東京アンダーグラウンド

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日本の漫画作品

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『東京アンダーグラウンド』（とうきょう - ）は、有楽彰展による月刊少年ガンガン連載の漫画作品。単行本は全14巻。嶋田純子により小説化されている。

[編集] 概要

2002年にテレビ東京系でテレビアニメ化もされ全26話。期間は、4月2日~9月24日まで放送された。

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] 物語

タイトルの通り、東京の地下に封じられた世界の物語。公司（カンパニー）を脱走して地上にきた、生命の巫女であるルリ・サラサとその護衛役のチェルシー・ローレックは、ケンカ王と呼ばれる高校生、浅葱留美奈（あさぎるみな）と出会う。公司からルリとチェルシーに向けられた刺客と戦い続けるも、次第に強くなる刺客に追いつめられ、ルリはまたアンダーグラウンドへと連れ戻されてしまう。留美奈達はルリを救うべく地下に乗り込むが・・・。

[編集] 登場人物

浅葱留美奈（あさぎるみな）　（声関智一）: 物語の主人公で、活動的な少年である。「可愛い女の子とのバラ色の学園生活」を目指している。地上にて公司の刺客に殺害一度されるが、その直後にルリの持つ反魂（はんごん）の力で蘇り、同時に地下世界で誰一人扱えなかったという「風の能力」を手に入れる。連れ戻されたルリを助ける為にアンダーグラウンドに降りる事を決意する。チェルシーとよく衝突があるが（周りからは痴話喧嘩とみられている）、彼をよく理解してくれるのもまた彼女である。物語終盤、チェルシーが自らの命と引き換えに留美奈に命を託し、彼はルリと再会を果たす。; 幼い頃から祖父に古流武術を（無理やり）教えられていた関係で中学時代からケンカが強いことで有名であり、高校入学早々に3年の番長をあっさり倒す。; しかし公司の刺客に歯が立たなかった事から本格的に祖父に師事し古流武術を身につける。同時に託された「小烏丸」という自分の背丈より長いながらも抜群の切れ味を持つ日本刀と合わせて、「浅葱流剣術『烈風』」「超・烈風」「烈風陣」急激な気圧の変化が生み出す真空の刃などの必殺技を駆使する。空気の流れを読むこともできる。; 物語序盤でルリに惚れ、アンダーグラウンドに入ってからはチェルシーと接近していくがどちらとも関係は曖昧なままである（作品自体急激に終わらせた感もあるため仕方ないとも言える）。; 血液型はA型。

チェルシー・ローレック　（声茂呂田かおる／三石琴乃）: 「公司の創立メンバー」の一人で「生命の巫女」であるルリの護衛役。自分の信念を曲げない、勝気な性格である。物語中盤で一時記憶喪失になる。アニメ設定ではひどい言われようだったが、美人で、スタイルはかなりいい。突っ走る留美奈にブレーキをかけるのも彼女の役目で、ジルハーツとエミリアに追いかけまわされたり、シャルマに因縁をつけらたり、高麗に抱きつかれたりと、日々の苦労が絶えない。記憶喪失の時に、スラムでもらった留美奈の帽子を離さず持ち歩いていていたり、実は留美奈に好意を抱いていた様子。「重力」の能力を持ち、重力波で敵を叩たき潰す「ジオ・インパクト」「グラビティ・アタック」「鉄震靠」などの技を使う。ルミナの「風」程ではないが、「重力」もアンダーグラウンドでは珍しい能力とされている。煉照との戦いの際、相手の炎を重力で取り込む「ファイア・インパクト」という重力使いらしからぬ技を使ったことも有名。; 『アンタに会えてよかった』や『もしも最初に手を握ったのはルリ様でなく私だったらって事よ！』と何気に重大発言をしている。; 余談だが、留美奈と初めて遭遇したときの扱いの差（チェルシーが見開きなのに対しルリは数コマ）とアンダーグラウンドに入ってから留美奈と接近していったことから、「物語のヒロインがルリで、留美奈に対してのヒロインがチェルシー」という声が読者の中にはある。血液型はA型。

ルリ・サラサ　（声寺田はるひ）: 「公司（カンパニー）の象徴」である「生命（いのち）の巫女」。華秦の姉、サラサのクローンであり、容姿も似ている。おっとりした性格だが、誘拐犯にキンケリをくらわせて逃走しようとするなど、度胸をみせるシーンもある。護衛の話から地上に興味を持ち、公司を脱走。一時的に地上の風景を見るがすぐに連れ戻されてしまう。赤に殺されたルミナを反魂の能力で生き返らせ「風の能力」をルミナに付加した。尚、反魂の能力は生物、人を蘇生（または再生）させる能力である。基本的に自分が触れたものが蘇生するようだが、「タワーゲート」での留美奈の敗北、最下層（スラム）崩壊（こちらは不明）の時に、離れた場所の人を蘇生している。; 自分のために周りが傷付く事を恐れており、留美奈をはじめ、チェルシー、シエル等が手傷を負うたびに心を痛めている。地下空洞（アンダーグローブ）で「サラサ」と出会い「ルリ」として歩き始める。因みに、チェルシーの回想シーンで、二人で絵を描いている場面があるが、あまり絵は得意でない様子。物語の途中でさらわれるため、出番が極端に少なくなる（単行本にはおまけ漫画でそのことについてのパロディも存在する）。血液型はAB型

