断水
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断水(だんすい)とは、何らかの原因で水の配給が止まることである。水道局から家庭への送水を言うことが多い。
[編集] 概要
断水は、主に上水道の送水が停止する事である。これらは飲料水や調理用の水として供給されていることから、送水停止地域にいる住人らの生活が混乱する。
都市部では水洗トイレが普及している事もあり、上水道がこの水洗トイレに用いられている場合には、排泄の用を足すための同施設が使えなくなる事がある。大規模な断水では予定された水量が下水道に流入しない事による浄水場施設の異常が発生する場合もある。中水道が普及している地域でも、この中水道が断水すれば同様である。
[編集] 原因
断水の原因としては、以下のようなものが挙げられる。
- 災害等による物
- 人為的に停められるもの
- 点検・工事による一時停止
- 代金未払い
この他にも少雨・枯渇による水の不足から停止される場合もあり、または異常気象によるものや、水質異常(取水場上流での汚染物質の流入など)によっても緊急的に取水制限される場合がある。1992年には広島県で取水口近辺からシアン化合物が検出され、緊急取水停止で13時間ほど断水している。この際には広島市民に混乱も生じ、商店のミネラルウォーターが軒並み売り切れるという現象も起きた([1])。