武生国際作曲ワークショップ
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武生国際作曲ワークショップ（たけふこくさいさっきょくわーくしょっぷ）は、福井県武生市（現・越前市）で行われる武生国際音楽祭の中の催しである現代音楽の作曲講習会。音楽監督は作曲家の細川俊夫。
細川が1998年に秋吉台国際20世紀音楽セミナー&フェスティバルを一旦終了させた後、既存の武生国際音楽祭の枠組みの中に2000年より小規模の作曲セミナーを開き、翌2001年より改めて第1回としてこのワークショップが開かれた。当初は作曲のみの対象であり、器楽科は開設されていなかった。2005年からは武生国際作曲ワークショップに加え、武生国際夏季アカデミーが併催されピアノなどの器楽を中心に指導が行われる。
ドイツのダルムシュタット夏季現代音楽講習会やフランスのロワイヨモン現代音楽講習会「新しき声」などと提携し、講師招聘や交換留学制度を行っている。エクスペリメンタリズムの音楽を中心に、ヨーロッパ最新の現代音楽を紹介し続けている。2004年にはアメリカからロジャー・レイノルズを講師に招き、アメリカの現代音楽シーンへもアプローチを広げた。
ダルムシュタット講習会や旧秋吉台セミナーが膨大な数の生徒数なのに対し、受講生をアクティヴで数人、聴講生を含め最大で20人程度まで絞りその分親密な交流を広げながら、受講生や交換留学生、招聘された若手作曲家たちの委嘱新作を、海外からの優秀なアンサンブルと一緒に綿密なリハーサルを通して仕上げ初演する「ワークショップ方式」が特徴。これは「ロワイヨモン現代音楽講習会」がモデルになっている。イタリアのGAMOのマスタークラスのスタイルにも近い。
2003年より、ワークショップの中から優秀作品を選ぶ武生作曲賞（日本人選考枠対象）、武生国際作曲賞（ワークショップ全作品対象）を設立した。