五十鈴銀之助（いすずぎんのすけ）　（声保志総一朗）: 浅葱留美奈の幼稚園からの幼馴染み。科学者への道を希望している。いつもかけている度の強いメガネを外すと、留美奈も知らない超美形であった。彼には「能力」が無いため、地下世界で出会った発明家であり、彼の師匠でもある翠が開発した、能力が無い者でも水・炎・雷・氷等の力を操る事の出来るメカ「練氣銃」を使って戦う。「僕は文化系だよ～」が口癖。血液型はB型

テイル・アシュフォード　（声笹島かほる）: 公司のA級師兵の一人で水の能力使い。物語序盤、ルリを連れ戻すために派遣されてきた二人の人間のうちの一人である。プライドが高く、自分の能力に絶対の自信を持っていたが、留美奈との初戦闘で思わぬ反撃をくらい、傷を負ってからは彼に復讐の念を抱くようになる。2度目の戦いで敗北以後は、「留美奈を倒すのは自分」という信念のもとに動き、公司と敵対する。「水」の能力を持ち、100tの水を押し固めたもので、形状を自在に操れる水の剣「穿水刃」（2回戦以後）などの水を使った数々の必殺技を使う。後に対留美奈用の必殺技として狐爆殺を生み出す。同じくA級師兵に所属する秋紘とは幼なじみの関係であり、彼女から「泣き虫テイル」と呼ばれていた。公司創設メンバーの一人。血液型はAB型

白龍（パイロン）　（声寺杣昌紀）: テイルと同じく水使いだが、その実力は彼より上で、公司NO.2の実力者。ルリを連れ戻すために地上にやって来た。目的のためなら非情な手段も辞さない性格。元地上の「箱庭」という実験施設に属してたことがあり、一時（？）は地上に戻ったがクローン技術を使って生み出された華秦の姉である「ルリ」をつれて公司におとずれた、しかし華秦に1回不意打ちを食らうが無傷であったがなぜか次の時には頬が切れていた（これは華秦の「あらゆるすべてを切り裂く能力」のためだとされる）水を駆使した様々な攻撃・必殺技を得意とする。体内に流れる水を支配できるほどの強い能力を持つ。血液型はO型

高麗（コウリン）　（声木村亜希子）: 公司年少組で、兄の羅と同じく磁力使い。A級師兵になることを目標に最強を目指していたが、白龍に利用された上、留美奈達と共に最下層（スラム）へと落とされてしまった。そこで出会った半獣人の04（レイヨン）と出会い、今度はA級師兵ではなく、彼女の治療のために留美奈を襲うのであった。兄に彼女との関係において０４を『弟のフィアンセ』と茶化されていたとはいえ、当人たちはお互いに悪く思っていない。能力は実の兄の羅（ロウ）と同じ「磁力」。兄の羅は万年のC級師兵である。武器はヨーヨー二刀流で、ヨーヨーやインラインローラーに磁力を込めて戦う。血液型はB型。

シエル・メサイア 　（声大谷育江）: 雷使いの少女。当初は命令で風の能力を身に付けた留美奈を試す為に地上に現れる。後に地下世界に戻されたルリの護衛役を任じられ、ルリと親交を深める。その後ルリがこのままだと殺される事を偶然知り、留美奈達に会わせる為に彼女を連れて脱出を図る。それ以後は留美奈達の仲間となり、ルリを救う為に共闘するようになる。人懐っこい性格。武器は無いが、自身の能力である雷を使った数々の攻撃・必殺技を得意とする。能力制御のために常にリボンを巻いており、これが無いと強力な技のコントロールができない。しかし、絶対と言われる白龍の水の防護を僅かに貫通した事があり、作中最強説も。通称「雷娘」血液型はB型

シャルマ・ルフィス　（声野田順子）: 氷使いのB級師兵。かつて師兵時代のチェルシーとコンビを組んでいた色黒の女性。チェルシーにかなりの対抗心を燃やしている。武器は鞭で、氷・冷気を活かした必殺技を得意とする。何故か地下世界にいながら関西弁を話す。ローレックファンクラブの会員No.１であり、チェルシーとかつて自分を育ててくれた女性を重ね、憧れを抱いていた。通称「ロールパン頭」血液型はO型。

華秦（カシン）　（声森久保祥太郎、少年時代小池亜希子）: 地下世界の支配者でNO.1の男。白龍との接触をきっかけに序々に惨忍、非道になってゆく。かつて「地下世界の英雄」と呼ばれていた。祟神、赤、テイル、チェルシーと共に、混沌としていた地下世界から今のアンダーグラウンドの秩序を築き上げた。「龍の暴走」で姉サラサを亡くしており、深い傷を負っている。白龍はそこにつけこみ、少女を連れ駆け引きを持ちかける。…なんとそこには7年前死亡した姉と瓜二つの…。全ての能力の源になった「生命の巫女」の血を分けた彼は全ての属性を無効にし、あらゆる物全てを切り裂く能力を持つ。正に地下世界最強と言える（アニメでは複数の能力を持つ）。血液型はAB型

