新川公園

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新川公園（しんかわこうえん）は、群馬県桐生市稲荷町にある公園である。もともとは新川球場という野球場であった。

[編集] 誕生の経緯

1927年に、桐生中学校（現･群馬県立桐生高等学校）が第13回中等学校優勝野球大会（現在の春の甲子園）に初出場したことを契機に、桐生市では野球熱が盛り上がり、桐生中学の劣悪な練習環境を改善しようという機運が生まれた。そこで、堀祐平が桐生中の甲子園初出場を記念して運動場を設けることを発起、私財を投じて市内に流れる新川（現在は蓋がされ、コロンバス通りとなっている）沿いにプール併設の野球場を作った。これが新川球場である。

1947年にカスリン台風が渡良瀬川の堤防を決壊させ、大きな被害を受けるも、1961年に大改修をして野球専用のグランドとなった。しかし、1987年に老朽化から解体。跡地を公園として整備して、新川公園となった。

[編集] 幾つもの名勝負

新川球場では、落成記念としての早稲田大学対法政大学戦をはじめ、幾つもの大きな試合がもよおされた。特に、終戦直後のプロ野球東西対抗戦は特筆すべきものである。当初計画されたいた神宮球場での試合がアクシデントにより行えなくなりその代替として行われたものであるが、戦後2番目に行われたプロ野球の試合が、地方都市桐生で行われたという事実は、桐生の野球熱の高さをうかがわせるものである。

また、早稲田実業時代の王貞治も、桐生高等学校との練習試合でマウンドに上がっている。