柳沢保申
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柳沢 保申（やなぎさわ やすのぶ）は、江戸時代の大名。大和郡山藩の第6代（最後）の藩主。
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| 時代 | 江戸時代後期（幕末）から明治時代 | |||
| 生誕 | 弘化3年3月25日（1846年4月20日） | |||
| 死没 | 明治26年（1893年）10月2日 | |||
| 別名 | 時之助（幼名） | |||
| 官位 | 従四位下、侍従、甲斐守、正三位 | |||
| 藩 | 大和郡山藩主 | |||
| 氏族 | 柳沢氏 | |||
| 父母 | 父：柳沢保興 | |||
| 妻 | 正室：右大臣・一条忠香の娘 | |||
| 子 | 柳沢保承 | |||
1846年3月25日、第5代藩主・保興の三男として郡山城で生まれる。1848年に父が死去したため、後を継いで藩主となった。1861年5月28日、東禅寺のイギリス公使館が浪士に襲撃されたとき、それを防いだ功績で時のイギリス女王・ヴィクトリアに賞賛された。1863年の天誅組の乱鎮圧でも功績を挙げている。
しかし1868年の戊辰戦争では新政府に協力して東北戦争に参加し、主に後方の輜重部隊の役割を果たしている。このとき、松平姓を捨てて柳沢姓に戻している。1869年6月17日、版籍奉還により藩知事となり、1871年の廃藩置県で免官された。1884年に伯爵となり、1885年3月には久能山東照宮宮司となる。
明治時代以後は産業の発展、およびび救済に力を入れ、1887年には柳沢養魚研究場を設立し、金魚の研究につとめ、1893年には産業の発展を目的に郡山紡績会社を創立せしめ、資本金の十分の一を出資している。また、教育振興にも熱心で、現奈良県立郡山高等学校に多額の金品と土地を提供した。
1893年10月2日、郡山旧邸内で死去。享年48。墓所：奈良県大和郡山市の永慶寺。
藩主としてよりの事蹟より、明治時代以降の奈良県郷土の繁栄に貢献した業績のほうが高く評価されている人物である。
