昭宗 (唐)
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昭宗（しょうそう、867年 - 904年、在位は888年－904年）は、唐の第十九代皇帝。第十七代皇帝・懿宗の七男で、第十八代皇帝・僖宗の弟に当たる。姓は李、元の諱は傑（けつ）だったが、即位と共に、曄（よう）、さらに敏（びん）と改めた。帝号は聖穆景文孝皇帝。
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[編集] 生涯
当時、唐の実権を掌握していた宦官の楊復恭が暗愚な異母兄の僖宗を見限って、彼によって擁立された。
昭宗は唐王朝の立て直しを図るため、まずは楊復恭を追放した。さらに軍備増強を図ったが、皇帝の復権を恐れた李茂貞によって反乱を起こされ、一時的に長安を追われてしまうという結果に終わった。こうして昭宗の改革は短期間で失敗に終わり、そのショックから昭宗は酒に溺れ、粛清を好む残虐な人物へと変貌したという。
900年には宰相の崔胤と宦官の大粛清を企んだため、一時的に宦官によって実権を奪われたが、翌年に宦官の内紛が起こったため、実権を取り戻している。しかしその後、唐の実力者となっていた李茂貞によって鳳翔への遷都を強行されることとなった。
902年、李茂貞が朱全忠によって滅ぼされると、唐の実権は朱全忠が掌握することとなった。朱全忠は宦官の大半を処刑し、さらに昭宗に対して洛陽への遷都を強行したのである。もはや昭宗には朱全忠に抗する力は無く、言いなりになるしかなかった。
そして904年、朱全忠の手によって殺害された。
昭宗の死後は、その九男に当たる哀帝が後を継いだが、昭宗は実質的には唐における最後の皇帝であると言われている。