崇神（スイジェン）　（声牛山茂）: 公司NO.3の男。華秦やチェルシーと近い年齢のはずだが、メガネをかけているためもあってフケ顔。能力者ではあるが、普段は事務仕事に追われる苦労人。重力を操り、その実力はチェルシーを上回る。姉への思いを断ち切れない華秦と、留美奈への復讐に燃えている白龍の次に座する身のため、アンダーグラウンド、公司の運命は彼の双肩にかかっており、常に悩み多き人物。公司創設メンバーの一人。血液型はO型。

羅（ロウ）　（声宗矢樹頼）: 高麗の兄。同じく磁力使い。師兵の中でも下っ端のC級師兵で、弟の方が優秀なようだ。しかしそれ以上の欠点は、下手な変装を自分の得意技と思っていることと、上に卑屈で下に傲慢な性格、ルックス。ただし、このヘタレっぷりは、作品がチェルシーの立場やそれしか知らない留美奈たちからの視点であるが故。実際には師兵というだけで特権階級に入るらしく、能力者というだけで「スゴい」らしい。またどんなにコケにされても弟の高麗の為に身体を張るという弟思いな一面も見せる。血液型はB型

赤（セキ）　（声三木眞一郎）: 公司A級師兵。炎を自在に操る。公司No.4の実力を持つが、師兵に対する考え方などは、華秦や白龍とは相反するものがある。公司創設メンバーの一人。留美奈との勝負の後に華秦を止めるような発言をしていたが、作品が急に終わったため出番は無かった。血液型はAB型

04（レイヨン）(声飯塚雅弓): カッディールの研究の被験者の一人。１０人いた被験者の中で唯一逃げだし、その後、偶然カッディールの研究所に運び込まれ、翼の生えた形に変身する。カッディールを倒し、その後物語の終盤でテイル、留美奈達と再会する。血液型はO型

[編集] スタッフ

原作:有楽彰展(スクウェア・エニックス｢ガンガンコミックス｣刊)
企画プロデューサー:岩田圭介(TV TOKYO)､菅原章(dentsu)､田口浩司(スクウェア・エニックス)､布川郁司(ぴえろ)
原案協力:小泉浩志､下村裕一(スクウェア・エニックス｢月刊少年ガンガン｣編集部)
シリーズ構成:隈沢克之
キャラクターデザイン:もりやまゆうじ
サブキャラクターデザイン:六道那拓美
美術監督:一色美緒(Studio Wyeth)
色彩設定:川見拓也
撮影監督:松本敦徳
編集:高山智江子(森田編集室)
音楽:多田彰文
音響監督:高桑一(神南スタジオ)
音響効果:長谷川卓也(サウンドボックス)
録音調整:蝦名恭範
録音助手:野口あきら
録音スタジオ:スタジオごんぐ
録音プロデューサー:塚田政宏
録音制作:ケイエスエス→楽音舎
音楽プロデューサー:佐々木史朗外村敬一
音楽制作/協力:ビクターエンタテインメント､ソニーミュージックエンタテインメント､TV TOKYO MUSIC
アニメーションプロデューサー:朴谷直治(ぴえろ)
プロデューサー:東不可止(TV TOKYO)､山西太平(dentsu)､萩野賢(ぴえろ)
監督:伊達勇登
製作:TV TOKYO dentsu ぴえろ
著作:（C）有楽彰展/スクウェア・エニックス,TV TOKYO,dentsu,ぴえろ 2002

主題歌
- OP1「情熱」（作詞：小玉キョウ／作曲・編曲：木村玲／歌：[iksi:d]）
- OP2「HEY YOU!!～失ってはならないもの～」（作詞：小玉キョウ／作曲・編曲：木村玲／歌：[iksi:d]）
- ED「覚醒都市」（作詞・作曲：新居昭乃／編曲：保刈久明／歌：新居昭乃）

[編集] 放送リスト

地上…運命の出逢い
反魂（はんごん）…生命（いのち）の巫女
覚醒…風・動くとき
満月…ルリの想い
対決…二人の水使い
修行…それぞれの決意
突入…地下世界へ
師兵（スーペイ）…闇に潜むワナ
練氣銃…ともに戦うために
逆襲…水使い再び
死闘…憎しみを越えて
反逆…光への脱出
約束…リボンにこめた想い
追撃…タワーゲートの刺客
襲撃…引き裂かれた絆
衝撃…忘れえぬ旋律
漸撃…笑顔のために
再会…涙ぬぐう風
焦燥…とどかぬ想い
刺客…磁力使いのワナ
最下層（スラム）…反逆者たちの街
結集…処刑場（キリングフィールド）への招待状
激戦…頂点を目指して
理由…裏切りの炎
崩壊…癒されぬ心
光へ…想いをひとつに！

[編集] 原作とアニメの相違点

[編集] 外部リンク

テレビ東京系火曜18:30枠
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