泉峡の東の玄関口である。岩手県道194号陸中大石（=現・ゆだ錦秋湖）停車場線の起点手前の交差点を、（国道107号側から来て）左折。(つまり、駅と反対側に進む）折れると、「穴ゆっこ」がある。左折せず、道なりに進んでいくと、錦秋湖SAの「峠山パークランド」内にある『峠山温泉』につく。
- ゆだ錦秋湖駅に近い場所である。温泉名の由来はダム湖である錦秋湖。日帰り入浴施設「穴ゆっこ」が存在する。また、秋田自動車道錦秋湖SAへも温泉入浴施設が作られている。サービスエリアの温泉は「峠山温泉」と呼ばれることもある。
[編集] 穴ゆっこ
木造建築、一部2階建て
- 利用時間:8:00～21：00(ラスト:20:30)
- 定休日：毎月第2月曜日（ただし、休日の場合は翌日。また、8月には変更あり。）
- 利用料
- 食堂：あり
- 売店：あり
- シャンプー：なし
- コインロッカー：あり ※有料のため注意
- 露天：あり
- 特徴
- 浴場の少し奥には洞窟をかたどった『穴ゆっこ』がある。 露天風呂もある。
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- 加温・給水の有無：加温あり、給水なし
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[編集] 錦秋湖サービスエリア・峠山パークランド「オアシス館」
- 利用時間：8：00～21：00（レストランのLOは、20：00まで）
- 利用料
- 入浴料･休憩料:大人500円、中学生以下300円
- 貸切風呂：2000円
ほか。
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- 特徴
- 国道107号からも利用できる。
[編集] 歴史
湯本温泉の開湯は約330年前である。その後、明治時代に入ってから鉱山開発が行われると共に温泉も発見されていき、温泉峡を形成していった。湯本温泉には正岡子規が逗留したことがある。
