日本国皇帝
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
日本国皇帝（にほんこくこうてい）は昭和前期まで主に外交上使用されていた天皇の称号。大日本帝国憲法では、国内では天皇の称号で統一されたが、その後も「日本国皇帝」を名乗る公文書類が作成されていた、またこのほかに「大日本国皇帝」や「大日本帝国皇帝」といった表記も確認されている。
外交文書で天皇を「emperor」と英訳したものが「日本国皇帝」として日本に逆輸入されたようである。逆輸入という性質から「日本国皇帝」の使用例は外交文書で最も多く見られるが、それ以外の外交とは関係の無い国内向けの公文書(例えば日本人向けの勲記、辞令等)においても「日本国皇帝」を発令者とするものがいくつも確認されている。
千葉県松戸市の戸定歴史館に展示されている徳川家関連の文書で「日本国皇帝」の国内向け使用例(徳川家達への貴族院議長の任命辞令等)を確認することができる。
[編集] 明治以降の公文書類における用例
- 「台湾事件ニ付全権弁理大臣大久保利通ヲ清国ヘ遣ハスノ勅語」1874年（明治7年）：「大日本国皇帝」（原文）
- 「清国ニ対スル宣戦ノ詔勅」1894年（明治27年）：「大日本帝国皇帝」（原文）
- 「露国ニ対スル宣戦ノ詔勅」1904年（明治37年）：「大日本帝国皇帝」（原文）
- 「日韓議定書」1904年（明治37年）：「大日本帝国皇帝」（原文）
- 「韓国ニ於ケル発明、意匠、商標及著作権ノ保護ニ関スル日米条約」1910年（明治43年）：「日本国皇帝」（原文）
- 「韓国併合ニ関スル条約」1910年（明治43年）：「日本国皇帝」（原文）
- 「独逸国ニ対スル宣戦ノ詔書」1914（大正3年）：「大日本国皇帝」（原文）
- 「山東省ニ関スル条約」1915（大正4年）：「日本国皇帝」（原文）
- 「南満洲及東部内蒙古ニ関スル条約」1915（大正4年）：「日本国皇帝」（原文）
- 「戦争抛棄ニ関スル条約」1929年（昭和4年）：「日本国皇帝」（原文）
 |
この「日本国皇帝」は、歴史に関連した書きかけ項目です。この記事を加筆・訂正などして下さる協力者を求めています。 |
カテゴリ: 歴史関連のスタブ項目 | 日本の天皇 | 君主 | 称号
