東郷健
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
東郷健（とうごうけん、1932年6月10日 - ）とは、兵庫県加古川市生まれ。雑民の会・雑民党代表。選挙活動やゲイ雑誌の編集、芝居を通して表現活動を行なっている。伝説のおかまと紹介されることが多い。同性愛者ではあるものの、自らの結婚歴や子供の存在を語っている。
目次 |
[編集] 主な経歴
1955年関西学院大学卒業。 銀行員、雑誌「The Gay」編集長、ゲイのための診療所やゲイバー（「サタデイ」「BAR東郷健」）の経営などを経て現在に至る。 現在も芝居やゲイバーを経営している。 逮捕歴多数。
[編集] 活動の概要
東郷は自ら同性愛者であることを公表し、同性愛への偏見や性差別の撤廃を掲げる活動家である。 目的の達成のために政治、執筆活動等を続けている。かつては衆議院議員選挙、東京都知事選挙など選挙機会ごとに立候補し、いずれも落選している（主な政治活動は雑民党の項を参照のこと）。こうした活動（特に政見放送）を通じ、日本の隅々のお年寄りにまでおかまの名称を世に知らしめた功績をもつ。男性同性愛雑誌の編集も手がける傍ら執筆した著書も多数。
東京都新宿区歌舞伎町に飲食店を出店。乗っ取りや経営不振による閉店を経験するが、2006年6月に営業を再開した。
[編集] 名言
- せめて、自らに恥じなく眠りたい
- 天皇の朕よりも私はチンチンのほうが好きや
- 人と人が愛し合う行為のどこが、ワイセツなんや
[編集] 結婚に関して
東郷は、同性愛者の異性との結婚を「おかまは社会からの偏見により偽りの結婚をする」と説明している。同時に自分もその例であると説明している。同性愛者でありながら結婚した他の例としては、経済学者のケインズが挙げられる。
[編集] 著書
- 『隠花植物群―男と男の愛の告白』宝文書房 (1966)
- 『雑民の論理』エポナ出版 (1979/09)
- 『欲情のキスをどこにするか』三一書房 (1981/05)
- 『転形哀傷歌』雑民の会出版部 (1984/05)
- 『常識を越えて―オカマの道、七〇年』ポット出版 (2002/06)
[編集] 外部リンク
- 昭和58（1983）年 第13回参議院議員通常選挙 比例代表区・東京都選挙区 政見放送再録
- 平成4（1992）年 第16回参議院議員通常選挙 政見放送再録
- 平成5（1993）年 第40回衆議院議院総選挙 政見放送再録
- 平成7（1995）年 第17回参議院議員通常選挙 政見放送再録
- 東京都知事選挙 政見放送再録
[編集] 関連項目
カテゴリ: 編集者 | 国政選挙立候補経験者 | 1932年生 | LGBTの政治家 | 日本のLGBTの人物
